164.隠し部屋?
3階の地図を確認してみると、
行ける場所は全て埋まっている。
にも関わらず、階段はない。
おかしいのは、ゴブリンジェネラルだ。
地図上にゴブリンジェネラルが居るのを確認できるのだが、
その場所は壁で囲まれていて、行けない場所だ。
隠し扉でもあるのか?
「兄ちゃん、ここって、さっきも通らなかった?」
「うーむ、この先に隠し部屋があるみたいなんだが、入り方がわからないんだ」
「「「隠し部屋?」」」
「よし、皆で隠し部屋の入り口を探すぞ!」
「おー!」「「「はい」」」
見つからなかった……
「参ったな~
この中にボスのゴブリンジェネラルが居るから、
4階への階段があるのは、間違いないんだけどな~」
「壁壊してみようか?」
「止めなって」
アヤは、俺の静止も聞かず、
土っぽい壁に触って【土の魔法】を発動させた。
バチンッ!
「うわ! 魔法が弾かれた!」
「ズル出来ないようになってるのか」
これだけ調べて入り口がないとしたら、
考えられる可能性は―
「これは、下からだな」
「下から?」
「つまり、2階から4階へ続く階段なんじゃないか?」
「まさかー」
「根拠は有る」
俺は、【地図】の魔法を全員に見えるようにした。
「これも魔法!? こんな魔法もあるのだな」
リルラが、特に驚いていた。
「これが今いる3階の地図で、
ここが、今いる場所。
すぐ隣が隠し部屋になっていて、
そして、その中に見える点が、
ゴブリンジェネラルの反応だ」
「そんな事まで見えるんだ。
いいな~」
「そして、こっちが2階の地図」
「あれ? 兄ちゃん、
2階の地図は、見えてない部分があるよ」
「それは、まだ行ってない場所だ。
そして、さっきの3階の地図と同じ場所に、
行ってない場所があるだろ?」
「うん」
「そこから3階のボス部屋を通って、
4階に行けるんじゃないかと思うんだ」
「なるほど~ 可能性は高いね」
「よし、じゃあ、2階に戻ろう。
みんな、手をつないで」
アヤ、エレナ、ヒルダは、素早く手を繋いだが、
リルラはキョトンとしていた。
「さあ、何してるんだ。手をつないで」
「何をするのだ?」
エレナとヒルダが、リルラの手を取ったのを確認し、
俺は【瞬間移動】を発動させた。
~~~~~~~~~~
「フニャッ!」
リルラは、なんて声を出してるんだ。
空気は、2階のヒンヤリとした感じに変化していた。
「い、今のは何なのだ?
周りの様子が、急に変わった!?」
「【瞬間移動】だ。
前にも見せたことあっただろう?」
「あ、あれか!
急に消えたりしていたのは、この魔法だったのか」
もしかして、姿か消えるだけだと思ってたのかな?
まあいいか。
「それじゃあ、さっきと同じように、
皆で隠し部屋の入り口を探すぞ!」
「おー!」「「「はい」」」
また、見つからなかった……
「マジかよ!
もしかして、1階から入るのか?」
「兄ちゃん、
1階も、同じ場所に行ってない場所があるの?」
「ああ、その通りだ」
~~~~~~~~~~
俺たちは、さらに【瞬間移動】をして1階へ。
空気は、土臭い感じに変化していた。
「それじゃあ、またまた、
隠し部屋の入り口を探すぞ~!」
「……」「「「は、はい」」」
また、見つからなかった……
「なぜだー!!」
「兄ちゃん、もしかして……
更に下があるんじゃないの?」
「最初から『もしかして』と思ってたんだが……
やっぱり、あそこか……」
~~~~~~~~~~
俺たちは、またまた【瞬間移動】した。
「兄ちゃん、ここはどこ?
匂いが変わってないから、まだ1階だよね?」
「ここは、この塔に入って最初の―
『分かれ道』だ」
「あー、あそこか!
最初に、ここを右に曲がったんだよね」
俺たちは、『分かれ道』を真っ直ぐ進み、
大きな部屋に行き着いた。
そして、その部屋の中央には―
大きな『落とし穴?』が、ポッカリと口を開けていた。
振り出しに戻りました。
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