263.浅草観光
つけてきている『何者か』だが、
かなりの手練だ。
ある程度離れた位置にいて、直接見える位置には絶対に来ない。
悪いことに、徐々に人数が増え、
現在は6人体制になっている。
これでは【鑑定】しに行くことも難しい。
何をされるか分かったもんじゃないから、ナンシーたちの側を迂闊に離れることも出来やしない。
「セイジ様、どうかなさったんですか?」
「いや、なんでもないよ」
いかんいかん、せっかく楽しんでいるエレナたちに水を差してはいけない。
「センソウジ・テンプルは、凄くカッコ良かった!
でも、おなか減ったから、なにか食べたいな」
もうお昼の時間か!
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という訳で、お好み焼き屋にやって来ました。
「オコノミヤキ??」
「英語で言うと、『セイボリー・パンケーキ』かな」
「それは美味しそうだ!」
それぞれ注文をすると、お好み焼きの粉や具材などが運ばれてきた。
「あれ? これがパンケーキなの??」
「自分たちで、このテーブルの鉄板を使って焼くんだよ」
「そうなのか!??」
「セイジ様、私、焼き方がわからないです」
「私もわからないです」
みんな、焼き方を知らないのか……
「よし、俺に任せとけ!」
俺は、4人分のお好み焼きを、テキパキと焼いていった。
「セイジは、料理が上手いんだな!」
「おうよ!」
みんな美味しそうにお好み焼きを食べていた。
怪しい『追跡者』は、流石に店の中には入ってこず、ここなら安心だ。
結局、プラス4人分注文して綺麗に平らげ、みんな満足そうだった。
「じゃあ、この後は『花やしき』に行ってみるか」
「ハナヤシキ??」
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俺たちは、『花やしき』にやってきた。
「なんだいここは!?
移動遊園地かい?」
「違うよ、歴史あるれっきとした遊園地だよ」
「だいぶ古そうだけど、いつぐらいに出来たんだい?」
「ちょっと調べてみるよ……
えーと、1853年開園だってさ」
「1853年!!??」
「1853年は……
ペリーが日本に来た時か」
「……」
ナンシーは、口をあんぐりと開けて言葉を失ってしまった。
古い遊園地だとは思ってたけど、そんなに古かったのか~
ナンシーは、関心しきりで、色々な乗り物に乗ったりして楽しんでいた。
エレナ、ヒルダも、遊園地というものが初めてなので、ナンシーと一緒になってはしゃいでいる。
いつかネズミの国とか、連れて行こう。
楽しそうに遊んでいる3人を微笑ましく眺めていると、
アヤから電話があった。
『兄ちゃん、今どこ?』
『花やしきだよ』
『花やしき? それってどこだっけ?』
『浅草だよ』
『私もそっち行く』
『短大は終わったのか?』
『うん、終わった。
ついでにりんごちゃんも誘っていい?』
『ナンシーに聞いてみる』
「ナンシー、これから妹のアヤと、妹の友達も来たいって言ってるんだけど、いいかな?」
「ああ、アヤちゃんか! もちろんいいとも」
『ナンシーがいいってさ』
『うん!
じゃありんごちゃん誘ってそっちに行くね!』
「アヤちゃんとお友達、来るって?」
「ああ、
そろそろ花やしきは終わりにして、
アヤたちと合流したら、次の場所に行こう」
「次は、どこへ連れて行ってくれるんだい?」
「アレだよ!」
俺は、花やしきから見えるタワーを指差した。
「ああ! あれか!
ずっと、なんだろうって思ってたんだ。
アレは何なんだい?」
「アレは、『スカイツリー』と言って、
人工の建築物としては世界2位、
電波塔としては、世界一位の高さを誇るタワーだよ」
「ほう! そんな凄いものだったのか!」
俺たちは、そんな話をしながら、
アヤを迎えに『浅草駅』へ向かった。
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日も暮れ始めた頃。
浅草駅に、アヤとりんごが到着した。
「ナンシー久しぶり」
「あれ? アヤも英語が話せるようになったの?」
「ああ、アヤも英語を覚えたんだ」
「そう、覚えたの!」
「凄いじゃない!」
ナンシーはアヤの手を握って、喜んでいた。
「そして、こっちの子が、りんごだ。
りんご、この人がナンシーだよ」
「ははは、はじめめままして。
りりり、りんごです」
りんごは、だいぶ緊張した感じの英語で挨拶をした。
「こんにちは、ナンシーです。
りんご、よろしくね」
ナンシーは、普通に挨拶をして、
二人は握手を交わした。
握手の時も、りんごは緊張しているみたいだった。
「りんご、なんでそんなに緊張してるんだ?」
「だだだ、だって……
あの! ジュエリー・ナンシーの、
ナンシーさん、でしょ!?」
「ナンシーって、そんなに有名なの?」
ナンシーは困った顔をして……
「有名なのは、ママだよ。
私は、ママのお手伝いをしているだけ」
「だってさ」
「う、うん」
りんごは、しばらく緊張しっぱなしだったが、
そんなりんごを連れて、俺たちはスカイツリーへと向かった。
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スカイツリーに到着する頃には、
日も暮れて、暗くなってきていた。
展望台行きのチケットを人数分購入し、
みんなでエレベーターに乗り込む。
「世界二位の高さ、楽しみだね」
エレベータは、静かに、そしてかなりの速度で登って行った。
そして、第2展望台に到着すると―
すごい光景が広がっていた。
「うわぁー!!
すごい!!」
ナンシーは、東京の夜景に心を奪われていた。
エレナもヒルダも、アヤもりんごも……
そして俺も、感動しちゃったよ。
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「みんな、私の泊まっているホテルに来ない?」
「ナンシーの泊まってるホテル?」
「うん、素晴らしい夜景のお礼に、ホテルでディナーを奢らせてよ」
「わーい、ホテルでディナーだって!」
アヤは無邪気に喜んでるけど……
「ホテルのディナーって、ドレスコードとかあるんじゃないの?」
「そうか、
じゃあ、私の部屋に料理を持ってきてもらおう」
「ナンシーの部屋?」
ナンシーは、いったいどんな部屋に泊まってるんだろう?
けっきょくホテルに到着しても、後をつけてきていた怪しい奴らは接触はしてこなかった。
場所の名前とか問題があるようなら修正するかもしれません。
ご感想お待ちしております。




