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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編2
270/438

260.変身魔石

「兄ちゃん、それ何だったの?」

「【変身魔石】という物らしい」


 鑑定結果はこんな感じだ。


┌─<鑑定>────

│【変身魔石】

│魔力を込めると、変身できる

│格納空間に装備を格納できる

│腕や手に装備したものは対象外

│レア度:★★★★★

└─────────



「え! 変身できるの!?

 私、やってみる!!」


「おいバカ止め…」

「変身!!」


 アヤは、俺が止めるのも聞かず―

 【変身魔石】を掲げて変身ポーズを決めた。



 まるで、アニメの変身シーンのように、

 アヤは、謎の光りに包まれた。



 アヤは、ビシっとポーズを決め、

 光が収まる。


 すると……



「キャー!!!

 なにこれ!!!」



 アヤは……

 『すっぽんぽん』になっていた!!



 手で大事な所を隠しながら、しゃがみ込むアヤ。


「兄ちゃんは、こっち見んな!」


 アヤは泣きそうになりながら悪態をつく。


 こんなことなら、エレナあたりに試してもらえばよかったな~



 アヤは、唯一残された【格納の腕輪】から服をだして着替え、

 なんとか落ち着きを取り戻した。



「もう! 何なのよこれ!!

 【変身魔石】とか言って、

 裸になっちゃったじゃない!!」


 アヤは腹立ちまぎれに、【変身魔石】を俺に投げつけた。



「格納している装備に変身できる魔石だから、

 何も格納されていない時に使えば、ああなって当たり前だろ」


「兄ちゃん、そんな事言わなかったじゃん!!」


「俺が説明する前に、アヤがいきなり使ったんだろ!」


「そうだけど……

 それより、さっきまで着てた水着はどうなったの?」


 そう言えばそうだな。


 【変身魔石】を、じっくり調べてみると―


 さっきまでアヤが付けていた水着が、【変身魔石】の中に格納されている映像が頭に浮かんだ。



「今は、この魔石に格納されているみたいだ、

 おそらく、格納されている服と着ている服を入れ替える魔石なんじゃないか?」


「なるほど、

 じゃあもう一回使えば……」


「たぶん、さっきまで来てた水着に戻るんじゃないかな」


「やってみる」

「おう」



 アヤは、俺から【変身魔石】を受け取ると、

 もう一度使ってみた。


 すると、また変身シーンの様な光が発せられ、

 アヤは、もとの水着姿に戻っていた。


「やった! 変身できた!!」


「アヤさんすごいです!!」

「私もやってみたいです」


 エレナもヒルダも大喜びだ。



「魔石だから、コピーできるかもな」

「セイジ様! 本当ですか?

 私も欲しいです!!」


 エレナが欲しがるなんて珍しいな。



「よし、じゃあ、この階の階段を見つけたら、

 ちょっと早いけど今週は終わりにして、家に帰るか」

「帰るの?」


「ここで、【変身魔石】をコピーしても家に帰らないと使えないし」

「なんで?」


 アヤ、お前はアホか?


「【変身魔石】をコピーしても、最初は装備が登録されてないから、

 使う時に1回は裸になっちゃうだろ?」

「あ、そうか!」


 あ、失敗した。

 言わなきゃ気づかなかったかもしれないのに!


----------


 魔物がすっかりいなくなった浜辺をどんどん進んでいくと、

 浜辺の端に洞窟があり、その中に上の階に登る階段を見つけた。


「よし、じゃあ今週のダンジョン攻略は終わり。

 帰るか!」

「「はーい」」


 俺たちは、自宅に帰還した。


~~~~~~~~~~


「セイジ様、早く作って下さい!」


 エレナがこんなにテンション高いなんて珍しいな。


 エレナに急かされながら、

 【変身魔石】をコピーすると、

 【変身魔石+3】が出来上がった。


 どうやら【時空魔法】系列の魔石だったらしい。


 『+3』になったことで、

 格納中の装備に対して、洗濯と、修復の効果がかかる物になった。

 これはいいな。


 俺は、魔石を3つ作って、3人に1つずつ渡した。


「セイジ様、ありがとうございます!!」

「セイジお兄ちゃん、ありがとう!!」

「兄ちゃん、大儀であった!!」


 三人は、大喜びして部屋に入っていった。



 俺の前で使ってくれたりはしないのね……


----------


 俺が、一人寂しく夕飯の準備をしていると―


「セイジ様」


 弾んだ声で、エレナに呼ばれた。


「ん、夕飯の準備はもうちょっとかかるぞ?」

「違いますよ。

 ちょっと見て下さい」


 ん? なんだろう?


 手を止めてエレナを見てみると、

 エレナはにっこり微笑み―



「インポート、ジャヴァ・ユーティル・コスチューム!」



 エレナは踊りながら、珍妙な呪文を抑揚を付けて歌うように唱え始めた。


 あ、そうか!

 『魔法少女・シィ』に出てくる『アプレちゃん』の変身呪文だ。



「ニュー、コスチューム・イニシャライズ!!」


 呪文を言い終わると―

 エレナは光りに包まれ……



 『アプレちゃん』のコスチュームで、決めポーズをバッチリキメたエレナが、ニッコリ微笑んでいた。



 俺が盛大な拍手を送ると、

 エレナは、ぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいた。


 か、かわええ……



「コスチューム・ファイナライズ!!」


 エレナは、変身解除の呪文をとなえ、

 もとの服装に戻った。



「すごいじゃないか!!」

「ありがとうございます!」


----------


 夕食後は、アヤとヒルダも加わって、変身ショーが開催された。


 変身中に一瞬だけ、裸に……


 なんてことが無いのが残念だが―

 それは、やむを得まい。



 その後、3人にせがまれ、

 銀で指輪を作って、【変身の魔石】を取り付け、

 【変身の指輪】にしてあげた。



 3人とも、変なことに使うなよ?

ご感想お待ちしております。

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