194.お婆さんの気持ち
アヤは、ケガはなかったが、ケがなくなってしまったので……
冒険を中止して、日本に帰ることにした。
アヤは、お風呂でエレナとヒルダに、色々洗ってもらっていた。
なんとも、うらやま…けしからん。
『エレナちゃん、手つきが~!!』
『だって、奥の方までケガが無いのを確認しないと……』
風呂場から変な会話が聞こえてくる。
どこを確認しているのやら……
『アヤおねえちゃん、つるつる~』
『ヒルダちゃん!!』
きっと、お肌が『つるつる』なのだろう。
きっとそうだ!
~~~~~~~~~~
アヤの着替えも終えて―
俺とアヤは、舞衣さんの家に向かった。
先代魔王の事を報告するためだ。
エレナとヒルダは、申し訳ないが、またお留守番だ。
あまり大勢で押しかけても迷惑だろうしね。
途中でコンビニに寄り、スマフォで取った写真をプリントしておく。
そして、舞衣さんの家へ。
「こんにちは」
「やあ、いらっしゃい。
もう、ボクのおじいちゃんを見つけたんだって!?」
「ええ、見つけてきましたよ」
「どどど、どんな人だった?」
舞衣さんが、珍しく興奮していらっしゃる。
「まあ、まずはお婆さんに報告しないと」
「そ、そうか、そうだよね」
俺は、居間に通され―
お婆さんが出迎えてくれた。
「遠いところを、わざわざ、ありがとうございます」
「いえいえ」
しかし、舞衣さんのお婆さんは、年齢の割に結構若々しいな。
舞衣さんとお母さんに比べたらアレだけど……
「これがその人の写真です」
写真を見せると―
舞衣さんのお婆さんは、驚いていた。
「ずいぶん若いのですね……」
「ええ、舞衣さんやお母さんのように―
年を取るのが、ゆっくりなんだそうです」
「そう……」
お婆さんは、悲しそうな顔をした。
「本当に角が生えてる!?」
舞衣さんも驚いている。
「でも、なんで、写真が30枚もあるんだい?」
それは、先代魔王にせがまれて撮りまくったからですよorz
「うわ、この刀、カッコいい!」
その写真は、先代魔王が自分の刀でポーズをキメている所だ。
お婆さんも、昔を懐かしむように写真を見つめている。
「この人は、どこに住んでいるのですか?」
どうしよう……
本当のことは言えないし……
「この人が住んでいる場所を、お教えすることは出来ませんが―
誰にも言わないと約束して頂けるなら、ご案内することは出来ます。
実は、先方からも『是非会いたい』と言われました」
お婆さんは、考えこんでしまっている。
「おばあちゃん、会いに行って来なよ!」
「そ、それは……」
「ボクのおじいちゃんなんでしょ?
絶対に会うべきだよ!」
「……
やっぱり、会いに行くことは出来ないよ」
「なんでさ!」
「私は、こんなおばあちゃんなのに―
あの人は、こんなに若々しい。
……
恥ずかしくって、とても会いに行けません」
うーむ、お婆さんも十分若々しいし―
見た目的には、十分お似合いな感じなのだが……
乙女心は、難しいな。
「おばあちゃんの、意気地なし!」
お婆さんは、舞衣さんにそう言われて―
悲しそうに俯いてしまった。
「ずっと会いたいって言ってたじゃないか!
それなのに……」
舞衣さんにそんなことを言われても―
お婆さんは、首を横に振るばかり。
「じゃあ、代わりに―
ボクが会いに行く!!」
「え!?」
とうとう、舞衣さんが……
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