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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
戦争解決編
124/438

115.堀からの放流

 俺とアヤの目の前に、

 50匹のゴブリンジェネラルが迫ってきていた。


「兄ちゃん、ちょっと多くない?」

「アヤ、怖気づいたのか?」


「だ、だって50匹も居るんだよ?」


「取り敢えず、足止めが目的だから、全部倒す必要はないぞ」

「そうなんだ、それならなんとかなるかも」



 俺は、某錬金術士の様に地面に両手を付いて、【土の魔法】を使った。


ゴゴゴゴ!


「兄ちゃん、何したの!?」

(ほり)だよ。

 敵の足止めと言ったら、やっぱりこれでしょ」


 俺は【土の魔法】を使って、幅と深さが5m、長さ200m程の『堀』を作り上げた。


「でも、兄ちゃん。ゴブリンジェネラルが……

 堀を、登って来ちゃってるよ?」

「え!?」


 ゴブリンジェネラルの体が大きいので、堀を登ってこようとしていた。


「あわわ、ちょっとタンマ!」


 登ってきているジェネラルを、俺が一所懸命になって突き落としていると。

 アヤは、後ろで笑っていやがる。


「おいバカ、戦闘中だぞ! 手伝え!!」

「そうだった、ごめん、ごめん」


 俺は、登ってこようとするジェネラルの対処を、アヤに任せ、堀の拡張作業を、突貫工事で行った。


 幅と深さを10mに拡張すると、ジェネラルは登ってこれなくなった。


「ふー、これで何とかなったか」

「兄ちゃん、堀に落ちなかったジェネラルが、左右から回りこんできてるよ」


「あわわ! ちょっとタンマ、タンマ!!」


 堀の長さを、これ以上伸ばすのはムリだ。

 堀に落ちなかったジェネラルは、全部で25匹。

 右に10匹、左に15匹回り込もうとしている。


「アヤ、右の10匹を頼む」

「了解!」



 俺は、左に回った15匹の前に立ちふさがり、魔力のロッドを構えた。


 予想外なことに、15匹のジェネラルは、俺と戦おうとはせずに、押し通ろうとして来ていた。


 俺は、ジェネラル達を、魔力のロッドで殴り飛ばし、

 1匹ずつ、堀に落としていった。



 なんとか15匹を片付けて、アヤの応援に向かうと―


 ジェネラルを1匹倒していて、4匹と交戦中だった。

 あれ? あと5匹は?


 取り敢えず、交戦中だった4匹を殴り飛ばして、堀に放り込んだ。


「兄ちゃん、ごめん。5匹ほど逃しちゃった」


 マップを確認してみると、逃げた5匹は、ナカ平原の方に移動していた。


「まあ、5匹くらいなら、あっちでも対処できるだろう」


 その後しばらく、堀に落ちた44匹のジェネラルを見張っていると―


 肩車で登ってこようとする奴や、

 武器を投げてくる奴、

 堀の壁を殴って、どうにかしようとする奴、


 などが居たが、上から水や氷をぶつけて逃げないようにしていた。


~~~~~~~~~~


 しばらく経って、

 やっと魔族冒険者混合部隊が、森を抜けてナカ平原に辿り着いた。


 しかし、それと同時に、逃してしまった5匹のゴブリンジェネラルが追いつき、

 森を出た直ぐの場所で、戦闘が開始されているようだった。



 マップ上で見る限りだと、ジェネラルの反応がいつまでも消えないので、苦戦しているのだろう。

 混合部隊は、闘いながら徐々に後退していっていた。


 しかし、しばらくして、貴族連合軍と魔王軍の本隊から、それぞれ増援が出てきた。


 増援の中にエレナも混じっているので、おそらくロンドの部隊だろう。


 よし、これで何とかなりそうだ。



「アヤ、また何匹かジェネラルを逃がすぞ」

「わかった、少しずつ逃していくんだね」

「そういうこと」


 俺は、堀の中をウロウロしているジェネラル達の中で、10匹ほど固まっている集団に狙いを定めて―

 そいつらの左右に石の壁を作り出して、閉じ込めた。


 一旦閉じ込めた場所に、今度は、外に通じる階段を作ってやる。


「ほーら、出ておいで~」



 10匹のジェネラルは、階段を登ってきて、

 俺達を警戒しながら、そのままナカ平原の方へ向かって行った。


「10匹も向かわせて平気なの?」

「ああ、ロンドの部隊と魔王軍からも少し増援が出てきているから、ぜんぜん平気だ。

 増援部隊の中に、エレナもいるし」

「それなら平気だね」



 エレナの様子を【追跡】魔法で確認してみると―


 冒険者と魔族に、怪我人が出ていて、

 エレナはためらいもせずに、両方の部隊の怪我人を治療して回っていた。


 エレナのこの行動を見た、ロンド軍と魔王軍の増援部隊は……

 『ああ、味方なんだ』と、瞬間的に理解したようで、

 ちゃんと両軍が協力して、ゴブリンジェネラルとの戦いに望む形になった。


 両軍の増援のお陰で、5匹のジェネラルは程なくして倒され。

 両軍に安堵の表情が広がった。



「新手だ!!」


 誰かの叫び声で、その場の全員が森のほうを注視する。

 そして、森から10匹のジェネラルが飛び出してきた。


 5匹のジェネラルを倒した安堵による油断から、迎撃の態勢がまだ出来ていない。

 ちょっと早く放流しすぎたか!?


 全体に緊張が走る中!


 10匹のジェネラルに、無数の氷の球が降り注いだ!

 エレナの【雹】魔法だ。


 ジェネラルを倒すにまでは居たらなかったものの、

 【雹】魔法のダメージに驚き、ジェネラル達の前進が、ほんの少し止まった。


 その隙に、人族側、魔族側、共に態勢を整えることが出来た。


 【雹】で弱った10匹のジェネラルは、人族魔族連合軍の前に、程なくして退治された。


「「やったー!」」

『『やったー!』』


~~~~~~~~~~


「よし、次は15匹行ってみるか」

「兄ちゃん、ドSだね……」


~~~~~~~~~~


 ロンドは、あと35匹ほどジェネラルが居るという情報を聞き、

 貴族連合軍の本陣に、さらなる増援を要請していた。


 魔族軍の方も同じように増援を要請していたらしく。

 次に放った15匹のジェネラルが、ナカ平原に姿を表した時は、

 圧倒的な兵数でジェネラルを蹴散らしていた。


~~~~~~~~~~


 俺は、頃合いを見て、残りの19匹も放流してやった。

「兄ちゃん、ジェネラルを全部、逃しちゃったけど……

 私達はどうするの?」


「俺達は、お客さん(・・・・)のお相手だ」


 そう言って構えを取った俺達の前に―



 ゴブリンプリンスが姿を表した。


最近、主人公が全然戦っていない。(;・∀・)


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