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253.大好き

「エクセターさん、そろそろ魔力が回復しましたか?」

「ああ、おかげですっかり…‥」


 エクセターは、ヒルダの飴で魔力が元に戻ったようだ。



「では、もう一度、最初にお願いした『占い』をやってもらえませんか?」

「え!? またやるの?」


 エクセターは、しぶしぶもう一度『占い』をしてくれた。



「結果は……

 『日の出の塔のいただきに登るべし』

 だそうだ……

 あ、飴を……」


 ヒルダは急いでエクセターに飴をあげていた。



 『日の出の塔』ね~

 いったい塔のいただきには何があるのかな~

 百合恵さんとは、どんな関係があるんだろう?


 まあ、行ってみれば分かるか。



「兄ちゃん、日の出の塔に登るの?

 私、頑張るよ~」


「今日はもう遅いから、明日かな」




 そんな話をしていると―

 ヒルダに飴をもらったエクセターが、ようやく起き上がってきた。



「これで用は済んだのだろう。

 さっさと出て行ってくれないか?」

「そうですね、それじゃあ帰りますか~

 はい」


「ん? その手は何だ?」

「さっきの魔石、返して」


「え!? くれるんじゃないの!!?」


 結局、すったもんだの末……

 【時空強化魔石+5】を、10万ゴールドで売りつけてやった。


 エクセターのやつ、殺してでも奪い取りそうな顔をしていたが、

 最後は血の涙を流しながら即金で払ってくれた。


 まいどありー


~~~~~~~~~~


 俺たちは、エクセターの屋敷を後にして、

 例の悪魔族の石像があった洞窟にやってきていた。


「これが悪魔の石像?

 なんだかイメージしてたのと違う~」


 アヤがそういうのも無理は無い。

 どう見ても小学生がふざけて作ったようにしか見えない石像だった。



「まあ、でも角も2本あるし。

 これで間違いないだろ」


 俺はその小学生が作った石像を【鑑定】してみた。



┌─<鑑定>────

│【出口の石像】

│対になる『入り口の石像』に

│魔力を込めることで、

│瞬間移動することが出来る

│レア度:★★★

└─────────



 くそう、出口専用か!


 あわよくば、コレを使って悪魔族の所へ乗り込むことが出来るかもしれないと思ってたのに。



 俺は【電気分解】で石像を完全に破壊した。


~~~~~~~~~~


 悪魔の石像を破壊したことをニッポの街のロンドに伝えに行ったが、

 ロンドは出かけているということだったので、伝言だけ頼んでおいた。




「さて、帰るか」


「兄ちゃん、帰るって、

 今日は何処に泊まるの?」

「日本に帰るんだよ」


「兄ちゃん、寝ぼけてるの?

 今日こっちに来たばかりだから、

 まだ帰れないでしょ?」


「ふははは、

 オレが、そんな弱点を

 いつまでも鍛えずにほうっておくとおもったのか?」

「なん、だって!?」


 俺は、驚くみんなを連れて日本に帰還した。


~~~~~~~~~~


「兄ちゃん!

 異世界移動は一日一回じゃなかったの!?」


「さっきトキに会いに行った時に、制限が解除されたんだ」


「マジで!?」

「マジで」


 俺はドヤ顔でそう言った。



「そうだ、他にもいい魔法を覚えたんだった」

「なになに?」


 興味津々に覗きこむアヤ。

 エレナとヒルダも目を輝かせている。



 俺は、【ヌルポ魔石】を取り出し、

 その魔石に、格納空間を生成してみた。


 【ヌルポ魔石】が光輝き、新たな魔石に変化した。


┌─<鑑定>────

│【格納の魔石】

│格納空間に物を格納できる

│物を格納していると、

│他人は出し入れできなくなる

│レア度:★★★★★

└─────────


 いいじゃないか!

 セキュリティもきちんとしている。



「ヒルダ、この魔石に何か入れてみてくれ」

「魔石に、入れるんですか??」


「そう、やってみて」


 ヒルダは俺から【格納の魔石】を受け取ると、

 魔法で【ヒルダ飴】を作り出し、【格納の魔石】に近づけた。


 すると―

 すっと、【ヒルダ飴】が消えた。


「あ、飴が!」


「ヒルダ、今度はその飴を魔石から取り出してみてくれ」

「は、はい」



 ヒルダは、【格納の魔石】に触り、

 すっと、【ヒルダ飴】を取り出した。



「どうだ? 使えそうか?」

「はい! これ、すごいです!!」



「兄ちゃん、それって、もしかして……

 アイテムボックス的な!?」

「そう、それ!」


「兄ちゃん、私のも!」

「まあ、待て」



 俺は、もう一つ【ヌルポ魔石】を取り出して、

 【格納の魔石】を作り出した。



「早く! 兄ちゃん!!」


 俺は、その【格納の魔石】を……

 エレナに渡した。


「はい、これはエレナの分」

「セイジ様、ありがとうございます!」


「うーうーうー!

 私の!!!」


 アヤが駄々をこね始めた。



「そうだな~

 『お兄ちゃん大好き!』

 って言ったらアヤにもあげるぞ」

「なんでそんな事言わなきゃいけないのよ!」


「そうか、アヤは要らないのか~」


「ぐぬぬ……」


 アヤは俺のことを睨みつけている。


 俺が、素知らぬ顔をしていると、

 アヤもとうとう観念したのか―



「兄ちゃん」

「なんだ?」


「だ…い…す……ケ!」


 だいすけって誰だよ!



 数分後、俺はアヤに噛みつかれながら、

 アヤの分の【格納の魔石】を作ってやっていた。



「やった!!

 もう返せって言っても返さないからね~」


 アヤは、俺から【格納の魔石】をぶんどって、喜びの舞を踊っている。



「あ、そうだ、いいことを思いついた」


 俺は、10ゴールド銀貨を分解して純銀を作り、

 エレナとヒルダの【格納の魔石】をあしらったオシャレっぽい腕輪を作ってあげた。


「セイジ様、ありがとうございます!!

 大好きです!!」

「セイジお兄ちゃん、大好き!!」


 エレナとヒルダは、左右から俺のほっぺにチューをしてくれた。



「あ! それいい!!

 私のも作って!!」


「アヤ、こういう時は、なんて言うんだっけ?」


「兄ちゃん、だ・い・す……チ!」


 もういいや……


 俺は、アヤの分も腕輪を作ってやった。


ご感想お待ちしております。

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