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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編
188/438

179.日の出の塔地下2階

 結局、例の隠し部屋の下の位置には入れず、地下二階を探索することにした。

 いったい、地下何階まで行けばいいのだろう?



 地下二階に着くと、急に空気が乾燥した。

 壁も土ではなく、砂岩っぽいものになり、

 砂塵が舞って、床にも砂が堆積していた。


 敵を示す赤い点は散らばっているが、何の敵か分からないので、まだ会ったことがない敵なのだろう。


 しかし、足元が砂だと歩きづらいな。



 しばらく進むと、部屋に通じる崩れかけの木の扉があった。


 扉を開けて中に入ると―


 巨大な真っ黒いサソリが居て、俺が砂を踏む音に反応して襲って来た。


 足はピッケルのように尖っていて、砂に突き刺しながら進んで来る。

 そして、右のハサミを振り下ろしてきた。


 バックステップで避けようとしたのだが、足元が砂で上手く避けることが出来なかったので、試練の刀で受け流して、なんとか事なきを得た。


 しかし、それを狙いすましたかのように、今度は左のハサミが俺を襲う。

 右のハサミと同じように、バックステップと受け流しでやり過ごす。


 すると、上から激しい【危険】を感じた。


「ヤバイ!」


 とっさに、土の魔法で砂地を強く蹴り、風の魔法で自分の体を吸引して、全力でバックステップをすると―


 上から尻尾の先の針が、ものすごい勢いで俺のいた場所に突き刺さった。


「危なかった……」


 あの攻撃、絶対に毒とかあるよな。

 毒治癒薬とか、持ってくればよかった。

 あれを食らったら、毒の前に致命傷になる可能性もあるな。


 俺は、気を引き締め直してサソリめがけて駆け出した。


 砂をキチンと捉えるようにつま先で蹴るのを意識して、サソリのハサミ攻撃を最小限の横移動で躱し、尻尾の針攻撃が来る前にサソリに肉薄し、試練の刀で頭を真っ二つにした。


ズドーン!


 サソリが音を立てて崩れ落ちた。


 俺には解体は出来ないので、サソリの死体は、そのままインベントリに格納した。


『レベルが46に上がりました』


 お、久しぶりにレベルが上った!

 自分よりレベルの低い敵ばっかりで、経験値貰えてないのかと思ってたら、そうでもなかったみたいだな。


 まあ、ぶっちゃけレベルが上ってもそれほど恩恵は無いんだよね~

 確認してみたところ、各ステータスが1%程度上昇していた。



 次の部屋に入ってみると、さっきより小さなサソリが居た。

 そして、最初の部屋のサソリより弱く、すんなり倒してしまった。


 どうやら、最初の部屋のサソリは、中ボス的な奴だったらしい。



 しばらく探索を進め、サソリを30匹ほど倒していた。


 最初のサソリと同じような大きさの敵は5匹ほど、

 それ以外に、火を吐く奴と、泥水を吐く奴が1匹ずつ居た。

 多分、そいつらを解体すれば魔石が取れるのだろう。



 刀の試練は、『63/100匹』になっている。



 ここで俺は、重大なことに気がついた。

 マップ上に表示されている赤い点、

 一度会ったことのある敵は、その敵が何の敵なのかが分かるのだが……

 この地下二階で、正体がわかっていない敵は、残り1匹なのだ。


 つまり、この未確定な1匹がボスなんじゃないか?

 今まで、なんで気が付かなかったんだろうorz



 他の敵を避けつつ、俺はそいつの場所に急いだ。



 やっぱりボスでした。


 早くに気がついていれば、もっと楽できたのに……



 部屋の中に居たのは、緑色のサソリ?

 尻尾の針はあるのだが、両手がハサミではなく、鎌になっている。


 鑑定してみると『カマサソリ』という敵らしい。

 風の魔法も使ってくるみたいなので、注意しておこう。


 距離を取り、敵の出方をうかがっていると―

 カマサソリは、カマを振り下ろした。


ヤバイ!


 【危険】を感じた俺は、横っ飛びした。


 すると、俺の居た位置の後ろの壁が、縦一文字にスパっと切れた。

 おそらく、『かまいたち』的な【風の魔法】なのだろう。


「いいな、あの魔法」


 前に、似たような攻撃が出来ないか、色々試した時は出来なかったんだよね。

 あの技、盗ませてもらおう。


 とは言っても、敵の技を盗むスキルがあるわけではないので、見て覚えるしかない。

 距離をとってあの技を何度も使ってもらい、観察を続けた。


 なんとか、軌道が見えてきて、避けれるようになったのだが、いまいち正体がつかめない。


 思い切って、試練の刀で受け止めてみると、ズシリと重みを感じて、技が弾けるように拡散した。


「どうやら、空気の塊っぽいな」



 真空などではなく、空気の塊。

 つまり突風のようなものを、刃の様に鋭い形にしているのだろう。



「よし、やってみるか!」


 俺は、敵からの攻撃をよけつつ、【風の魔法】で刀から刃の形の空気の塊を作って飛ばしてみた。


 空気の塊は、飛び出したものの、遅いし、3㍍程で形が崩れて拡散してしまった。


「なにくそ」



 なんどか、練習を重ね、やっとそれなりの速度で、それなりの距離まで届くようになった。


「やったぜ!」


 自分のステータスを確認してみたところ、【刀術】に【刃風(はかぜ)】という技が追加されていた。



「行くぞ、俺の【刃風】を受けてみろ!」


 敵の攻撃をよけつつ、覚えたての【刃風】を発動させる。


 【刃風】は敵に向かって飛んでいき―


スパッ!


 『カマサソリ』の頭が、スパっと切れて、コロンと落ちた。


「あっ!」


 『カマサソリ』は、ズシンと倒れて、動かなくなってしまった。



 一撃で倒しちゃった……

 まあいいか。


なんか、一人で戦うのも新鮮ですね。


ご感想お待ちしております。

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