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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
コスプレ大会編
139/438

130.コスプレ大会

 翌朝、早くに起きて、しっかりと朝食を食べ、

 衣装、アクセサリ、カツラなどを用意して、

 5人一緒に、お台場に向かった。


「セイジ様、この電車は、前に乗ったのと違う感じですね」

「これはモノレールって言う乗り物だよ」


「ものれーる? 電車とは違うのですか?」

「あまり変わらないけど、このモノレールには運転手が居ないんだ」

「そういえば、御者が居ません。

 これはゴーレムなのですか?」


「御者? ゴーレム?

 エレナくんの言葉は、少し変な時があるね」


 また、舞衣さんが鋭いツッコミを……


「日本と外国じゃ、もとの言葉が違うからね~

 若干変なところがあるくらいは、しょうが無いさ」


「まあ、そうなんだけど……

 エレナくんの場合は、言葉というより、

 なんかこう……」


 なんとか誤魔化さないと……


「あ! 見えてきたぞ!!」

「あ、何ですかあの建物は!!

 あれは魔法で浮いてるんですか?」


 なんとか、ごまかせたかな?


 しかし、あの建物を初めて見る人は、必ず驚くよな。

 デカい『のこぎり』も、刺さってるし。



 モノレールを降り、会場に向かうと―


 一般入場の人たちは、物凄い列を作っていた。



「ひ、人が、す、すごく沢山います!」

「エレナちゃん、迷子にならないように、手をつなごう」

「は、はい」


 エレナは、怯えてしまっている。

 夏冬の薄い本のお祭りに比べたら、こんなの全然だぞ。



「コスプレイヤーの方は、こちらにお並び下さい」


 係員の指示にしたがって列に並んだ俺達だったが、

 列に並ぶやいなや、アヤ達は『魔法少女・シィ』の話を大声で話している。


 直ぐ前に並んでいる分厚いメガネの女子も、チラチラこっちを見ている。

 おそらく、うるさくて注意しようとしているに違いない。


「アヤ、周りの人達に迷惑だろ。

 もうちょっと静かにしてろよ」

「だって、周りがうるさくて、大声じゃないと声が聴こえないんだもん!」


 分厚いメガネの子も、こっちを更にジロジロ見ている。

 一応、謝っておくか。


「うるさくて、すいません」

「い、いえ……」


 あれ?

 この分厚いメガネの子、一人で来ているのかな?

 一人でこんな大会に参加するとか、凄い行動力だな。



 そんなこんなで、並ぶこと数十分。

 俺達は、やっと会場内に入ることが出来た。



 しかし、そこには悲しい別れが待っていた。


「セ、セイジ様とお別れなんですか!?」

「エ、エレナ……」



「エレナちゃん、更衣室は、男女別々なんだから、当たり前でしょ!」


 俺は、アヤに連れて行かれるエレナをいつまでも見送っていた。



 バカなことをしてないで、さっさと俺も着替えないと。


 男子更衣室で一人寂しく着替えを済ませ、

 さっそく会場に行ってみたのだが……


 まだ、アヤ達は来ていなかった。


 まあ、俺のコスプレは、単なるゲーセンの店員さんの格好だから、着替えるのに、ほとんど時間がかからなかったんだよね。



 暇なので、他の人達のコスプレを、見て回ってみることにした。



 なんというか、露出の多い服?を着ている人も結構いるな。

 俺は若干前かがみになりながら、ひと通り見て回った。



 あらかた見終わった所で、何やら人だかりが出来ているのを発見した。一体なんだろう?



『なんだこれは、完成度高すぎ!』


『あの子は、6話のロリっ子ランちゃんではないか!

 イエス、ロリっ子、ノータッチ!!』


『ア、アプレちゃん、萌え~!!

 アニメより可愛い!!!』


『シジルちゃんも完成度高いけど……

 クールビューティのはずのシジルちゃんが、

 周りの女の子を見ながらハアハアしているぞ。

 【バグ怪人】に洗脳(・・)でもされているのか?』


『シィちゃんも可愛いけど……

 なんかアニメより若干性格悪そう』


 性格が悪そうな『魔法少女・シィ』といえば……

 どうやら、アヤ達みたいだ。



「すいません。ちょっと通して下さい」


 なんとか人をかき分け、アヤ達に合流しようとしているのだが、人の数が多すぎてなかなか近づけない。

 それでも、なんとか人をかき分け進んでいく。


 うわ、誰だ、俺のケツを触ったのは!


 色々トラブルを乗り越えつつ、やっとアヤ達のもとへ辿り着いた。


「あ、セイジ様」

「あ、兄ちゃん、やっと来た。遅いよ」


「俺は先に来て、色々と見て回っていたんだ」

「そうだったんですか、心配しました」


 そう言うと、

 エレナは、俺に抱きついてこようとした。


「エレナ、ちょっと待った」

「セイジ様、どうしたんですか?」


 大勢人が見てる前で、これはマズイ!


『なんだ、あの男は?』

『あー、あれだよ、ゲーセンの店員の……

 名前はなんだっけ?』

『なんか地味な奴だな。ちょっとオッサンだし』


 なんか周りの人達が色々言ってやがる。

 ってか、全部聞こえているぞ!



「今の俺達は、『魔法少女・シィ』の登場人物なんだから、それに成り切らないと」

「そうですね、わかりました」


 なんとかエレナを説得し、最悪の事態は回避できたみたいだ。



 その後は、4人が色々なポーズを撮って、周りの人達が次々と写真を撮っていった。

 俺はというと、マネージャーさんのように、あれこれ雑用をこなすばっかりだ。



 しばらくして、周りの人達も落ち着いてきたのだが。


 そいつは、いきなり現れた!



「見つけましたわ、魔法少女シィ!

 ここ出会ったが百年目! 覚悟なさい!!」


 そこに現れたのは!?


 しらない女性だった。


「だれ?」

「セイジ様、あれは『魔法少女・シィ』のライバルキャラ、『リンゴちゃん』です」


 そんなキャラも居たのか。



「いきなりすいません」


 あ、素に戻った。


「同じ作品でキャラも被って居ませんし、ご一緒してもいいですか?」


「いいよいいよ!

 私、丸山アヤ。よろしくね」

「私は、佐藤りんごって言います。

 本名も『りんご』なんです。よろしくお願いします」



 こうして、ライバルの『リンゴちゃん』を加えて、

 仲良くコスプレ大会は続いた。


 しかし、このりんごちゃん、どこかで見たことがあるような気がする……

 どこで見たんだっけ??


コスプレ大会がとうとう始まりました。


ご感想お待ちしております。

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