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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編2
266/438

256.日の出の塔7階

 日の出の塔の7階に到達した。


 6階と同じように、7階も海に足場の迷路が作られていた。


 地図上の反応は、未確定の魔物ばかりなので、また違う魔物が出てくるのだろう。



「兄ちゃん。

 私も、さっき兄ちゃんがやってた『アメンボ』みたいなのやってみたい。

 あれ、どうやったの?」


「アレは水の表面張力を使っただけだよ」

「『表面張力』??」


「もしかして知らないのか?

 コップに並々と水を入れると、少し盛り上がった状態で溢れずにいるだろ?

 アレが表面張力だよ」



「やってみる!」


 アヤは、【水の魔法】を使いながら、

 恐る恐る右足を水面に近づけていく。


「出来た」


 アヤの右足は、水に沈まずにいた。


「そのまま水の上に立てるか?」

「いける!」


 アヤは、左足も水の上に乗せた。


「やった、立てた!」


 アヤは、若干ふらふらしているものの、確かに水の上に立っている。


「私だってやれば出来るんだから!」


 そう言ってアヤが胸を張った瞬間。


「あっ!」


 アヤは、足を滑らせ、水の中にドボンと落ちてしまった。



「溺れ、る! 兄ぢゃん、助・げ・で~!」


 アホだ……。



 俺はとっさに水に飛び込み、アヤを助けようとしたが、

 アヤが俺にすがりついてきた反動で、俺まで水に沈みそうになってしまった。



 何とか【水の魔法】を使って態勢を元に戻したが、危うく俺まで溺れる所だった。


「アヤ、大丈夫か?」

「大丈夫じゃない、じぬ」


 足場の上に戻ったアヤは、鼻水を垂らしていた。



「【水の魔法】が使えるのに、何故溺れる?

 おかげで俺までびしょびしょだよ」


「だっでぇ~、いきなり、だっだがら……」


 何を言っているか良く分からん。



 インベントリから、バスタオルを取り出し、

 アヤを拭いてやっていると―

 エレナとヒルダは、ドライヤー魔法で俺たちを温めてくれていた。



 よし、俺も温める魔法をやってみるか。


 少し離れた位置から、遠赤外線を照射する球を出現させた。


「あ、これ、暖かい!」

「遠赤外線魔法だぞ」

「あ、電気ストーブのやつ?」

「そう、それ」


「いいね、ポカポカだ~」



 しばらく遠赤外線にあたりながら、ホットココアを飲んで休憩していたが、

 地図上で敵が近づいてきているのを発見した。


「そろそろ休憩は終わりだ。

 敵が近づいてきているぞ」

「マジか!」


 アヤは、服や髪が半乾きのまま、すっくと立ち上がり、辺りをキョロキョロと警戒している。



 突然、俺の目の前に、【攻撃予想範囲】の赤いエリアが現れた。

 そのエリアは、長細く弧を描いていた。



 アヤを少し下がらせ、そのエリアを注視していると―



シュバン!


 何かが勢い良く射出される音がして、

 【攻撃予想範囲】を、大きめの『トビウオ』が通り過ぎた。


 アレが、この階の敵か!



 しばらくして、今度はヒルダの頭の位置に【攻撃予想範囲】が表示された!


 とっさに【瞬間移動】でヒルダの前に移動し、【攻撃予想範囲】の場所に白帯刀を重ねた。


シュバン!


 勢いよく飛び出してきた『トビウオ』は、白帯刀に当たって……

 縦に真っ二つになっていた。


 二枚におろされた『トビウオ』は、足場の上にボトリと落ち、ピクピクしている。


 『トビウオ』って美味しいのかな?



「セイジお兄ちゃん、ありがとうございます」


 ヒルダは少し怖がっているように見える。


 あの攻撃、変な所に当たれば大けがをする可能性もある。


 この階は、慎重に進むことにした。


----------


 何度か『トビウオ』を二枚に下ろしながら進んでいくと―


 遠くから急速に接近する未確認の魔物の反応があった。


「何か来るぞ、気をつけろ!」


 アヤたちはとっさに構える。



 今度は、俺の眉間にめがけて【攻撃予想範囲】が表示された。

 とっさに白帯刀を構えると―



シュッ!!



 み、見えなかった……


 白帯刀を構えるのとほぼ同時に、どこからとも無く

 そいつは飛んできた。


 そして、白帯刀で真っ二つになって、足場にぽとりと落ちた。



 【鑑定】してみると―

 『韋駄天トビウオ』と言うらしい。


 『トビウオ』と違って、羽根が左右に2枚ずつ、合計4枚もある。



 どうやらこいつ、風属性らしく、

 『風属性魔物討伐』が1つカウントされていた。


「怖え~」


 アヤは、あまりのスピードにビビっているが、

 おそらく攻撃は、あまりダメージは大きくないはずだ。

 こんな低い階層でそんなヤバイ敵が出るわけがない。


 少々のダメージを覚悟して、一発もらった直後に反撃すれば簡単に倒せる魔物なのだろう。



 だが、女の子にダメージを追わせるわけには行かない。

 全部叩き落とすつもりで行こう。



 結局、この階はボスがおらず、

 『トビウオ』が18匹、

 『韋駄天トビウオ』を5匹倒して、

 上に登る階段を発見した。


~~~~~~~~~~


 8階は、今までと打って変わって、

 ものすごい『熱気』に満ちていた。



「暑い~!!」


 熱い、そして、ものすごい湿度だ。

 まるでサウナの中の様だ。



「兄ちゃん、暑いよ!

 脱いでもいい?」


「はしたない事をするな!

 他の冒険者がいたらどうするんだ」

「冒険者なんていないじゃん!

 暑い~暑い~!」


 アヤは冒険者としての自覚も何もないな……

 まあ、冒険者じゃないけどね。



 もうちょっと涼しい服装に着替えるため、

 いったん家に帰ることにした。


ご感想お待ちしております。

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