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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
悪魔族編2
240/438

230.新興宗教の恐怖


 アヤに蹴られた顔面を、エレナに優しく治してもらいながら―

 俺は、みんなにガドルとハルバの話をした。



「兄ちゃん、それじゃあ、

 悪魔族は竜人族も狙ってるってこと?」

「うーむ、竜人族は見ただけじゃ人族と見分けつかないから、間違われたのかもしれない」


「だとしても、狙われることには変わりないね」

「うんそうだな。

 昼に話を聞きに行くから、その時に注意してくるよ」


「私も行きたい!」

「竜人族の村の場所は秘密らしいから、許可なしにほかの人を連れていくことは出来ないよ。

 それも昼に行った時に聞いてみる」

「絶対だからね!」


 アヤはアトラクションか何かと勘違いしてるのか?



「セイジ様、杖を取りに行きませんか?」

「杖? ああ、ビュート様にプレゼントする杖を作ってたんだっけ」



 俺たちは、出かけることをロンドに言いに行った。


「もう行ってしまうのか?」

「ああ、色々と忙しいんだ」

「そ、そうか……」


 しかしロンドは、アヤの方ばかり見ている。

 なんだかな~



「アヤさん、しばしのお別れです」


 そういうとロンドは、アヤの手の甲にキスをした。


「なにするのよ!」


バチンッ!


 アヤのやつ、ロンドを叩きやがった!

 叩かれたロンドは、目が点になっている。



「アヤ、何故叩く!」

「だって、兄ちゃん、こいついきなりキスしてきたんだよ!」

「ただの挨拶だろ」

「挨拶でも、嫌なものは嫌なの!」


「すまん、ロンド。

 俺たちの国では、手の甲にキスをする習慣が無いんだ。

 バカな妹を許してやってくれ」

「なんで兄ちゃんが謝ってるの!」


「そうか、習慣が違うのか……

 それはすまなかった」


 ロンド、いいやつだな。

 だからといってアヤはやらんけどな!


~~~~~~~~~~


 俺たちは、ロンドの所を後にして、スガの武器屋にやって来た。



「こんにちは~」

「おう、お前か。

 杖は出来てるよ」


 出来上がった杖は、かなりの出来だった



┌─<鑑定>────

│【回復の杖+5】

│回復の魔法を使用した時

│使用MP半減、効果倍増の効果

│魔法レベルが高いほど効果大

│レア度:★★★★

└─────────


「どうだい、いい出来だろう?

 私が今まで作った物の中で、最高傑作になったよ」

「ええ、いい出来です」


 杖を受け取ったエレナも、うっとりしている。


 代金を支払い、

 俺たちは、エビスの街に向かった。


~~~~~~~~~~


「これは、エレナ姫様。ようこそいらっしゃいました」


 集会所に入ると、ビュート様が出迎えてくれた。


「街もだいぶ復興が進んでいるみたいですね」

「エレナ姫様の加護のお陰です」


 『回復精霊の加護』なのに、『エレナ姫様の加護』と呼ばれちゃってるよ。



 そんな話をしていると―


「あ、エレナ姫様!」


 一人の子供が、そう叫んだ。


「ホントだ! エレナ姫さまだ!!」


 なんか…街の人達が……

 どんどん集まってくる……


「「エレナ姫様!!」」


 集まった街の人達は、エレナを拝み始めた。

 なんだこれは……


 拝まれているエレナも戸惑っている。

 まるで、神様あつかいだな。



 ここまで『エレナ教』が浸透してしまっているとは……


「エレナ、また『回復精霊の加護』を使ってあげたらいいんじゃないか?」

「は、はい、やってみます」


 エレナは、【アスクレピオスの杖】を掲げて魔力を集中させた。


 町の人々は、うっとりとした目でエレナを見つめている。



 次の瞬間、【アスクレピオスの杖】が光り、その光は街全体に広がっていった。


 町の人々は、目の当たりにした素晴らしい光景に心奪われ。呆然としている……

 そして、次々にその場にひれ伏し、

 さっきより物凄い勢いで、エレナを拝み始めた。



「セ、セイジ様、どうしましょう……」


「仕方ない、さっさと杖を渡して帰ろう」

「そ、そうですね」


 エレナは、俺から【回復の杖+5】を受け取り、

 ビュート様の前に進み出る。



「ビュート様、【アスクレピオスの杖】の代わりに、この杖を使って下さい」

「こ、これは?」


「魔石の部分は、私とセイジ様で作ったんですよ」

「エレナ姫様が作ってくださった杖!?」


 ビュート様が、思わずそう叫んでしまったことで、

 周りの人々がざわつき始める。


「「エレナ様が!?」」

「「エレナ様の杖!?」」


 皆さん、杖の名前は【回復の杖+5】ですよ~

 【エレナ様の杖】じゃないですよ~



 ダメだ、もう【エレナ様の杖】って事になってしまっている……



 エレナは、人々が見守る中、

 ビュート様に【エレナ様の杖】(正式名称【回復の杖+5】)を手渡した。



 ビュート様は、エレナから受け取った杖を高々と掲げた。


「「うおーーー!!」」


 その途端、人々からものすごい歓声が上がり、集会所が激しく震えた。



「セイジ様、どうしましょう」


 あまりの盛り上がり具合に、エレナは少し涙目になってしまっている。



「仕方ない、みんな逃げるぞ!」


 みんなを集め、エレナに霧を出してもらって姿を消し、

 そのまま【瞬間移動】で、その場を逃げ出した。



 エレナ教、恐るべし。


ご感想お待ちしております。

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