123.報酬
「良かった、皆さんお揃いで」
「セイジ、魔族との会談はどうなってるんだ?」
俺は、魔法使い部隊の4人の所へやって来ていた。
「その事で、皆さんにお願いがあって来たんです」
「お願い? いったいなんだい?」
「つまり、我々が協力して属性強化魔石を作れば、この国が救われるって事か!」
「はい、そうです。お願いできますか?」
「おうともよ!」
「ロンド様に褒めてもらえるかも~」
「ご褒美、沢山もらえる」
「頑張ります!」
まあ、風水土は俺でも作れるけど。
説明するの面倒くさいし、まあいいか。
まず、3人に属性強化魔石を作ってもらった。
最後にヒルダなのだが……
ヒルダは、他の3人に比べてMPが少なそうなので心配だ。
断ってヒルダを【鑑定】をさせてもらうと、MPはギリギリだった。
なんとかヒルダにも魔石を作ってもらったが……
ヒルダはMPを使いすぎてしまい、だいぶ疲れてしまったようだった。
4人に、MPの回復も兼ねて、お礼に和菓子をあげたら、えらく喜ばれてしまった。
特にヒルダは、あまりの甘さに目を丸くしていた。
俺は、出来上がった4つの魔石を持ち、次へ向かおうとした時に、呼び止められた。
「セイジ、聞きたいことがある」
「カサンドラさん、なんですか?
「私を庇って怪我をした魔族の人は、どうなった?」
「あの人は、エレナの回復魔法で、すっかり治ってますから大丈夫ですよ」
「そうか、よかった」
どうやら、自分のせいで怪我したのを気にしていたらしい。
俺は、改めて4人にお礼を言ってから、
次の場所へ向かった。
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「エレナ、アヤ、あとロンドも居たのか」
「いきなり現れて、失礼なやつだな。
ここは俺のテントなんだから俺がいるのは当たり前だろ
それより、魔族との会談はどうなった?」
もう、いちいち説明するの、めんどくさいな~
「という訳で、エレナに回復魔法、アヤには氷をお願いしたいんだ」
「はい」
「OK~」
アヤとエレナと協力して、氷と回復魔法の属性強化魔石を作った。
しかし、エレナと作ったピンク色の魔石は、いつ見ても可愛い色をしている。
まるでエレナの可愛さが具現化したかのようだ。
「兄ちゃん、なに魔石を握りしめてニヤニヤしてるの?」
「ニヤニヤなんかしてないだろ!」
俺は、気を取り直して、残りの闇と雷の魔石を一人で作った。
これで9種類コンプリート!!
なんか今日は、色々働きっぱなしだな。
つ、疲れた……
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俺は、王様とライルゲバルトの待つ、控室用テントに戻ってきた。
「これが、属性強化魔石か……
なんとも圧巻だな」
「報酬の方は解ってるだろうな?」
「分かっておる。
それで、協力者とは誰なのだ?」
「まず回復魔法は、エレナだ」
「そうか! 我が娘エレナか!」
「次に光は、リルラだ」
「そうか! 我が娘リルラか!」
なんなんだ、この二人の息の合いっぷりは。
「風水土火は、ロンドの所の、魔法使い部隊の4人だ」
「そうか、ロンドの所の魔法使いか」
「氷は俺の妹のアヤ、闇は俺だ」
「で、雷は?」
「雷については…… 入手元は秘密だ」
「そ、そうか…… しかたない、詮索はすまい」
「それより、本当にみんなへの報酬を頼むぞ!
属性強化魔石の件だけじゃない、
エレナは、魔族の重要人物が大怪我したのを治したし、
リルラは、たった100人の兵士と共にイケブの街を守ったし、
魔法使い部隊の4人は、ゴブリン討伐で活躍したし、
俺とアヤは…… まあ、俺達はいいや」
「ああ、分かっておる」
俺と王様は、さっそく9種類の属性強化魔石を持って、魔王様に会いに行った。
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『なんだと! 9種類持ってきただと!?』
俺は、ドヤ顔で、集めた魔石を魔王様の前に並べた。
魔王様は、9種類の魔石をしばらくジロジロ見ていたが、魔族の鑑定士を呼んで【鑑定】させた。
『確かに、9種類揃っている……
だが! これは、何処で手に入れたのだ!!』
魔王様は、雷の属性強化魔石を手に持って、突きつけて来た。
『入手元は秘密です。
それとも、3つ目の条件は、それの入手元を明かすという事にしますか?』
『おのれ!』
「おい、セイジ、魔王様は何とおっしゃってるんだ。なにやら怒っておられるみたいではないか」
王様、話に割り込んでくるんじゃないよ。
『まあ良い、
では、3つ目の条件だ』
まあ、どうせ、最後の条件も、ろくでもない事を言い出すに違いない。
『3つ目の条件は……
セイジ! お前だ!!』
な、なんだってーー!!
セイジ、ピンチ!
ご感想お待ちしております。




