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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族編2
243/438

233.街の巡回

「ロンド! 至急、話したいことがある!」

「なんだ! セイジか、どうした?」


「悪魔族の操る魔物の大群が、この街に向かって来ている。

 早く、迎撃の態勢を整える必要がある」

「なんだと!?」


 ニッポの街に着いた時点で、悪魔族が操っていると思われる魔物の大群の反応がマップ上に現れていた。

 魔物の種類は、『大ネズミ』や『狼』などだが、数がけっこう多い。

 キチンと対応しないと死人が出かねない。



「よし分かった」


 ロンドは、こういう事態を想定していたらしく、部下たちにテキパキと指示を出し始めた。

 けっこう優秀な奴だったんだな。



「あ、セイジとヒルダだ!」


 ミーシャさんが、俺たちを見つけて声を掛けてきた。

 おそらく、戦いの準備のためにロンドの所へやって来たのだろう。


「もしかして、セイジ達も『悪魔族迎撃戦』の手伝いをしに来てくれたの?」


 『悪魔族迎撃戦』ね~

 これから始まるだろう戦闘に、

 いつ、そんな名前がついたんだろう?



「残念ながら、俺たちは、悪魔族の接近を知らせに来ただけで、

 これから他の街の様子を見に行かないといけないんです」

「ん? 他の街の様子??」


「ええ、

 悪魔族の襲撃は、この街だけじゃなくて他の街にも来てるんです」

「そんな大事(おおごと)になっていたのね」



 ミーシャさんは、一瞬表情を固くしたが、

 ヒルダの心配そうな顔を見て―


「まあ、悪魔族ごとき、私の水の魔法でやっつけてやるから心配要らないよ!」


 と、強がってみせた。



 しかし、悪魔族が1000人も押し寄せてきているのだ、

 魔族の街の時より明らかに規模が大きい……

 大丈夫なんだろうか?



 俺が心配していると、ヒルダが俺の服を引っ張ってきた。


「ヒルダ、どうかしたのか?」

「セイジお兄ちゃん、

 私、この街に残ってミーシャさんのお手伝いがしたいです」


「ダメだよ! 危ないだろ!」

「だって……」


 確かに、ヒルダはメキメキと魔法の腕を上げている。

 しかし……


「兄ちゃん、じゃあ私も残ってヒルダちゃんを守るよ」

「アヤ、お前が!?」


 まあ、

 エレナだと、後衛二人になっちゃうし、

 舞衣さんだと、(見た目的に)子供二人になっちゃうし、

 消去法でそれしかないか……



「わかった、アヤに任せるよ」

「やった!」


「しかしアヤ、お前は今回、ヒルダの護衛なんだからな!

 一人で敵に突っ込んだりするなよ?」

「わーってるよ!!」


 ここはアヤを信じるしかないか。



「ロンド、ミーシャさん、

 アヤとヒルダが残ります、よろしくおねがいしますね」

「アヤさんが!?」


 ロンドのやつ、何を興奮しているんだ?


「アヤさんは、俺が守るから!」

「いや、別にそういうのはいいから、

 暴走しないように見張っててくれ」


 なんかロンドのほうが暴走しかねないな……



「ヒルダが残るの?

 嬉しいけど、大丈夫?」


 ミーシャさんは、ヒルダのことを心配してくれているのか。

 でもミーシャさん、ヒルダはかなり強くなりましたよ?

 ビビってチビらないでくださいね?



 そう言えば、ここにも加護を掛けてもらっておこう。


「エレナ、回復精霊の加護は、そろそろいけそうか?」

「はい、和菓子をたくさん食べたのでもう平気です」


 エレナは【アスクレピオスの杖】を掲げて、ニッポの街に【回復精霊の加護】を張った。



 【回復精霊の加護】の光が辺りを包むと、

 ロンドとミーシャさんは、かなり驚いていた。


「エレナ様、この魔法はなんですか!?」


「エレナは、ビュート様から【アスクレピオスの杖】を授かって新しい魔法を覚えたんだ。

 街の中にいる限り、体力、魔力、傷が回復していくという、すごい魔法だぞ」

「す、すごい!!」


 ロンドは、神様でも見るような目でエレナを見ている。



「エレナ様の御為(おんため)、必ずやニッポの街を守って御覧(ごらん)()れます」


 ロンドは、エレナに跪いた。

 エレナ教の信者、1名追加でーす。




「それじゃあ、アヤ、ヒルダ、この街を頼んだぞ」

「うん」「はい」


 俺たちは、アヤとヒルダを残して【瞬間移動】で次の街へ向かった。


~~~~~~~~~~


 俺たちは、レイチェルさんの開拓村へ来ていた。


「レイチェルさん、様子はどうですか?」

「おうセイジ、どうしたんだ?」


 どうやら、この村に悪魔族は迫ってきてはいないみたいだ。



「ニッポの街に悪魔族が襲撃してきているんです。

 こっちは大丈夫そうですけど、一応気をつけておいてくださいね」


「なに!?

 ロンド様やミーシャは大丈夫なのか?」

「ヒルダと俺の妹をおいてきましたので、なんとかなるでしょう」


「ヒルダを残してきた!?

 何故そんな事を!」


「レイチェルさん、ヒルダは最近腕を上げたんです。

 きっと活躍するはずですよ」

「そ、そうなのか?」


「まあ、危なくなったら俺が助けに行きますから」


「うーむ、絶対だぞ、

 ヒルダに何かあったら許さないからな!」



「わかりましたよ

 所で、この村の防衛は大丈夫ですか?」


「お前に言われて、街を囲む(へい)(ほり)を作ったし、ニッポの街から警備の兵士を回してもらっているからな、

 そう簡単にはやられないさ」


 まあ、マップ上に敵の姿は確認できないし、大丈夫だろう。



 とりあえず、レイチェルさんに追跡用ビーコンを取り付けて、

 俺たちは次の街へ向かった。


~~~~~~~~~~


 俺たちは、スガの街、エビスの街、シナガの街とまわってみたが―

 どこも敵の姿は確認できなかった。


 とりあえず、

 ビュート様と、スガの街とシナガの街の入口に追跡用ビーコンを、それぞれ取り付けておいた。


 ここで、追跡用ビーコンの数が上限に達してしまったので、

 使っていなかった呪いの黄金マスクと、病院で寝たきりの鼻ピアスストーカー男、自分自身に付けていたビーコンを外して、使用した。



 あと確認できていないのは『トキの街』だけだが……


 トキの街へは行ったことが無いので、どうしょうもない。

 マナ結晶がないから行ったことがなかったけど、こんど暇が出来たら一応行けるようにしておこうかな。


ご感想お待ちしております。

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