159.日の出の塔1階ボス戦
大量の大ネズミが、階段を守るように現れた。
「私に任せて!」
アヤが、何も考えずに突っ込んで行き。
リルラも負けじと、アヤに続き。
エレナは、少しだけ前に出て魔法の準備を開始する。
俺とヒルダは、少し後ろに下がって様子を見ていた。
「とりゃー!」
アヤのナイフが、大ネズミをどんどん切り裂き、
エレナの氷の魔法が、一匹ずつ凍らせていき、
リルラは、アヤが撃ち漏らした敵が、エレナの方に行かないように、敵の進行を阻止していた。
エレナは、ダンジョン内ということもあって、あまり派手な魔法を使えないみたいだ。
まあ、でも、全体的には余裕で勝てる程度ではあるんだけど。
しばらく戦闘が続き、
一部逃げてしまったものが居たが、
あらかたの敵は、片付いていた。
「キシャー!!」
黒くて大きい大ネズミが、奥から奇声を上げて現れた。
たぶん大ネズミの『ボス』だ!
脇には2匹の、焦げ茶色の大ネズミを従えている。
この二匹も体が大きく、『中ボス』と言った感じだろうか。
アヤは、『ボス』に突撃し、
逆に『中ボス』二匹は、リルラとエレナに襲いかかってきた。
「エレナ様!」
リルラが、一匹を盾でいなしつつ、心配そうに声を上げたが、
エレナの魔力のロッドの一振りで、エレナを襲った『中ボス』は吹き飛ばされ、壁に激突して動かなくなった。
エレナは、続けざまに、リルラが盾で抑えていた『中ボス』に、大きめの氷の魔法をぶつけて、氷漬けにしてしまった。
リルラは、エレナを守るつもりでいたのだろうが、逆に助けられてしまって、微妙な顔をしていた。
『中ボス』を撃破した頃、
アヤは、まだ『ボス』と戦っていた。
アヤの攻撃が、なかなか当たらないのだ。
「くそ! 何処に行った」
アヤ、女の子が『くそ』とか言っちゃダメだぞ。
『ボス』の動きが早いのもあるが、
色が黒く、保護色になっていて、たまに見失ってしまうのだ。
なるべく口を出さないようにと思ったが、しかたない。
「リルラ! 【光の魔法】を使うんだ!」
「は、はい!」
リルラが魔法で明かりを灯すと、
薄暗かったダンジョン内が明るく照らしだされた。
なんか前より、リルラの魔法も強くなってるな。
『ボス』は、リルラの魔法の明かりに照らしだされて丸見えになり、そして怯んでいた。
「今だ!」
アヤは、怯んだ『ボス』に素早く襲いかかり、ナイフを突き立てると、
『ボス』は、あっけなく倒れ、動かなくなった。
「やったー! リルラ、ありがとね!」
「あ、ああ」
闘技大会からずっと、アヤとリルラの仲はギクシャクしていたが、
一緒に戦うことで、少し打ち解けてきているみたいだ。
戦闘が終わると、
ヒルダが、倒れている敵に駆け寄り、
普通の大ネズミは、【しっぽ】を切り落とし、
『中ボス』と『ボス』は、さばいて【魔石】を取り出していた。
ヒルダは、戦いに参加できなかった分、
解体に張り切っているようだ。
ヒルダは、素早く解体を終えると、俺の所へ持ってきてくれた。
【大ネズミのしっぽ】は、討伐の証になるんだそうだ。
そして、中ボスとボスから取り出した魔石は、
【土強化魔石】と【闇強化魔石+1】だった。
残念! どっちも簡単に作れる魔石だ。
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俺達は、階段を登り二階へ到達した。
二階に上がると、急にカビ臭さが消え、
空気が、なんだかヒンヤリとしている。
二階に到着すると、
『狐』のような魔物が居た!
その狐は、さっき何匹か階段の上へ逃げた大ネズミを、捕食していた。
狐は、俺達に気がつくと、大ネズミをくわえて逃げていってしまった。
どうやら二階の敵は、あの『狐』みたいだな。
ちょっと頭が痛くて集中力が低下しているので、誤字とかあるかもです。
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