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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編2
265/438

255.日の出の塔6階ボス戦

 『サメ』をいくら倒しても、白帯刀の試練は進まなかった。



 『サメ』以外の魔物がいる場所を優先して行ってみると、

 角のある巨大な『サメ』に出くわした。


 【鑑定】してみると『ツノザメ』というらしい。



 そいつを倒すと『水属性魔物討伐』がカウントされ、

 しばらく進み、『ツノザメ』を倒し続けていたら、

 水属性魔物討伐をクリアすることが出来た。


「やった、試練の一つをクリアしたぞ」

「セイジ様、おめでとうございます」



「兄ちゃん。

 試練ばっかりで、ぜんぜん進まないじゃん!

 どんどん、進もうよ」


 アヤの意見も一理あるが……

 アヤに言われると、すげームカつく。


----------


 地図上で、唯一正体不明の敵の場所に移動してみると……


 そこだけ足場が木ではなく、岩のようなものでできていた。

 おそらく特別な場所なのだろう。



 敵の反応は、この場所を示しているのだが、

 敵は見当たらない……


 そして、くさい(・・・)

 なんか変な匂いが漂っている。



 辺りを調べてみると、足場の中央付近に何かの穴が開いているのを見つけた。


「この穴の中に敵が居るのか?」



 俺が、その穴の中を覗こうとしたその時!


 グラグラと足場が揺れ始めた。


「みんな大丈夫か?」


 揺れはそれほど大きくなかったおかげで、

 みんな大丈夫みたいだ。



ブシュー!!


 揺れが収まると同時に、先ほどの穴から水と空気の混ざったものが吹き上がった。

 『間欠泉』だったのか。


「くさ!!」


 匂いの原因は、この間欠泉だったようで、

 間欠泉が吹き上がると同時に、辺りの匂いは一段ときつくなった。



「兄ちゃん臭いよ!」


 その言い方だと、俺が臭いみたいじゃないか!



「ねえ、あの穴臭いから、何かで埋めちゃおうよ」


 確かに、アヤの意見も一理ある。

 鼻をつまみながら戦いなんて出来ないもんな。



 俺は、インベントリに入っていた何の変哲もない岩を取り出し、穴の上にかぶせた。


「これで、少しは臭くなくなるだろう」



 俺が一仕事を終えて、両手に着いた砂をパンパンと払っていた。



 突然、足元全体が【攻撃予測の範囲】として、赤く表示された。


「みんな、この足場から離れるんだ!!」


 急いで全員を足場から退避させると―



 岩の足場が激しく揺れ始めた。


「危なかった、すごい揺れだ」



 揺れはものすごく、周囲の水面も大きく波打っている。


 そして!


バシューン!


 穴の上にかぶせた岩が、ものすごい音を出して、ものすごい勢いで上空へ吹き飛んだ。


「びっくりした!」



 そして、やっと揺れが収まったと思ったら……

 岩の足場が、ゆっくりと沈んでいってしまった。



「沈んじゃったよ?」

「お前が穴を埋めろとか言うから!」

「最終的には兄ちゃんがやったんでしょ!」



 俺とアヤが、そんなやり取りをしていると―


 水面からアブクがブクブクと上がってきた。



「なんだあれは?」


 みんなで水面を覗いていると―

 下から何かが浮かんでくるのが見えた。


 そして、水面が徐々に膨らんでいき、


 水面の膨らみが爆発したかと思ったら、

 中から巨大な白いクジラが飛び出してきた。



「クジラだーーー!!」


 アヤの小並感をよそに、

 クジラは飛び上がった勢いでくるりと半回転しながら、しっぽを水面に激しく叩きつけた。


 激しい衝撃によって、巨大な『津波』が巻き起こる。



「津波だーーーー!!」


 アヤは、慌てふためき、

 エレナとヒルダは魔法でなんとかしようと頑張っている。


「ドーム型・水バリア!!」


 俺が魔法を使うと、

 ドーム型のバリアが俺たちを包む。


 そして、その上から津波が覆いかぶさる。



「うわー!」


 バリアの上を水が物凄い勢いで通り過ぎていく。


 アヤは目をつぶってしゃがみ込んでいるが、

 エレナとヒルダは、目を丸くしていた。



「アヤ、何やってんだ。

 ちゃんとしろよ」

「え!? えっと……」



 津波が通り過ぎ、俺たちが無事なことを確認したクジラは、

 巨大な口を開けて威嚇している。



「ほらアヤ、あの口の中に入って中から攻撃してこいよ」

「いやよ、くさそう……」


「じゃあ臭くなさそうな方法で、なんとかしてみろよ。

 最近ぜんぜん役に立ってないぞ」

「む! 気にしてるのに!!」


 気にしてたのか。



「わかったよー

 見てなさい~」


 アヤは、腕をぶんぶん振り回している。

 一体何しているんだ?



 しばらく様子を見ていると、クジラの周りに風が回り始めた。


 風は、徐々に早くなっていき―

 巨大な『竜巻』になっていった。


 クジラは慌てて水の中に逃げようとしたが、

 竜巻が水を持ち上げ始め、潜ろうにも潜れなくなっていた。



 さらに竜巻が強くなり、クジラは徐々に回転しながら上空に巻き上げられていく。

 クジラは完全に水面から持ち上げられ、竜巻の中でぐるぐる回り始めた。



「ど、どうよ!」

「アヤ、息が上がってるぞ?」


「ヒルダちゃん、飴ちょうだい」

「はーい」


 アヤは、口にヒルダ飴を放り込んでもらい、

 もう一度クジラの方に向き直し、


「てやー!!」


 アヤは、竜巻ごとクジラを水面に叩きつけた。



「どやー!」


 【鑑定】をしてみたら、クジラはHPが0になっていた。



「よくやったぞ、アヤ」

「えへへ~」


 今後は、たまには役に立てよな!



 俺は、【水コントロール】で水面張力をコントロールし、アメンボの様に水面の上に立った。


 そのまま、水面の上をスイーっと滑って、動かなくなったクジラに近寄り、インベントリにしまいこんだ。



「さて、アレがボスだったはずだけど、

 上に行く階段は何処だろう?」


 辺りをキョロキョロ探してみると―


 最初にクジラがいた場所に、水の下から石の柱がニョキニョキ生えてきた。



 石の柱が、青空の絵が書かれた天井まで届くと、

 石の柱に扉が空いた。


「セイジ様、この中に階段があります」


 やったぜ、これで6階クリアだ!


ご感想お待ちしております。

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