表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ナンシー来日編
285/438

275.ナンシーママのパーティ

 翌日の日曜日、ナンシーママ主催のパーティが、高級ホテルのスイートルームで開催された。


 パーティ参加者は、社長、社長の孫のめぐみちゃん、部長夫婦、舞衣さん、百合恵さん、りんご、エレナ、ヒルダ、アヤ、そして俺だ。


 昨日の今日で、こんなパーティを開いてしまうとは、ナンシーママも凄い行動力だな。

 おそらくアメリカでも、なんどもパーティを開催していたのだろう。


 このあいだナンシーが開いた友達同士のパーティと違って今回のパーティにはドレスコードがあったため、

 俺たちは、それなりの格好をしてパーティに参加している。


 舞衣さんは、和服を着ていて、まるで753…いやなんでもない。

 百合恵さんは、シックなドレスで大人っぽい感じ。

 りんごは、豪華ではないものの、センスの光るアーティスティックなドレスだ。

 エレナは、ドレスを着慣れていたので、流石お姫様と言った感じの高貴なドレス。

 ヒルダは、エレナが昔来ていたドレスを借りて着ている。


 アヤは……コスプレにしか見えない……。



「いやいや、丸山君」


 部長が奥さんを連れて話しかけてきた。


「君の妹さん、ずいぶん可愛い子じゃないか。

 可愛くないとか言っていたが、君も嘘つきだね」


 部長は、アヤが可愛いとか言い出しやがった。

 どうやら部長の目は節穴ふしあなのようだな。


「ねえ、あなた。そんなに若い娘のほうがいいの?」


 俺と部長の話を聞いて、部長の奥さんが横槍を入れてくる。

 部長の奥さんは、けっこう若い感じで、特に胸がバインバインだ。

 おそらく例の薬の影響なのだろう。


「バカ言っちゃいけないよ、君が一番に決まってるじゃないか!」

「あなた!」

「おまえ!」


 部長と奥さんは、俺がいるのを忘れてイチャイチャし始めてしまった。

 爆発しろ!



 部長と奥さんから逃げると、

 こんどは社長とめぐみちゃんに捕まってしまった。


「丸山君、楽しんでいるかな?」

「ええまあ」


 社長はこういったパーティには慣れているようだ。


「あ、丸山。なんで、あなたがいるの?」

「これ、めぐみ、丸山君にしつれいだろ」

「だって、丸山は平社員なんでしょ?

 世界のジュエリー・ナンシー主催のパーティには場違いでしょ」


 社長は、俺に目線で謝りまくっている。

 おじいちゃんとしての立場もあるのだろう。


「丸山君は、ナンシーさんと知り合いなんだよ」

「なるほど、コネがあるということね。

 でも、場違いなことには変わりないから、大人しくしてなさい」

「は、はあ……」


 ……なんだろう、これは。


 確か、めぐみちゃんは15歳だったっけ?

 性格の悪さは、アヤに引けをとらないけど、

 jcの『わがまま』なんて、かわいいものだな。

 一部の愛好家には逆にご褒美なのではないか?


「なにニヤニヤしているの! きもちわるい!

 オレンジジュースが飲みたいから、丸山、取ってきて」


 これ、なんてプレイ?


「オレンジジュースならワシが取ってきてやるから、待ってなさい」


 見かねた社長が、率先してオレンジジュースを取りに行ってしまった。


「丸山。社長に働かせてなにやってるの!

 こういう時こそ、平社員であるあなたが率先して動かないとダメでしょ!」

「ご、ごもっともです」


 どうやら、オレンジジュースが無いらしく、社長はどこかにオレンジジュースをもらいに行ってしまった。


 ちょっと、社長。俺をこの娘と二人きりにしないで!



 俺と、めぐみちゃんは取り残され、気まずい空気が流れていた。


 めぐみちゃんは、腕を組んで怒っているふりをしているのだが、チラチラと俺を見てくる。

 なにか言いたいことでもあるのかな?


「丸山」

「はい、なんですか?」


「あなた…に、忍者なの?」

「は?」

「だから! あなたは忍者なのかって聞いてるの!」


 うーむ、やはり、めぐみちゃんは俺のことをあの時の忍者だと疑っているようだ。


「えーと、めぐみさんは忍者が好きなのかな?」

「好きとか関係ないでしょ!」


「そうですね~、三重県に忍者博物館っていうのがあるので、社長にでも連れて行ってもらうといいかもしれませんよ?」

「だれも、そんな事を聞いてないでしょ!」


「じゃあ、忍者のアニメとかどうです?

 亀の忍者とか~~」

「もう! 私は子供じゃないのよ!!」


 そこへ社長が戻ってきた。


「めぐみ、ほら、オレンジジュースをもらってきたぞ」

「もういい! オレンジジュースなんていらない!」


 めぐみちゃんはへそを曲げて、どこかに行ってしまった。


「丸山君、すまんね。わがままな娘で……

 今度、ランチをごちそうするから」


 社長はそういうと、めぐみちゃんを追っていってしまった。


 社長も大変そうだな~



----------


 しばらくして、りんごが俺の袖をクイクイ引っ張ってきた。


「あの…セイジさん」

「なんだ?」

「私を……ジュエリー・ナンシーの社長さんに紹介してもらえませんか?」

「ああ、いいよ」


 俺は、りんごをエスコートして、ナンシーとナンシーママの所へやってきた。


「ナンシー、りんごが紹介して欲しいって」

「そう言えばそういう約束だったね、

 ママ、こちら『りんご』、絵を書くのがとっても上手いんだよ。

 りんご、こちらは私のママ。ママの事はしってるんだよね?」

「は、はい。存じております! お会いできて光栄です」


 ナンシーママは、こういうのに慣れているのか、緊張しまくりのりんごと普通に握手を交わした。


「りんごさん、ナンシーとなかよくしてあげてね」

「は、はい!」


 と、そこまでは和やかだったのだが……。



「!?」


 急にナンシーママが、ツカツカとりんごに近寄り、胸ぐらをつかんだ!



「ママ、何しているの!?」

「あのあの……」



 りんごも、訳がわからず混乱している。



「……このブローチ。なに?」

「え?? ブローチ??

 えーと、えーと……」


 どうやらナンシーママは、胸ぐらをつかんでいるのではなく、

 りんごの胸元のブローチを観察しているみたいだ。


 ナンシーママは変に興奮しているし、

 りんごは、急なことでオロオロしているし、

 しかたがないので、俺が説明してあげた。


「それは、りんごがデザインした、手作りのアクセサリーですよ」

「手作り!? りんごさんが作ったの?」


「えーっと、デザインは私ですけど、

 作ったのはセイジさんです」


「セイジ! あなたが!!」


 ナンシーママは、こんどは俺の胸ぐらをつかんできた。

 こんどは、ほんとに胸ぐらをつかんできている。


 俺は何も悪いことしてないですよ?

 ほんとだよ?

ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[一言] こう言うフォーマルな場では人としての恪の違いが 出るよ?パーティーでアメリカ大統領と 天皇陛下が同席すると文化の差がどうしても出て アメリカ大統領は格下に見えるからね!! トランプと岸田が同…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ