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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編2
264/438

254.日の出の塔の水族館

 その日は、俺のインベントリに入っているアヤ、エレナ、ヒルダの私物を全部取り出し、

 それぞれの【格納の腕輪】に格納しまくった。


 アヤは、調子に乗って、部屋中のものを格納し、アヤの部屋がガランとしてしまった。



----------


 翌日、朝食を食べ、キチンと身支度を整えてから、

 イケブの街の『日の出の塔』に向かった。



 瞬間移動で飛んだ先は、

 『日の出の塔』の地上4階。


 前に花見をして蜂に襲われた場所だが、

 今回は蜂はいなかった。



「あ、花見の所だ!

 途中から再開できるって楽ちんだね」


 そうだろうそうだろう。

 荷物持ちが必要なくなったからといって、

 こんなに役立つ兄ちゃんに対して、『要らない』なんて言うなよ?



「今日中にてっぺんまで登れるかな?」

「流石に無理だろ」


 アヤは舐めすぎだな。


 とは言え、百合恵さんのためなのだから、

 頑張らないとな~




 さて、地図でも見ながら階段を探すか―


 と思ったら、階段までの地図が表示されている!?

 どうして?



 地図をさらに確認してみたところ、5階もある程度表示されている。

 ビーコンをつけた人が誰か登っているのか?



 追跡用ビーコンを確認してみると―

 先週、悪魔族襲撃の時、イケブの街の様子を確認するために、そこらにいた冒険者にビーコンをつけたのだが。

 その冒険者が『日の出の塔』を攻略中のようだ。


 その人は、現在5階を探索中だった。



「5階に登る階段は、あっちみたいだ」

「はーい」


 俺たちは、魔物に出くわすこともなく5階へ上がった。


----------


「なんじゃこりゃ!」


 5階は、打って変わって迷路っぽい雰囲気だった。


 しかし、注目すべきは『壁』だ!

 壁が一面『水』なのだ。



「水族館みたい」


 アヤの言うとおり、

 両面に水槽のように水が満たされていて、

 小魚なども泳いでいる。


 しかし……



「あ、これ、ガラスがない!」


 水槽を触ろうとしたアヤの手が、水の中にズボッと入っていた。



「なんでこの水、

 ガラスが無いのに落ちてこないの??」


 アヤは水の中に手を突っ込んで『ばちゃばちゃ』やってる。


「魔法の力…としか言い様がないな」



 俺たちは水族館の迷路を進んでいった。



「なにか来るぞ!」


 地図に反応があり、俺はとっさにそう叫ぶ。


 全員、戦闘態勢をとるが……

 敵の姿が見えない。

 何処に居るんだ?



「セイジ様、壁の中です!」


 エレナが指し示す方を見てみると、

 壁の水の中に……


 ナマズが泳いでいた。



 そして、そのナマズは壁の水から、

 ぴょんと飛び出し、俺たちの行く手に立ちふさがった。


 水から出ちゃうのかよ!


「ナマズ!?」


 地図の点は、このナマズを指し示している。

 魔物なのだろう。


 そのナマズは、

 床から少し浮いた状態で、空中を泳いでいる。



 俺たちがナマズの出方をうかがっていると―


 ナマズがいきなり『泥』を飛ばしてきやがった。


「うわ、汚い」


 4人とも、泥を避けたが。

 それと同時にナマズが突っ込んできた。



「てや!」


 ナマズは、アヤのナイフに首の後を突き刺されていた。


「弱!」


「まあ、5階だし、

 俺たちも強くなってるしね」



 ナマズは、特に魔石などを落としたりはしなかった。


----------


 しばらく進むと、こんどは―


 『スライム』が壁の水の中から飛び出してきた。



 スライムは、地下にいた奴より弱そうで、

 プルプルしながら威嚇をしていた。



 だがしかし!

 エレナの氷の魔法で、カチンコチンに凍らされ動かなくなってしまった。


 スライムからは【水強化魔石】が取れた。



「エレナ。

 次にあのスライムが出たら、俺に倒させてくれ」

「あ、刀の試練ですね!

 わかりました」


----------


 俺は、階段を探しながら、

 近くにいるスライムや未発見の魔物を優先して倒していった。


 魔物は、スライム×2、オオナマズ×5

 を倒すことができ、


 白帯刀の試練も、水と土が若干進んで


・水属性魔物討伐 2/10

・土属性魔物討伐 5/10


 こんな結果だった。


 ちなみに『オオナマズ』は、最初に出くわしたナマズより一回り大きい魔物だったが、

 こちらもたいして強くはなかった。



 そして、6階への階段を発見した。

 結局、ビーコンをつけた冒険者とは出会うことはなかった。


----------


 6階は、見渡すかぎりの水で、

 まるで海の上に居るようだった。


 上は青空、水はずっと先まで続いていて、水平線が見えてるけど、きっとこれは幻なんだろうな~



 水の上に、丸太で作られた足場が浮いていて、

 足場が迷路のようになっている。


 この足場の迷路を進めってことかな?


「落ちたら溺れちゃいそう」


 アヤは、のんきだな。

 水に落ちたら、きっと水中で魔物に襲われるぞ。



----------


 しばらく進むと、地図上に赤い点が近づいて来た。


「兄ちゃん、あれ!」


 アヤの指差す方を見てみると―


 黒い三角の『ヒレ』が、すごい勢いで近づいて来ていた。


「あれは!?」



 そいつは、俺たちが構えるより先に水面から飛び上がって襲ってきた。



「サメだ!!」


 パックリと開けた口に、鋭い歯がずらりと並んでいた。



 白帯刀でサメの歯を受け止めると、ガチンッと音がした。


「うりゃ!」


 俺が、白帯刀を横に振るうと、

 サメは横に吹っ飛び、

 バシャンと水面に落ちた。



「私が水から出します」


 エレナがそう言うと、水面から水柱が上がり、

 サメは空に放り上げられた。


「てやー」


 今度はヒルダが炎を飛ばし、

 サメは火だるまになった。



 火だるまのサメは、丸太の足場に『ビタンッ』と落下し、

 ビチビチともがいていた。



とどめはいただくぜ!」


 俺は、サメの上に【瞬間移動】し、脳天に【白帯刀】をぶっさしてとどめを刺した。



 【フカヒレ】って、

 どうやって料理すればいいんだっけ?


ご感想お待ちしております。

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