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206.ヤバイ薬

 ライルゲバルトに双子魔石で作った糸電話を渡すため、王都に来ていた。


 ライルゲバルトの屋敷の門番に、リルラからの書状を見せ、中に入れてもらう事ができた。



「セイジ、何の用だ」

「リルラの書状を届けに来たって、門番に伝えたはずだが?」


「ふん、どうせ、リルラをたぶらかして書状を書かせたのだろう!」

「お前の中で俺はどんな人間なんだ?」



 俺は、会話を無視して、双子魔石で作った糸電話をテーブルの上に置いた。


「これは何だ?」

「説明が面倒だから使ってみせるよ」


 糸電話に少し魔力を込めてから―


『もしもし、俺はセイジだ。

 リルラ、聞こえるか?』

『セ、セイジ!?

 き、聞こえるぞ!!

 遅かったではないか!

 待ちくたびれて、私は……

 いやなんでもない!!』


『ライルゲバルトの所へ来ている。

 今からライルゲバルトに代わるぞ』

『わ、分かった』


「さあ、相手はリルラだ。話してみろ」

「た、確かに、リルラの声が聞こえたが……

 それは魔道具なのか?」


「ああ、そうだ。

 いいから、さっさと話せよ」

「う、うむ」



『リ、リルラか?』

『お父様、聞こえております!』


『これは、どうなっているのだ?

 何故リルラの声が聴こえる』

『セイジの作った魔道具だそうです。

 これで、お父様と離れていても、いつでも話ができます』


『なるほど、これは便利だ』



『それで、お父様にご報告なのですが、

 セイジからの情報によりますと、悪魔族が我々の国に工作活動を仕掛けてくる可能性があるとのことです。

 各街に連絡し、対策を講じる必要があるかと……』


『うーむ、悪魔族か……

 その情報は信用できるのか?』


 その俺が隣りにいるというのに、よく言うな。


『魔族の国へ使者を送りました。

 詳しい話は、改めて入手いたします』


『そうか、後ほど対策を協議しよう。

 しばらく控えておれ』

『分かりました、お父様。

 では後ほど』



 ライルゲバルトは、糸電話を置いてから、

 急にこちらを向いて、睨みつけてきた。


「この情報、本当なのだろうな?」

「俺が嘘を言って何の得がある。

 それに、魔族の国に使者を送ったのだろう?」


「まあ、そうだが……」


「とりあえず、各街に注意を呼びかけるくらいは、したらどうだ?」

「そ、そうだな。

 だが問題は、今から伝令を出して間に合うかどうか……

 イケブの街や、エビスの街は、ここから6日もかかってしまうからな~」


「そんなの、リルラに言って、シンジュの街から伝令を出させればいいだろ」

「あ、そうか!」


 通信網の発展していない世界では、そういった考えが浮かばないものなのかな?



「となると、一番時間がかかるのは、スガの街とシナガの街か……

 セイジ。

 すまんが、スガの街への伝令を持って行ってくれんか?」


「やだよ、めんどうくさい」

「なんだと!?

 国の一大事なのだぞ?」


「俺は、この国の人間じゃないだろ?

 それとも、報酬をくれるのか?」

「おのれ、足元を見やがって……

 いくら欲しいんだ!」


「お金じゃなくて、

 前に見せてもらった『エリクサーのレシピ』みたいなものは、もう無いのか?」

「あ、あるが……」


「じゃあそれで、よろしく」

「まあ良い。

 また、見せるだけだからな!」


~~~~~~~~~~


 ライルゲバルトが持ってきたレシピは、

 トンデモナイものだった。



┌─<薬品製作>──

│【ハゲの治療薬】

│材料:

│ 【火傷治癒薬】100ml

│ 【呪い治癒薬】100ml

│ 【マンドレイクの根】10g

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル5

└─────────


┌─<薬品製作>──

│【肥満軽減薬】

│材料:

│ 【体力回復薬】100ml

│ 【呪い治癒薬】100ml

│ 【紫刺草】10g

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル5

└─────────


┌─<薬品製作>──

│【巨乳薬】

│材料:

│ 【傷治癒薬】100ml

│ 【呪い治癒薬】100ml

│ 【賢者の石】10g

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル5

└─────────



 ハゲ、デブ、ペチャ……


 それを…治すだと!!!?



 ヤバイ、ヤバ過ぎる!!!


 しかし、なんで3つとも【呪い治癒薬】が材料に含まれてるんだ?

 これらが『呪い』だとでもいうのか?


 いや、考えるのはやめよう……



「どうした、これでは不服とでもいうのか?」

「いやいや! 十分すぎるよ。

 おまけで、ニッポとイケブにも書状を届けてやるから、3通書きな」

「そうか、それは助かる」


 うーむ、こんなレシピを教わって、本当に良いんだろうか?



「兄ちゃん、この薬作るの?」


 アヤが、満面の笑みで質問してきた。


「お前、使うつもりか?」

「あはは、何言ってるの兄ちゃん。

 わた、わた、私が、

 くす、くす、薬に頼ったりするわけ無いじゃん~」


 さすがのアヤも動揺がかくせないようだ。


 うむ、薬の管理はしっかりしておこう!!


ご感想お待ちしております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白いから百合恵さんに豊胸薬を使うと あの機動力を奪えるかもな?トップヘビーに なって動きが鈍るかもね?
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