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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ナンシー来日編
281/438

271.警察突入

 とりあえず、ボスの機関銃を受けて怪我をしたスケさんカクさんを治療してあげた。

 あんまり派手に治すとバレるので、死なないように止血する程度にしておいた。


 すると、スケさんの懐からスマフォがころりと出てくる。

 お、これは使える!


 俺は、スケさんのスマフォで110番通報を……。

 しようと思ったけど、ダメだ。

 110番通報は声が録音されてるだろうし、俺の声で電話をかけるのはマズイ。


ピコン!


 そうだ、地下室に女の子が捕まっていたのを忘れてた。

 あの娘に電話をかけさせよう!


~~~~~~~~~~


 地下室へ移動すると、

 部長は、縛られて横になっていて、

 女の子は、俺の姿を見て怖がっている。


 俺は、女の子のサルグツワを取ってやった。


「ぷはー。 あ、あなたは誰? 私をどうする気!?」


 部長もいるので、俺は声を出せない。

 日本語がわからないふりをしておこう。


 俺はスケさんのスマフォで110番に電話をかけ、女の子の耳に近づけてやる。



『事件ですか? 事故ですか?』


 女の子は戸惑っていたが、スマフォの画面の110番の文字と、俺の顔を見比べて、しゃべっていいことを悟ったようだ。



「た、たすけて!」

『どうしました?』


「変な人達に誘拐されたの!」

『近くに誰かいますか?』

「ぐるぐる巻きのおじさんと、怪しい忍者がいます」


『忍者?? それが犯人なんですか?』

「分かりません。

 その忍者が電話を持ってきて110番に電話をかけたんです。

 今も、その忍者がスマフォを持ってくれています」


『その忍者は、あなたに危害を加えましたか?』

「いいえ、口を縛ってた布を解いてくれました」


『分かりました、念の為にあまり刺激をしないようにしてください』

「は、はい」


『あなたのお名前を聞いてもいいですか?』

「私の名前は、『八千代めぐみ』です」


『【八千代めぐみ】さんですね、了解しました。

 では次に、あなたがいる場所が何処だかわかりますか?』

「えーっと、何処かの地下室みたいです」


 参ったな、場所をどうやって知らせよう……。


『分かりました、こちらで場所を調べますので、しばらくお待ち下さい』


 お、110番だと、かけてきた電話の場所を調べられるのか! GPSとかを使って調べるのかな?

 これでなんとかなるな。



「忍者さん、あ、ありがとう。

 電話は終わりました」


 女の子は、110番との通話を終え、恐る恐るお辞儀をした。


 よし、後は警察に任せるか。



 おっとイカン、女の子はまだ縛られたままだ。

 女の子を縛っている縄を解いてやった。


「あ、ありがとうございます」


 スマフォを女の子に手渡して、俺は1階へ向かって歩き出す。

 女の子も、縛られたままの部長を気にしつつも、俺の後を付いて来た。



 地下室を出て階段を上がり1階ロビーに出ると、女の子はたくさんの戦闘員たちが縛られている光景を見てビビりまくっている。


「あ… あの、あの。

 に、忍者さん、

 これは、いったい……」


 俺は、日本語がわからないふりをしないといけないので、女の子の言葉を無視し、

 縛られている戦闘員たちの間を通ってアジトの玄関の方へ歩いて行く。

 女の子も、生まれたばかりの子鹿のようにプルプル震えながら、なんとか付いてくる。


----------


 俺と女の子は、このアジトの正面玄関のところまでやってきた。



 遠くで聞こえていたサイレンの音が急に静かになり、

 しばらくして、アジトの外に複数の車が停まる音が聞こえた。


 誘拐事件ということで、サイレンを切って現場を取り囲んでいるのだろう。



 俺は、アジト正面玄関のカギを開け、女の子にアジトの外へ出るように促した。



「に、忍者さん、あ、ありがとうございました」


 女の子は、深々とお辞儀をしてから外へ出て行く。



 女の子が後ろを向いた隙に、俺は【夜陰】で姿を消し、女の子の後をこっそり付いて行った。



 女の子が、アジトの外へ出て行くと、すぐさま警察に保護された。

 女の子は、婦警さんに付き添われ、やっと笑顔をみせている。



 そして、女の子がアジトの中の様子を警察に告げると、警察はアジトに突入していった。


----------


 俺は、【夜陰】で隠れたまま、今度はアジトに突入した警察の後を付いて行く。



「こいつは、○○会のボスだぞ!」


 警察が、ボコボコになっているボスを発見した。



「え!? こいつって、あの某大物野球選手に覚せい剤を売った奴ですよね?」

「そうだとも、まさか、こんなところで捕まえられるとは」


 誘拐だけじゃなく、覚せい剤の売買とかもやっていたのか!

 どうやら相当の悪だったみたいだ。



 警察によって次々にしょっ引かれていく戦闘員たち、

 一部大怪我をした奴は、すぐさま救急車で運ばれていく。


 やっと、部長も地下室から救出され、警察に付き添われてぐったりとした足取りでアジトを出て行った。


 俺の手で救出してあげられなくて、申し訳ない。


----------


 救出された部長の後を追って外へ出ると……。



 社長もやってきていた。

 なんで社長までいるの??



 そして、社長は……。

 救出された女の子と抱き合っている!!


 まさか、こんな若い子と!?


「おじいちゃん、怖かったよ~」

「よしよし、もう大丈夫だ」


 あ、おじいちゃんと孫の関係か!



 警察に事情聴取されている内容を聞いたところによると。


1.社長の孫である『めぐみちゃん』が誘拐された。

2.社長は海外出張中だったため、社長の奥さんは部長に相談した。

3.部長が犯人との交渉をしていたが、途中で部長自身も拉致されてしまった。

4.社長は大急ぎで帰国してきた。


 こんな流れだったらしい。



 これは、俺とナンシーも警察に呼ばれて事情を聞かれそうだな……。


ご感想お待ちしております。

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