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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
コスプレ大会編
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131.怪しい男

 『リンゴちゃん』と、『シィ』が見つめ合う。


「まさか、『風の魔法少女』の正体が、シィちゃんだったなんて!」

「ごめんねリンゴちゃん、今まで黙ってて」


「ううん、

 シィちゃん!

 必ず、『バグ怪人ヌルポ』を、ガッとやっつけてネ」

「分かった、必ずガッとやっつけて来るから、

 待っててね、リンゴちゃん」



『ヌルポ、ヌルポ~

 この世の全てをnullにしてやるぞ!!』


「出たな! バグ怪人ヌルポ!!

 ガッとやっつけてやるぞ!!!」


 『バグ怪人ヌルポ』は、頭がイソギンチャク、体がお猿の怪人だ。



「「わー!! いいぞ、いいぞ!!」」



 実は、『バグ怪人ヌルポ』のコスプレをしている人がやって来て、

 急遽、アドリブでヒーローショウみたいな事を、やることになったのだ。


 みんなノリノリで、観客も喜んでくれてるみたいだ。


 俺は……

 アヤの命令で、スマフォで動画撮影をしてました。



『ありがとうございます。楽しかったです』

「こちらこそ、楽しかったです」


 そう言って『バグ怪人ヌルポ』は、『魔法少女シィ』と熱い握手を交わし、爽やかに去っていった。

 しかし、あのコスプレ、しゃべりづらそう……



「兄ちゃん、ちゃんと取れてた?」

「ああ、バッチリだ」


「セイジ様、私にも見せて下さい」


 5人の魔法少女達は、俺の撮影した動画を見ようと集まってきた。



 さて、彼女たちが、動画に夢中になってるうちに、

 俺は、別の仕事を終わらせてしまおう。



 人だかりの中で、ただ一人、

 スーツをバッチリ着て、腕組みをしながら俺達を見ていた、サングラスの男。

 俺は、そいつの所に歩いて行った。


「こんにちは」

「ん? 何か用かな?」


 男は、『何話しかけてきてるわけ?』と言わんばかりの態度だ。



「横に置いてる紙袋、随分と重そうですね」

「あ、ああ、ちょっと仕事の道具が入っていてね」


 コスプレ大会に、わざわざ仕事道具を持って、スーツ姿でやってくるなんて、どんな仕事なんでしょうね。



「あれれ? 紙袋に穴が開いてますよ~」

「え!? そ、そうかい?」


 俺は、更に近づき、紙袋の中を覗き込む。


「紙袋の中身、随分高そうなカメラですね~」

「か、勝手に覗かないでくれるかな?」


「このカメラって~

 赤外線撮影もできる、物凄く高いやつですよね~」

「だから、覗くなって言ってるだろ!」



「『覗いていた』のは、どっちかな?」

「!?」



「その左手に持ってるスイッチは何ですか?

 カメラの、遠隔操作用のボタンだったりして~

 こんなローアングルからだと、女の子たちのイケナイものが見えちゃったりするかもしれませんね」


「そそそ、そんな事、あ、あるわけ、無いだろ!

 私は、い、忙しいので、か、帰らせてもらう」


 スーツの男は、額にびっしょり汗をかきはじめた。


 ていうか、この男、

 【警戒】魔法が、さっきから『注意』を示していたんだよね。



「紙袋、俺がお持ちしましょうか?」

「け、結構だ! それに触るな」


「いえいえ、遠慮なさらずに」


 そう言って、俺が紙袋に触った瞬間!


バチバチッ!!!


「ワー、静電気ガ~!!

 アー、ビックリシタナー、モー」


 まあ、静電気じゃなくて、【電撃】なんですけどね。


 スーツの男は、俺から紙袋を奪い取ると、

 紙袋を抱えて、大慌てで逃げていった。




「兄ちゃん、今話してたスーツの人、だれ?

 兄ちゃんの知り合い?」


「赤外線カメラで、スカートの中の、更に中まで撮影しようとする、変態の知り合いは、俺には居ないよ」


「え!? あいつ、痴漢だったの?

 兄ちゃん、なんで捕まえなかったの!?」


「何故か発生した強力な『静電気』のせいで、

 内蔵HDとメモリーカード、あとカメラ本体も

 全て完璧に故障してしまったから、心配ないよ。

 それに、警察沙汰になると、エレナが困るしな」


「強力な静電気ね~

 それより、なんでエレナちゃんが困るの?」


「エレナは、ちゃんとした入国手続をしてないだろ?」

「あ、そっかー」


~~~~~~~~~~


 しばらくして、お昼時になったのだが―



「兄ちゃん、どうしたの? 心配事?」

「アヤ、よく聞け、俺は大変なミスを犯してしまった」


「な、なに?」


「俺は……

 お昼ごはんを持ってきてなかった」

「な、なんだってー!!」


 その時、アヤのお腹が『ぐー』と鳴った。


「兄ちゃん、何やってるの!

 急いで何か買ってきて!」

「あ、ああ」


 俺は、会場を後にして、近くのコンビニに買い出しに行った。

 ってか、いつ俺が食料持ってくる係になったんだっけ?



 コンビニに到着すると、そこは……

 戦場だった。


 長蛇の行列が出来ていて、最後尾に並ぶと、『最後尾はこちら』のプラカードを手渡された。



 結局、買い物するだけで1時間も掛かってしまい、

 人数分のおにぎり、サンドイッチ、飲み物などを買って元の場所に戻ってくると……



 5人の魔法少女達の和の中に、

 一人の男が、入り込んでいた!


 しかも、少女達は、

 とっても楽しそうに、甘い声を上げて、

 その男にニッコリ微笑みかけている。



 お前は、誰だっ!!


魔法によって物が壊れてしまっても、刑法には違反しませんよね? ね?


ご感想お待ちしております。

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