160.日の出の塔2階
二階の探索を開始した。
アヤが先頭、
続いて、リルラ、エレナ、ヒルダ、俺の順番だ。
通路を進み、ひとつ目の部屋に入ると、
二匹の狐が襲ってきた。
二匹とも、アヤに飛びかかってきていたが、
一匹は、アヤが瞬殺し、
もう一匹は、リルラの盾に弾かれて体勢を崩していた。
「行きます!」
そこへ、エレナの氷の魔法が炸裂し、
体勢を崩していた狐は、腹に魔法の氷が刺さり、動かなくなった。
「瞬殺かよ」
「うーん、なんか弱いね」
「まあ、まだ二階だしね」
実際の所、数で押してこない分だけ、大ネズミより楽勝だ。
ヒルダが狐の尻尾を切り落とすのを待って、次の部屋へ向かった。
次の部屋では、狐が3匹出現した。
アヤが、三匹の狐の攻撃を避けまくっている間に、
リルラが盾で殴って、一匹ずつ吹き飛ばし、
エレナの氷の魔法で仕留めていく。
エレナの魔法が二匹目を倒すと同時に、アヤも最後の一匹を倒していた、
「ガンガン行こうぜ!」
アヤは、ハイテンションだ。
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3つ目の部屋に、敵は見えなかった。
「ちぇっ、外れか~」
アヤが、引き返そうとしたが、
俺は、敵がいるのをわかっていた。
「バカ、居るぞ!」
アヤが振り返るより早く、その敵はアヤに飛びかかってきた。
ドン!
鈍い音がして、
敵の攻撃は、
リルラの盾で受け止められていた。
「リルラ、ありがと」
アヤにお礼を言われて、リルラはニッコリ微笑んだ。
謎の敵は、リルラの盾を蹴飛ばして、
くるりと空中で一回転してから着地し、
素早く暗がりへと逃げ込もうとして―
後ろからアヤに斬られて、絶命していた。
倒れた敵は、黒い狐だった。
「アヤ、黒いのは隠れるのが得意みたいだから、気をつけろよ」
「う、うん」
アヤは、隠れたりする敵が苦手みたいだな。
ヒルダが、解体をして取り出した魔石は、
【闇強化魔石】だった。
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次の部屋には、普通の狐2匹と、
体が一回り大きな、焦げ茶色の狐が居た。
「強そうなのが居た!」
リルラとエレナで、普通のを1匹倒している間に、
アヤは、もう一匹をすれ違いざまに切り裂き、
そのままの勢いで、焦げ茶色の狐にも攻撃を加えた。
しかし、焦げ茶色の狐は、アヤの一撃を耐え、
なんとか攻撃態勢を取っている。
お、やるな!
と思ったら、アヤの二撃目であっさり沈んだ。
「ちょっと強かった」
アヤは、ほくほく顔である。
ヒルダが取り出してくれた魔石は、【土強化魔石】だった。
なかなかいいのが出ないな。
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それから、幾つかの部屋を攻略し、
7部屋目に入った時だった。
「あ、キレイ」
アヤの言葉に部屋の中央を見てみると、
そこには、金色に輝く狐が居て、こちらを威嚇していた。
「アヤ、気をつけろよ」
「わかってるって」
アヤは、不用意に近づき、攻撃を仕掛けたが―
金色狐は急加速してアヤの攻撃を躱した。
「うわ、こいつ、すばやい!」
アヤは、何度も攻撃を仕掛けようとするが、
金色狐は、その度に急加速して攻撃を躱してしまう。
「アヤ、手助けしようか?」
「兄ちゃんは、手出ししちゃダメだからね」
まあ、まだまだ弱い敵だし、大丈夫だろう。
金色狐の速度が早くて、リルラとエレナは参戦できずに居た。
しばらく、アヤと金色狐の1対1の追いかけっこが続いていたが、
やっと金色狐の息が上がってきて、急加速の速度も落ちてきた。
「チャンス!」
アヤは、金色狐の急加速に追いつき、後ろからナイフをぶっ刺し、一撃で仕留めた。
「やったー!!」
まあ、アヤはまだ魔法を使ってないみたいだし、
準備運動と言ったところなのだろう。
ヒルダが、解体を終えて魔石を持ってきてくれた。
魔石は【ビリビリ魔石】だった。
残念、これは大量に持ってるやつだ。
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そんな感じで、幾つかの部屋を探索していくと、
十数カ所目で大きな部屋を見つけた。
部屋の奥には、上の階へ登る階段が見える。
しかし、部屋の中央には、
巨大な白狐が、待ち構えていた。
果たして主人公達は、4階以降にたどり着けるのだろうか。
ご感想お待ちしております。




