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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編3
293/438

283.日の出の塔15階


 日の出の塔15階、雲海に突き出る山の頂上。

 そこで急に襲ってきたのは、ジャングルに居るカラフルな鳥を巨大化させたような魔物だった。


「【バリア】!」


キィーーー!!


 その巨大な鳥は俺のバリアに衝突し、急接近をやめて、大きく一声鳴くと、

 俺たちのまわりを旋回を始めた。


「うわー、でっかい鳥だ~!!」


 なんというアヤの小並感。


 【鑑定】してみると、『風鳥』という名前だった。

 そして、レベル4風の魔法を持っている。


「風鳥だって、風の魔法を使うから気をつけろよ」

「はーい」「「はい」」


 ここまで弱い敵ばっかりだったが、流石にちょっと危なそうなので、

 俺は、アヤたちをかばうように前に出て、風鳥の出方をうかがった。



キィーーー!!


 風鳥は高々に鳴くと、空中で左右の羽根をバサバサとはためかせ、風を巻き起こし始めた。

 巻き起こった風は、小さな竜巻を大量に巻き起こし、俺達の右と左それぞれから、襲いかかってくる。


 左からの竜巻は、エレナが氷の壁で防ぎ。

 右からの竜巻は、アヤが大きな竜巻を巻き起こして、竜巻で竜巻を相殺していた。


 ヒルダがその隙に、炎を巻き起こして攻撃しようとしたが、

 風鳥は、さらに竜巻を発生させ迫り来る炎にぶつけて打ち消してしまった。


「兄ちゃん、こいつ結構強いよ」

「だから気をつけろって言っただろ」



 魔法では分が悪いと考えたのか、風鳥は俺達に向かって突撃してきた。


ガチッ!


 俺は、白帯刀で風鳥のくちばし攻撃を受け止めた。


 巨体の攻撃で、かなりの威力があるものの、

 土の魔法で地面に衝撃を流しているので、

 俺に受け止められて風鳥の巨体が急停止する。


 風鳥は、急停止の影響で前につんのめりそうになったが、体を曲げて足を地面に着地させ、なんとか体勢を立てなおそうとしている。


 そこへ、ヒルダの炎と、アヤの竜巻が襲いかかる。


ギィーーー!!


 風鳥は右の翼を大きく焦がしながら悲鳴のような鳴き声を響かせ、上空へと逃げ延びた。


「けっこうしぶといな」



 しかし、上空へと逃げ延びた風鳥の背中に、アヤの【ダウンバースト】が襲いかかる。


 風鳥は背中にダウンバーストを食らいながらも、なんとかそこから抜け出し体勢を立て直そうとしているが、

 アヤがなんどもダウンバーストを発生させるので、

 とうとう、地面に不時着してしまった。


「すきあり~」


 地面に落ちた風鳥めがけてアヤが突撃する。


ブスリ。


 アヤお得意の、例の急所攻撃である。


ギュアーー!!


 風鳥が叫び声を上げる。


 そして……。


 風鳥がまとっていた風の魔力が暴走した……。



「あ」


 巻き起こった風に煽られ、

 アヤが上空へと投げ出されてしまったのだ。


 そして、アヤの下は足場がなく、雲海の雲が広がっている。


「ぎゃー、落ちる~!!」


 急なことで気が動転しているのか、アヤはうまく風の魔法を使うことができていない。


 そして、アヤは……。




「し、死ぬかと思った……」


 まあ、俺が【瞬間移動】で助けたさ!


「あれくらい風の魔法でなんとかなっただろう」

「だって……」


「さて、この階は、あいつ以外いないみたいだし、

 さっさと、次の階に行くぞ」

「に、兄ちゃん、ちょっと待って」


 ん? 怪我でもしたのか?


「ちょっとだけ家に帰ってもいい?」

「家に? どうして」


「ちょっと着替えたいの」

「着替える? どうして??」


「どうしてでもいいでしょ!」


 アヤのやつ、なに怒ってるんだ?

 それに何かモジモジしているし……。



 と、その前に

 アヤに止めを刺された風鳥をインベントリに入れ、

 ヒルダが拾ってきてくれた魔石を受け取った。


 魔石を【鑑定】してみると、『竜巻の魔石』とかいう初めて見る魔石だった。


「お、よさ気な魔石だ」


「兄ちゃん、そんなの後でいいから……」


----------


 俺たちは、アヤに急かされ、いったん家に帰ってきた。


 そしてアヤは、そそくさとお風呂場に行ってしまった。


「アヤ、着替えるんじゃなかったのか?」

「ちょっとシャワー浴びる」


 ドア越しに話しかけると、そんな返事が帰ってきた。


 何だよ、アヤのやつ勝手なやつだな。



「アヤのやつが勝手にシャワー浴び始めちゃったから、ちょっと休憩にしよう」

「じゃあ、お茶を入れますね」


 エレナとヒルダは、テキパキとお茶を用意してくれている。



 しばらく待って、やっとアヤが戻ってきたので、日の出の塔の攻略を再開した。

 しかし、けっきょく、アヤが何故急にシャワーを浴びだしたのかは謎のままだった。


~~~~~~~~~~


 16階は、山の頂上っぽい岩場が何ヶ所か点在していて、

 両側が崖になっている細くて危なっかしい道が、それらをつないでいる感じだ。

 そして、またもや眼下には雲海が広がっていた。


 しかし、あたり一面、夕焼けのように真っ赤に染まっている。



 ん?

 なんか、暑い風が吹いている。


 夕焼けなのに暑い?



 よく見たら、夕焼けなどではなく、

 なぜか、雲海の雲が……メラメラと燃えていた……。


 雲が燃えるって、どうなってるんだ、これ?


「兄ちゃん、熱いよ」

「熱いなら脱げばいいだろ」


「兄ちゃんのエッチ!」


 妹が服を脱ぐくらいのことで欲情する兄がどこにいる!


 しかし、エレナとヒルダが恥ずかしそうに上着を脱いでいる姿は、じっくり観察してしまった。


「兄ちゃん、あれ見て!」

「ん?

 エレナとヒルダのことなら、じっくり見ているぞ?」

「違うよ! アレ!」


 アヤの指差す方を見てみると、

 燃え盛る雲海の中から、火の玉?がいくつも飛び出し、ふわふわ浮きながら道を塞いでいた。



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