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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族編2
252/438

242.女子大生密室失踪事件

 日付が飛んでいることに気が付き、慌て始める百合恵さん。


「あ、気がついたみたい」


 アヤの発言に、こっちにいる全員の視線が、追跡用ビーコンの映像に集中した。



 百合恵さんは、携帯電話を手に取り確認したが―

 メールや着信が大量にあることに気が付き、さらに慌てている。



 そして、百合恵さんは真っ先に舞衣さんに電話を掛けようとしている。


「舞衣さん、分かってますよね?

 異世界でのことは、内緒ですからね」

「わ、わかっている」


 その直後、舞衣さんの携帯が鳴り出した。



「もしもし、百合恵くんか?」

『わ、わた、わた、私‥‥

 ど、ど、ど、どうしよう……』


 かなり慌てているみたいだ。


「今、家かい?」

『う、うん』

「今から行くから、待ってて」

『うん』


 舞衣さんは、携帯を押さえながら…


「お兄さん、今すぐボクを百合恵くんの所へ連れてってくれ!」

「ああ、分かった」


----------


 本当だったら、電話してすぐにかけつけたらおかしいんだけど……

 舞衣さんが、あまりに急かすもんだから。


 電話の10分後に、舞衣さんは百合恵さんのマンションの呼び鈴を押していた。

 俺は、舞衣さんを送ってすぐに帰ってきて、追跡用ビーコンの映像を確認している最中だ。



『ぶ、部長ーーー!』

『百合恵くん!』


 追跡用ビーコンの映像の中で、二人は抱き合っている。


『百合恵くん、今までどうしていたのか覚えているかい?』

『えーと、たしか……』



 百合恵さんの証言によると―


1.舞衣さんのお出迎え準備をしていたら、急に神殿のような場所にいた。

2.角が2本生えた人たちに囲まれ戸惑っていると、なにか魔法のようなものをかけられ、意識を失った。

3.気が付くと『悪役令嬢』に転生していた。

4.婚約破棄してきた隣の国の王様を懲らしめに行く話になっていた。


 こんな認識らしい。



 最初の神殿のような場所が、悪魔族の場所なのだろう。

 意識を失う魔法のようなものは、【睡眠】の魔法かな?


 悪役令嬢とか、婚約破棄とかは、『混乱』の影響なのだろう。



 百合恵さんは舞衣さんに付き添われ、警察に報告しに行った。


~~~~~~~~~~


 百合恵さんは、警察で事情を聞かれた後、

 警察に言われて、病院で精密検査を受けた。


 舞衣さんは、ずっと百合恵さんに付き添っている。


『部長、色々とすみません』

『こんな時こそ、頼ってくれ。

 なにせ、部長だからな!』

『部長!』


 また、抱き合ってる……

 お熱いことで。


 しかし、百合恵さんの抱きつき方が…前と若干違う気がする。

 気のせいかな?


~~~~~~~~~~


 病院での精密検査の後、

 百合恵さんは、また警察で事情を聞かれていた。


「すいませんでした」

「え!?」


 女性警察官が、百合恵さんに土下座している。

 何故警察があやまるんだ?


「実は、百合恵さんの今回の件がテレビ局に漏れてしまいまして……」



 女性警察官が、その取調室的な部屋に設置されたテレビを付けると……



『密室から突如消え去った女子大生!

 一体何処へ消えてしまったのか!?』


 なんか百合恵さんのことを、ワイドショーで報道しちゃってる!



『先ずは、小説家のカツ先生、どう思いますか?』


 司会者が、著名人にコメントを求めるスタイルの番組みたいだ。


『これは俗にいう密室殺人というやつですね』

『死んでませんが……』


『おそらく、扉にチェーンを掛けた後に……』

『掛けた後に?』

『扉にあわせて、後から家を立てたのでしょう』

『マンションなのですが……』


 このカツとか言う小説家は、バカだな。



『続いて、マジシャンの○○さん、どう思いますか?』

『こんなのは、簡単だよ君』

『はあ』


『床に穴が…』

『開いてませんでした』


『じゃあ、壁に…』

『そっちも開いてませんでした』


『じゃあ、しらんよ』


 こいつもダメだな。



『結局、密室の謎は謎のままでしたね……

 一刻も早く、この短大生の百合恵…じゃなかった、Yさんが見つかることを願っております』


 うわ、この司会者……

 生放送で本名言っちゃったよ!!



『あ、ちょっと待って下さい。

 たった今、新しい情報が入ってきました!

 行方不明だった、ゆ…Yさんが見つかったそうです。

 ××レポーターが、中継先の△△警察署の前にいます。

 ××レポーター、そちらの様子はどうですか?』


『現場の××です。

 行方不明だったYさんですが、今朝、自宅に戻っていることが分かり、

 友達に付き添われて警察にやって来たそうです。

 現在、この△△警察署で事情聴取が行われているようです』


 まるで、犯人扱いだな……



『自宅に戻っていたとは、どういうことなのでしょう?』

『事情通の情報によりますと、朝起きたら自宅にいたそうです。

 彼女は、失踪していた間の記憶が無いとのことです』


『これは、ますます面白…じゃなくて、分からなくなってきましたね。

 この件は、さらに新しい情報が入り次第、やって行きたいと思います』


 さらに、追っかけるつもりか……



「アヤ、明日短大に行ったら気をつけるんだぞ」

「う、うん」


~~~~~~~~~~


「来ちゃいました」


 玄関を開けると、百合恵さんと舞衣さんだった。



 まあ、追跡用ビーコンの映像を見ていたので、来るのは分かっていたのだが……


「テレビ見てましたよ。

 大変だったみたいですね」

「私の家の前にレポーターが待ち構えているみたいで……

 申し訳ありませんけど、泊めてもらえませんか?」


「いいですよ」

「ありがとうございます」「すまないね」


「舞衣さんも泊まっていくんですか?」

「うん、しばらく百合恵くんの側にいたいんだ。

 いいかい?」

「ええ、かまいませんよ」



 結局、俺の家に全員集合してしまった。

 レポーターも、さっさと諦めてくれるといいんだけどね~


ご感想お待ちしております。

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