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202.魔物発生の原因

 ブンミーさんと、悪魔族討伐のために結成された兵士たちとともに、

 悪魔族の反応のあった森の中へ向かっていた。



「この先です」

「うむ、セイジ殿のその能力、本当に便利だな。

 では、皆の者、気づかれないように取り囲むのだ!」


 ブンミーさんの合図で、兵士たちは悪魔族に気づかれないように取り囲んだ。



 兵士たちが配置についたのを確認したところで、

 ブンミーさんが合図を出す。


 一斉に悪魔族を取り囲む、魔族の兵士たち。


『魔族だと!?

 くそう、いつの間に!?』



 いきなり四方八方から魔族に囲まれ、慌てふためく悪魔族。

 人数は10人ほどで、この場所で、なにやら工作活動を行っていたようだ。


 と、ここで俺の出番だ。



 ブンミーさんとともに、俺も悪魔族達の前に一歩出る。


『もう逃げ場はないぞ、おとなしく投降しろ』


 出番と言っても、通訳としてだ。


『角無し!? 何故我々の言葉を!』

『角無しって人族のことか?

 魔族と人族は、協力していくことになったんだ。

 そんな事より、おとなしく投降し、

 何をしていたか喋ってもらおう』


『馬鹿め、これで追い詰めたつもりか?

 皆の者、脱出するぞ!』


 ヤバイ、魔石を使うつもりだ!



 俺は、とっさに【瞬間移動】でリーダーらしき人物の裏に回りこみ、【電撃】で意識を刈り取った。



 しかし、10人全員を止めることは出来ず―

 リーダー以外の9人は【帰還の魔石】を使って逃げてしまった。


 【帰還の魔石】って、貴重な魔石じゃなかったのかよ!


「セイジ殿、奴等はもしかして

 【帰還の魔石】を使ったのか!?」

「そうみたいです」


「まあ、何やら行っていた工作活動は阻止できたし、

 リーダーらしき一人は捕らえられたから、

 おおむね作戦成功といえるな」


 ブンミーさんは、9人も逃げられてしまったのに、けっこう上機嫌だった。



 男の体をチェックしていると―

 (別に、触りたくてやってるわけじゃないぞ!)


 2つの魔石が出てきた。


 1つ目は、【帰還の魔石】。


 2つ目は、【魔物発生の魔石】というものだった。


┌─<鑑定>────

│【魔物発生の魔石】

│周囲に魔物が発生しやすくなる

│魔力を込めると効果が強まる

│レア度:★★★★

└─────────



「どうやら、この魔石を使って魔物を発生させていたみたいです」

「なんだと!?

 では、大ネズミの大量発生は……」


「ええ、おそらく悪魔族達の仕業です」

「おのれ! 悪魔族め!!

 いつもいつも、卑怯な手を使いよって!!」


 魔族たちは、いつもこんな事をやられてるのか……


~~~~~~~~~~


 捕らえたリーダーらしき悪魔族の男を連れて、

 俺たちは、牢屋にやって来た。


 先に捕まえた女もここに捕まえているそうだ。



「これから彼奴らを拷問しようと思う。

 セイジ殿には、引き続き通訳を頼みたいのだが、お願いできるか?」

「ええ、かまいませんよ」



 魔族が悪魔族を拷問するのか……

 どんなことになるのやら。


~~~~~~~~~~


 ここからは、ブンミーさんと悪魔族との会話を、俺が通訳しています。


「さて、お前たちが魔物を発生させ、それに乗じて街に侵入したことは分かっている。

 街に侵入して何を企んでいたのだ?」


『愚かな、言うわけ無いだろ!』


 俺は、てっきり女性の方を拷問するのかと思っていたのだが……

 リーダーの男の方を拷問するみたいだ。



 ブンミーさんいわく、リーダーの方が、より情報を持っているだろうとのこと……


 まあ、そうなんだけど……



「痛い目に遭わないと分からないみたいだな」

『ふんっ……』



 ブンミーさんは、

 頑なに口を閉ざす悪魔族の男に対して、

 『ぶっとい木の棒』を使って……

 ケツを……


 ぶっ叩いていた。


スパンッ!

スパンッ!


『うっ!』



 ……


 誰得だよ……



「くそう、なかなか強情だな!

 しかたない、女のほうを拷問するか」


 そうだよ、そうだよ!!


 俺が、ブンミーさんの意見に心の底から賛同している時だった!



「兄ちゃん、こんなところでナニしてるの!?」


 アヤが、俺達の後ろで仁王立ちしていた。

 エレナ、ヒルダ、舞衣さん、カサンドラさんも居る。


「べべ、別に変なことをしてたわけじゃ、

 なな、ないよ~」


 アヤが、俺のことをジト目で見てくる……

 そんな目で俺を見るな!!



「こいつが、今回の魔物大量発生の犯人なんだよ!」


「なーんだ、そうだったんだ。

 そういう趣味なのかと思っちゃった」


 なんとか誤解はとけたみたいだ……



「街に侵入して何かを企んてたみたいなんだが、強情で計画の内容を話そうとしないんだ」

「そうなんだ」


「それで、仕方ないので、もう一人の女の方を……」


「え!?

 女の人も居るの?」

「ああ、居るよ」


「その女の人を、さっきみたいに棒で叩くの?」

「まあ、悪人だし、仕方ないだろ」


「ダメだよ、そんなの」

「でも、計画を吐かせないと、

 また変なことを、されかねないんだぞ?」


「で、でも……」


 アヤは、どうしても女性が拷問されるのがいやらしいな。



「では、私がその人を拷問します!」


 意外な人物が、拷問を買って出た。



「エ、エレナ!?」


 悪魔族の女性を拷問する役を買って出たのは、エレナだった!


 なぜエレナが!?



 ……


 『女王様とお呼び!!』


 エレナがハイヒールを履いて、

 ムチをバシバシ (オレに)打ちつける映像が、

 俺の脳裏に駆け巡っていた……


ご感想お待ちしております。

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