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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
コスプレ大会編
141/438

132.ヤバイ男

 お前は、誰だっ!!


 近寄って、顔を見てみると―


「あ、丸山さんのお兄さん、おじゃましています」

「お、お前は!?

 商店街の、和菓子屋の……(朴訥フェイスくん)」


「きっとエレナさんが来ていると思って、

 差し入れに和菓子を持ってきたんです」


 まるでストーカーだな。


「セイジ様、お帰りなさい。

 とっても甘い和菓子ですよ~」


 女の子たちは、甘い甘い和菓子に、甘い声をあげていた。



 アヤとエレナは、パクパク食べていたが、

 百合恵さんと、りんごさんは、カロリーが気になるのか、あまり食べていなかった。

 舞衣さんは、どうやら甘いモノが若干苦手らしい。


「あ、あの、エレナさん、

 しゃ、写真を、撮っても、いいですか?」

「はい、かまいませんよ」


 朴訥フェイスくんは、緊張した手つきで、エレナの写真を1枚撮り。


「これで、みんなに報告ができます」


 ん? 報告?


「君、報告ってどういう事?」

「あ、いえ、なんでもないんです」


 なんだろう? 何か隠しているのかな?


「それじゃあボクは、店もあるのでこの辺で帰りますね」

 といって、帰ってしまった。


 うーむ、何か気になる……

 まあ、悪いことを企んでる様子は無いから、大丈夫だとは思うけど。



 ところが、奴が帰った方から『注意』を示す奴が近づいてきているのが分かった。


 なんだ!? 朴訥フェイスくんが急に悪意に目覚めて戻ってきたのか?

 とか、思ったのだが、違っていた。

 別人でした。



 なんか茶髪に鼻ピアスの、奴でした。

 何かのコスプレなのか?


 そいつは、誰かを探しているのか、キョロキョロしている。



 俺は、嫌な予感がして、

 気づかれないように、そいつの後ろに近づき、

 『追跡用ビーコン』を取り付けておいた。


 そいつは、そのまま誰かを探して別の所へ行ってしまった。


 あいつは、何だったんだろう。

 とにかく『目つき』が変だった。


 何かに操られているような~

 いや、違うな、きっと『危険ドラッグ』でもやっているのだろう。

 そんな感じのヤバイ『目つき』だった。



「アヤちゃんのお兄さん、どうかしたんですか?」


 振り向くと、りんごさんが居た。


「いや、ちょっとね」


「それより、エレナちゃんから聞いたんですが、

 あのアクセサリとバトン、お兄さんが作ったって本当ですか?」

「え、ああ、そうだよ」


「すごいです! あのアクセサリの緻密さ、どうやって作ったんですか?

 良かったら教えてもらえませんか?」


 うーむ、困った。

 魔法で作ったなんて言っても信じてもらえないだろうし‥‥


「えーとね、魔法で作ったんだよ」

「はー、そうですか……」


 りんごさん、そんなジト目で見ないでorz


「ごめん、冗談です」

「こちらこそ、ごめんなさい、

 あれですよね、企業秘密とか、そういうのですよね」

「そ、そんな感じです」


「でも、残念だな~

 私も、あんなアクセサリを作ってみたかったんです」


「りんごさんは、アクセサリ作りに興味があるの?」

「私、デザインの専門学校に通っているんですけど、

 将来は、アクセサリのデザインの仕事がしたいんです」


 なんという、しっかりとした将来設計。

 アヤにも爪の垢を煎じて飲ましてやりたいよ。



「あ、そうだ、俺が作ってあげようか?」

「え? でも……」


「りんごさんが、デザインしてくれれば、

 俺が、その通りに作るよ?」

「ほ、本当ですか!?」


 まあ、魔法でチョチョイのチョイだしね。



 そんなこんなで、

 30歳のDTが、専門学校生の女の子とメアドの交換をしていると―


「あー! 兄ちゃんが、りんごちゃんをナンパしてる!」


 アヤが、人聞きの悪いことをいいながら、割って入ってきた。


「ナンパなんてしてないよ、メアドの交換をしてただけだよ」

「そういうのを、ナンパって言うの!」


 無茶苦茶だな。

 りんごさんも笑ってるじゃないか……


「もし、りんごちゃんと連絡取りたいときは、りんごちゃんのマネージャーである私を通して下さい」

「いつから、お前が、りんごさんのマネージャーになったんだよ」

「今から!!」


「じゃあアヤさん、私とメアド交換しましょう」

「うん」


 りんごさんは、アヤとメアドの交換をしていたが。

 メアドの交換中に俺と目が会い、ニッコリと、苦笑いを浮かべていた。




 アヤと、りんごさんのメアド交換が終わった―



 ちょうど、その時!




「りんご!!」


 どす黒い声と共に、りんごさんの腕が、誰かに掴まれた。



「え!?」


 驚いたりんごさんの視線の先には……



 さっきの鼻ピアス男が、

 ヤバイ目つきで、薄ら笑いを浮かべていた。


「その男は誰だ!!

 俺というものがありながら、楽しそうに他の男と会話しやがって!

 そんな変装をしてても、俺にはすぐに分かるんだぞ!」



 彼氏さん、なのか?


 しかし、りんごさんは、その場にうずくまって、ブルブル震え始めた。

 どうやら違うみたいだ。



 俺、アヤ、舞衣さんの3人が、とっさに、

 りんごさんと鼻ピアス男の間に割って入り。

 りんごさんの腕を掴んでいる男の手を、アヤがパシッと払いのけた。



「おまえら、どういうつもりだ?」


 鼻ピアス男は、払いのけられた手をさすりながら、

 俺達を睨みつけている。



「りんごさん、こいつは知り合いかなにか?」

「い、いえ、ち、違います。

 そ、その人は、ストーカーなんです!」


 なるほど、そういうことか。



「でも、みなさん、危ないです。

 その人、空手の有段者で、凄く強いんです」



「ほうほう、空手の有段者なのか……

 じゃあ、ボクの出番だね」


 そう言うと、舞衣さんが一歩前に進み出た。



「危ないです!

 その人は、『ちっちゃい子』でも、お構いなしに暴力を振るう、危ない人なんです!」


 どうやら、りんごさんは、舞衣さんを『ちっちゃい子』だと思っていたらしい。まあ、無理も無いけど。



 舞衣さんが、ゆっくりと空手の構えをとると、

 鼻ピアス男も、ニヤニヤしながら、空手の構えをとった。



 周りのギャラリーも、何事かと集まって来たのだが―


 どうやら、パフォーマンスか何かが始まるのだと勘違いしているらしく、応援の声が湧き上がっていた。



 『魔法少女(ロリ)』と、

 『怪人・鼻ピアス男』の対決が、

 今、始まろうとしていた!


最近の魔法少女は、よく物理で殴ったりしますよね~


ご感想お待ちしております。

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