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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族編2
253/438

243.この後スタッフが美味しく頂きました

 結局、百合恵さんと舞衣さんはお泊りして―

 翌朝、大人数(おおにんずう)で朝食をとっていた。


「百合恵さん、落ち着くまで何日でも泊まっていっていいからね」

「ありがとうございます」


 百合恵さんは、まるで淑女のようにお辞儀をした。



 うーむ、やっぱり百合恵さんの様子がおかしい。

 まるで別人みたいだ。


 【鑑定】をしてみて、本人だということはわかっているのだが……



 あんな事件があったばかりだから混乱しているのかと、始めは思っていたのだが、

 そうでもないみたいだ。


 悪魔化とかの後遺症でおとなしくなってしまったのだろうか?


 しかし、どうも調子が狂う。



「短大にもレポーター来るかな?」


 アヤの指摘した通り、

 朝のワイドショーで、『女子大生密室失踪事件』を各局で大々的に取り上げている。


 もう、ブームと行ってもいい感じだ。



「俺は仕事があるから手伝ってやれないが……

 アヤ、早めに短大に行って、怪しい奴がいないかチェックして来い。

 怪しいのが居たら舞衣さんと百合恵さんに連絡するんだ」

「了解!」


「もし、短大にレポーターが来てるようなら、

 百合恵さんは、休んだほうがいい。

 食事とか、必要なものの買い出しとかは、

 エレナとヒルダ、お願いしてもいいか?」

「はい、お任せ下さい!」


「みなさん…ありがとうございます」


 うーん、この百合恵さんのしおらしい姿……

 ガキ大将が映画版の時だけかっこ良くなるという、『綺麗な○○』現象か?


~~~~~~~~~~


 俺は出社し、仕事中に追跡用ビーコンの様子を確認しているのだが……


 やっぱり、短大にレポーターがたくさん押し寄せてきている。


 アヤは、レポーターの様子を連絡し、

 百合恵さんは、短大を休むことにして、

 舞衣さんも、百合恵さんに付き添って短大を休んだ。



『ごめんね部長、私のせいで』

『気にするな』


 舞衣さん、幼女なのに漢だな。


『部長、ありがとう』


 百合恵さんは、舞衣さんに抱きついた。

 しかし……



『百合恵くん、やっぱりまだ体の調子が悪いんじゃないのかい?』

『え? どうしてですか?』


『なんというか、ボクに抱きつくときの勢いが、前より弱い気がする』

『そうですか?』


『うん、なんというか……

 前はもっと欲望に満ちた、ダークなフォースに満ちていた気がする』


『うーん、そうかもしれません。

 なんというか……

 私自身良くわからないんですけど……

 私の心の中にかかっていた黒いモヤモヤが、どこかに行ってしまったような、そんな感じなんです』


 なんか嫌な予感がする……


 まだ呪いが解けていないのか?

 いや、呪いが解けていることは、ちゃんと【鑑定】で確認した。


 では、呪いじゃない何か別の……


 うーむ、分からん!


~~~~~~~~~~


「ただいま~」

「「おかえり!」」


 家に帰ると、総勢6人の女の子がお出迎えしてきた。


 え? 6人!?


「こんばんは、セイジさん」

「りんご、来てたのか!」


 りんごとはずいぶん久しぶりな気がする。


「アヤちゃんに百合恵さんのことを聞いて心配になっちゃって。

 来ちゃいました」



 なんか『セイジ軍団』全員集合って感じだな!

 これで、アヤがいなければハーレム状態なんだけどな~


「あーあ、これで兄ちゃんがいなければ、修学旅行みたいで楽しいのにな~」

「なにを!」



 俺とアヤが睨み合っていると、

 りんごが止めに入ってくれた。


 りんごマジ天使。



「おっと、忘れるところだった。

 りんごにあげようと思ってたものがあったんだ」

「私に? なんだろう?」



 俺は、前に買ってそのままになっていた【身代わりの首飾り】をりんごに渡した。


「なにこれ!?

 なんか不思議なデザインですね」


「これは【身代わりの首飾り】と言って、持ち主がピンチになった時に、一度だけ身代わりになってくれるアイテムだよ」

「へー」


 冗談ぽくホントの事を言ってみたけど、信じないよね?


 りんごは、スケッチブックを取り出し、【身代わりの首飾り】のスケッチを始めた。

 気に入ってくれた?みたいで良かった。


----------


 久しぶりに皆で集まったので、女子たちは楽しくおしゃべりをしていた。



 そして俺は、一人寂しく夕飯の準備をしていた。



 今日のレシピは『グラタン』だ。


 耐熱皿は、多めに持っているので、

 材料を10人前くらい作っておき、耐熱皿にセットしておく。


 具は、ホタテ、エビ、キノコ、などだ。



 家のオーブンレンジでは同時に4つくらいしか焼けないので、

 先ずは、電子レンジで温め、

 【光の魔法】で遠赤外線を照射して保温しつつ、熱がまんべんなく行き渡るのを待ち、

 【火の魔法】で表面のチーズに焦げ目をつけたら出来上がりだ。


 出来上がりは、すぐさまインベントリにしまって、できたて熱々(あつあつ)のままにしておく。



 サラダの準備を終え、テーブルに運ぶと、

 女子たちは集まってきた。


「兄ちゃん、今日の献立はなに?」

「グラタンだよ」


 わー パチパチ!

 女子たちから歓声が上がる。


 しかし、この人数だと……


 家のリビングのテーブルは、それなりに大きいのだが……

 両側に3人ずつ女子たちが座ってしまったため、俺の座る場所がなくなってしまった。



 グラタンを運び、

 切り分けたフランスパンを運び、

 6人のグラスにぶどうジュースを注ぎ、


 熱そうにしていたヒルダのグラタンを『ふーふー』してやり、

 アヤがグラタンを平らげてしまい、おかわりを要求され

 サラダがなくなってしまったので、追加で作り、

 食後のデザートに『苺』を出し……



 俺の食べる暇が無いじゃないか!!



 そして、女子たちの食べ残しは……


※この後スタッフ(セイジ)が美味しく頂きました。

ご感想お待ちしております。

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― 新着の感想 ―
[一言] グラタンのホワイトソースは密閉容器に 牛乳と小麦粉入れて振って混ぜると ダマの無いソースに 仕上がるよフライパンで煮詰める時に塩胡椒 ブイヨンや調味料で味を整えると 美味しく簡単に出来ますよ…
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