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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
日の出の塔攻略編
166/438

157.ギルドの特別

 翌朝、俺達は、

 リルラに連れられて冒険者ギルドに来ていた。


 ダンジョンでの魔石集めは、すでに冒険者ギルドに依頼済みなので、

 一応、冒険者ギルドを通す必要があるのだそうだ。



「これは、リルラ様、ようこそいらっしゃいました。

 本日はどのような御用でしょうか?」


 受付のお姉さんが、俺達を迎えてくれた。



「前に依頼した魔石収集の依頼の件だ」

「申し訳ありません、なかなか妥当な冒険者が見つかりませんで、もう少々お待ちください」


「いや、この者たちが、その依頼を受けてくれるそうなので、連れてきたのだ」

「それは、ありがとうございます。

 それでは、【ギルド証】を確認しますので、提出をお願いします」


 俺とアヤ、エレナは、受付のお姉さんの指示通り【ギルド証】を提出したのだが、

 ヒルダは、提出しようとしなかった。


「ヒルダ、【ギルド証】は持っていないのか?」

「は、はい」


 ヒルダは、冒険者として登録してなかったのか。


「すいません、ついでに、この子を登録してもらえませんか?」

「申し訳ありません、その子は奴隷のようですが……」


「ん?

 もしかして、奴隷はギルドに登録できないんですか?」

「はい」


 そういう決まりなら、仕方ないか。



 しばらくすると、受付のお姉さんが、申し訳無さそうに戻ってきた。


「申し訳ありません、冒険者ギルドランクが『D』ですので、この仕事を受けることは出来ません」

「ん? セイジたちのギルドランクが『D』だとなにか問題でもあるのか?」


「ダンジョンの立ち入り許可を出せるのが、ランク『C』からなので、ランク『D』ですと、日の出の塔への立ち入りを許可できないんです」


「セイジ達なら大丈夫だ、私が保証するぞ」


「すいません、規則ですので」



 困ったな、こんなことなら、ちゃんとランクを上げておけばよかたな。


 確か、オークの牙を納品したらランクが上がるはずだったんだが―

 忘れてて、牙を取らずに、肉として売っちゃったんだよな~


 せっかくのダンジョンなのに、入れないのは嫌だな。

 なんとかしないと!


 受付のお姉さんに相談してみるか。



「手っ取り早くランクを上げるには、どうしたら良いですかね?」

「手っ取り早くと言われても、

 Cランクに上がるためには、ギルドポイントを300貯める必要があります。

 強い魔物の討伐の証などがあれば、それなりに多くのポイントが得られると思いますが……」


「あ、『ゴブリンプリンス』だったらあるけど。

 どうです? 『ゴブリンプリンス』。

 ギルドポイント、いくつくらいもらえます?」


「はあ?」


「ゴブリンプリンスは、それなりに強い魔物だと思うんだけど、それじゃあギルドポイント足りないですか?」


「そうですか!

 そこまで言うなら、討伐の証を提出して下さい!!」


 あれ? なんで怒ってるんだろう?



「えーと、何処に提出すればいいですか?」


「今すぐ、ここに!!」

「それじゃあ、出しますけど……」


 たしか、スカベ村の時のプリンスはまるごとインベントリに入ってて、

 スガの街の時のプリンスは『生首』だけ入れたんだっけか。


 まるごとは流石にマズイよね。

 じゃあ、とりあえず、『生首』の方を―



 俺が、プリンスの生首をインベントリから出して、受付のお姉さんに渡すと―



「ギヤー!!!」


 受付のお姉さんは、悲鳴とともに後ろ向きにぶっ倒れて、

 数十kgほどの重さの、生首の下敷きになってしまった。


~~~~~~~~~~


 大変ベタな展開なのだが、ギルド長の部屋に来ていた。


「リルラ様、この度は、うちの職員がご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ありません」


 気の弱そうな、背の低いおっさんが、リルラに平謝りしていた。

 どうやら、このおっさんがギルド長らしい。



「それで、セイジのギルドランクの件はどうなったのだ?」

「は、はい、

 この度のお詫びも兼ねて、特別に『Bランク』といたしますので、なにとぞご容赦下さい」


「セイジ、『Bランク』だそうだ、良かったな」


 リルラは、ご満悦そうだが―

 俺は、そうでもなかった。



「ギルド長さん、一つ聞きたいのですが、いいですか?」

「なんでしょう?」


「ギルドランクと言うのは、ギルド長の一存で勝手に上げられるものなのですか?」


「えーと、通常はそんな事はありませんが、

 今回は特別ということで」


「通常、ギルドランクが上げる場合、ギルドポイントを一定数貯める必要がありますが、

 今回は、どのようになっているんですか?」


「今回は特別に……」



「つまり、ギルド長さん。

 リルラに()を売るために、

 ギルド長(みずか)ら『不正』を行うということですか?」

「そ、そんな事は!」


「じゃあ、『特別』は無しでお願いしますよ」



「セイジ、何が気に入らないんだ?

 ランクが上がったのだから、いいではないか」


「『不正』でランクが上がっても、俺は嬉しくないよ。

 ルールっていうのは、皆で守るものなんだ、

 組織のトップ(みずか)ら、そのルールを破る集団なんて、信用出来ない」


「そ、そうか、セイジが嫌なら、『特別』は無しだ。

 ギルド長、分かったな」

「は、はい」


~~~~~~~~~~


 結局、インベントリに入っていたスカベ村とスガの街の時のゴブリンプリンスを納品し、

 1匹1万ゴールド、合計で2万ゴールドの報酬を受け取った。


 ギルドポイントは、1匹1000ポイント、合計2000ポイントだったが、


 スカベ村は、3人で討伐したので、一人333ポイントずつ。

 スガの街は、俺一人で討伐したので、俺だけ1000ポイントを受け取った。



 3人共、300ポイントでCランクとなり、

 俺は、更に1000ポイントで、Bランクまでポイントが溜まっていた。


 しかし、Bランクになるためには、『戦闘試験』があるらしく、それを受けてからランクアップだそうだ。


 『戦闘試験』か、面倒臭そうだな。



 『特別』を甘んじて受け取ってればよかったかな~


なんだかベタな展開になってしまったけど、たまにはいいよね?


ご感想お待ちしております。

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