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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
舞衣さんの秘密編
209/438

199.自分でする

 舞衣さんが小さな体で50人を相手にしおわった後―

 俺たちは街の外に来ていた。



「最終確認だけど……

 舞衣さんを、冒険の仲間に入れようと思う。

 異議のあるものは、挙手するように」


「賛成に決まってるじゃん!」

「舞衣さん、よろしくお願いします」

「舞衣さん、よろしくです」


「よろしく!」


 異議も無く―

 舞衣さんは、俺達の正式な仲間になった。



「仲間になったということで……

 さっそく魔物を倒してみよう」

「魔物!? 怪物が居るのか?」


 舞衣さんの強さの方が、よっぽど怪物的だよ。


「まあ、そんなに強くないから大丈夫ですよ」

「お、おう」



 俺は、近くのゴブリンの反応がある場所に、みんなを案内した。


「あれが魔物!?」

「ああ、ゴブリンだ」


 そこには、1匹だけで行動しているゴブリンがいた。



「あれを倒すのかい?」

「あれは、日本で言うところの『G』みたいな存在だから、気兼ねなく殺っていいですよ」


「了解した」



 舞衣さんは、空手の試合でも始めるかのように―

 ゴブリンへと近寄って行った。


ギー


 ゴブリンは、舞衣さんに気が付き―

 有無を言わせず襲いかかって来る。


「うわ、いきなり襲ってきた」

「そりゃあそうですよ、魔物なんですから」


「しかも、これ…… 臭い!」

「そういう奴なんです」


 ゴブリンの臭さは、なれない人にはキツイよな。



 俺と舞衣さんは、ゴブリンの攻撃をヒラヒラと避けながら、会話をしていた。


 しばらく避けていると―

 ゴブリンは息を切らせて、動きが緩慢になってきた。


「うむ、ほんとに弱いな」


 ゴブリンは、舞衣さんのパンチ一発で息絶えていた。


~~~~~~~~~~


 ゴブリンでは、相手にならないので―

 こんどは、もうちょっと強そうな、イノシシの魔物の反応の所へ案内した。


ブモー!!


 イノシシの魔物は、いきなり突進してきたが―

 俺と舞衣さんは、苦もなく躱していた。


「これも魔物かい?」

「ええ、そうです」


「うむ、動物園で見た動物と違って、さっきのゴブリンみたいに『魔力』を持ってるな。

 こういうのが、魔物なのか……」


 へー、魔物は動物と違って魔力を持っているのか……

 しらなかった。


 イノシシも、舞衣さんの一撃で倒されていた。



 うーむ、もっと強いやつにしないとダメだな。


~~~~~~~~~~


 オークが3匹いる所にやって来た。


ブモー!!!


 オーク達は、舞衣さんを見つけるやいなや、目を血走らせて襲ってきた。

 もしかして、ロリが好みなんだろうか?



「イカくさ!!」


 舞衣さんは、鼻をつまみながら―

 血走ったオークたちの攻撃を避けていた。


 オーク達は、いきり立って舞衣さんを攻め立てるが……

 1匹が、顔面に反撃のキックを食らい―

 よだれを撒き散らしながら、へなへなとその場に崩れ落ちた。


「もう終わりか。情けないな」


 気が付くと、残りの二匹も、体をビクンビクンとヒクつかせながら地面に横たわっていた。


 どうやら舞衣さんの素早い動きで急所を攻められ、昇天してしまったらしい。



 その場には、イカ臭い匂いに包まれ、舞衣さんだけが仁王立ちしていた……



「うーむ、このレベルじゃ舞衣さんの相手にはならないか……

 これ以上強い魔物なんて、この辺じゃ居ないんだよね~」



 地図上の魔物の反応を色々調べていると―

 面白そうな反応を見つけたー


~~~~~~~~~~


 今度は、ハチの魔物が大量にいる場所に来ていた。

 例の『日の出の塔』の『お花畑』で出てきた魔物だ。


「今度は、ずいぶん数が多いんだね」

「これだけ数が居れば、さすがの舞衣さんでも修行になるでしょ?」

「どうだろう」


 舞衣さんは、ためらいもせずにハチの大群の中へと飛び込んでいった。



「おりゃー!」


 舞衣さんは、ハチ達にバックを取らせないように、うまく動きまわり―

 攻撃を仕掛けてくるハチにカウンターを入れつつ、一匹ずつ倒していっていた。


「部長がんばれー」


 アヤはのんきに応援している。



「あ!」

「アヤ、どうした?」


 見てみると、アヤが声を掛けたせいで、何匹かのハチがこっちに向かって来ていた。


「しかたないな~」


 こっちに向かって来ていたハチは、試練の刀で返り討ちにした。



 舞衣さんは近接戦闘に長けているが―

 逃げたり、他に向かったりする敵に対しては攻撃手段がないんだな。まあ、仕方ないけど。



 しばらく舞衣さん対ハチ軍団の戦闘が続けられていたが……

 ハチの数はいっこうに減らなかった。


 それというのも、増援のハチが次から次へとやってくるのだ。



 数時間戦い続け、やっとハチは全滅したのだが……

 舞衣さんは、そうとう体力を消耗しているようだった。


 舞衣さんの周りには、倒されたハチ達が絨毯のように大量に横たわっていた。

 ヒルダは、せっせと解体を始めている。



「舞衣さん、お疲れ様。大丈夫ですか」

「流石にこたえたな」


「私が回復しますね」

「ありがとう」


 エレナは、疲れた舞衣さんに回復魔法をかけ始めた。



「これは! なんというか……

 くすぐったい感じだな……」



 この間に、ヒルダの手伝いをしておこう。


 俺には解体とかムリなので―

 とりあえず、どんどんインベントリに仕舞っていった。



 あらかた片付け終わり、回復魔法を掛けてもらっている舞衣さんを見てみると―

 何故か舞衣さんが、モジモジし始めていた。


「エレナくん、ちょっと待った!」

「舞衣さん、どうしました?」


 どうしたのかな?

 舞衣さんは顔を真赤にして、ハアハアしている。


「後は、自分でするよ」


 自分でする? 何をする気だろう?



 舞衣さんは、目をつぶって瞑想しはじめ……

 何かの魔法を使っているようだった。



「ふう、やってみたら結構なんとかなるもんだな」


「舞衣さん、今、何をしたんですか?」


「魔法で、自分の体力を回復させた」

「え!? そんな魔法、いつ覚えたんですか?」


「今!」



 舞衣さんに断って【鑑定】させてもらうと……



 舞衣さんは、レベルが20に上がっていて―

 【体力回復速度強化】の魔法も習得していた。



┌─<ステータス>─

│名前:河合(かわい) 舞衣(まい)

│種族:魔族クォーター

│職業:空手家

│レベル:20

│HP:3,065

│MP:1,771

│力:267 耐久:262

│技:216 魔力:177

│スキル

│ 火3

│ 肉体強化3

│  ├体力回復速度強化

│  └力強化

│ 魔力感知3

│ 体術5、棒術5

│ 刀術3、短剣術4

└─────────


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