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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
戦争解決編
126/438

117.魔王様

 プリンスを倒し?

 ナカ平原に戻ってくると―


 人族と魔族の連合部隊が、ゴブリンジェネラルと交戦中だった。

 ホブゴブリンや普通のゴブリンは、あらかた倒されていたが、ジェネラルは18匹ほど残っていた。


「アヤ、背後からジェネラルをやるぞ」

「おうよ!」


 こいつ妹じゃなくて、本当は弟なのではないだろうか?

 俺は、弟と…じゃなくて妹とジェネラルの背後を襲った。



 アヤは、例の攻撃が気に入ったらしく、ジェネラルを背後からブスリと、【急所攻撃】をしまくり、哀れなジェネラル達が、悲鳴を上げまくっていた。


 俺? 俺は、普通にジェネラルの背中を、ミスリル剣でぶった斬ったりしただけですよ。



 俺とアヤに背後から攻撃されたジェネラル達は、次々に倒されていき。

 最後のジェネラルが倒された時には、アヤの持つナイフが色々な汚れで、大変なことになっていた。



「セイジ! 生きていたのか!」


 俺を見つけたレイチェルさんが、駆け寄って抱きついてきた。

 ミーシャさん、カサンドラさん、ヒルダも駆け寄ってきて、盛大な歓迎を受けた。



「全部、配りました」


 ヒルダは、空っぽになった飴の袋を俺に差し出してきた。

 袋は捨てても良かったのに、大事に取っておいてくれたのか。


「ありがとう」


 おれは、飴の袋を受け取って、

 ヒルダの頭をナデナデしてあげた。


 ヒルダはにっこり微笑むと、また他の所の手伝いに行ってしまった。

 なんという働きっぷり。一人欲しいくらいだ。



「セイジ様、お怪我はありませんか?」


 エレナも、駆け寄ってきた。


「ああ、大丈夫だ。

 あ、そうだ、これを返しておく、ありがとうな」


 借りていた魔力のロッドを、エレナに返した。


「お役に立ちましたか?」

「ああ、お陰でゴブリンが何匹も飛んでいったよ」



 そんな話をしていると―


 殺さずに放置して来たゴブリンプリンスの反応が、

 急に消えた。


 そして、ゴブリンプリンスのいた場所には、

 ゴブリンキングの反応が……


 キングが、プリンスを殺したのか?



 キングは、どんどんこちらに近づいてきている。

 その周りには、3000近い取り巻きもいる。


「レイチェルさん、まだゴブリンキングがこちらに向かって来ています。態勢を整えて下さい」

「ゴブリンキングだと!? ど、どうすればいい?」

「俺は魔族側に伝えてきますので、

 レイチェルさんは、ロンドに伝えてきて下さい」

「わ、わかった」



 レイチェルさんは、ロンドに伝えに走り、

 俺は、魔族側のリーダーさんを探した。


『よう、セイジ、無事だったのか』

『よかった、探していたんです』

『どうした、何かあったのか?』

『ゴブリンキングが近づいてきています。

 態勢を整えて下さい』


『なに! ゴブリンキングだと!?』

『はい、それに3000匹ほどのゴブリンも、引き連れています』


『わかった、魔王様に知らせに行くから、お前も一緒に来てくれ』

『え? 魔王様!? 俺もですか!?』

『ああ、早くしてくれ』



 俺は、魔族のリーダーさんに連れられて、魔族軍の本陣へと走った。


『セイジ、お前は本当に人族なのか?』


 リーダーさんが走りながら、話しかけてきた。


『なぜです?』

『俺は、魔族の中でかなり足が早いほうだ。

 にも関わらず、人族のお前が、なぜ付いて来られる』

『まあ、俺も、人族の中ではかなり足が早い方なので』

『そ、そうか……』



 しばらく走り、俺とリーダーさんは、魔族軍の本陣にやって来た。


 本陣の中央に布で囲われている場所があり、

 その中に入ると、一際体の大きな、偉そうな態度の魔族が座っていた。


『おい、ブンミー、その人族はなんだ?』


 リーダーさんの名前は『ブンミー』と言うみたいだ。


『魔王様、この者は、私達の言葉を理解できる人族です』


 この人が、魔王様か!

 結構強そうだな。

 おでこの角も、他の魔族よりデカくて黒光りしてるし……


『ほう、言葉を理解できるのか。

 おい、人族、名を名乗れ』


 えらく、高圧的だな。

 まあ、魔王なんだから、これくらい当たり前か。


『魔王様、私の名前はセイジです』

『ほう、セイジというのか。

 本当に言葉が分かるのだな。

 それで、ブンミー。

 この人族を連れてきた理由はなんだ?』


『はい、魔王様。この者の情報によると、ゴブリンキングが接近しているとのことです』

『なに! ゴブリンキングだと!?

 それは本当なのか!?』



 俺は、少し迷ったが。

 あまり、うかうかしてもいられないので、

 【追跡】魔法で、ゴブリンキングの映像を、その場に映しだした。


 急に映しだされたゴブリンキングの映像に、周りの魔族たちが、どよめき始めた。


『これは!? 人族の魔法か!』

『はい、ゴブリンキングを追跡して、姿を確認できる魔法です。これで信じて頂けましたか?』


 魔王は、少し考えていたが―


『わかった、俺も出陣するぞ!』

『魔王様が自ら出陣されるのですか!?』


『ブンミー、お前でゴブリンキングを倒せるのか?』

『そ、それは……』

『ならば、俺が出るしか無いだろう』

『分かりました、私もお供いたします』

『よし、者共。全軍出陣だ!!』


 魔王様、けっこう男気の溢れる人みたいだな。


やっと魔王様登場です。


ご感想お待ちしております。

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