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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
戦争解決編
120/438

111.開戦

 翌朝、俺とアヤは、エレナに出発の挨拶をしに来た。


「エレナ、行ってくる」

「エレナちゃん、行ってきます」


「セイジ様、アヤさん……

 やっぱり、私も行きます。連れて行って下さい」


「ダメだ。今回エレナは、冒険者としてではなく、姫として、この戦争に参加している。

 そう、簡単に動ける立場じゃないだろ?」

「は、はい」


「それじゃあ、魔力のロッドを貸してくれ。

 それでエレナの分まで戦ってくるから」

「はい、分かりました」


 俺は、エレナから魔力のロッドを受け取り。

 アヤと、集合場所へと向かった。



 集合場所に行くと、2000人の冒険者が集合していた。


「おい、新入り。こっちだ」

「これは、レイチェルさん」


 レイチェルさんが、魔法使い部隊の皆さんを、連れて来ていた。

 巨乳のミーシャさんは、相変わらずアヤと睨み合いをしている。

 眠そうなネコミミのカサンドラさん、

 また大量の荷物を持たされているヒルダも来ていた。


「所で、新入り。となりの女はだれだ?

 お前の女か?」

「妹ですよ」


 俺は、アヤを魔法使い部隊の皆さんに紹介したのだが、

 アヤは、ヒルダが荷物持ちをさせられている事を、気にしている様だった。



 しばらくして、冒険者たちが集合を終えた所で、ライルゲバルトが登場した。

 ライルゲバルトは朝礼台の様な物に上がり、冒険者達に今回の作戦の説明を始めた。


「冒険者の者達よ、

 私は、ライルゲバルトである。

 これから今回の作戦を説明するので、よく聞くように」


 ライルゲバルトは、ゴブリンの部隊が森にいることを説明し、冒険者達に討伐を命じたのだが……


 ゴブリン軍の中に『キング』が居ることを、黙っていやがる。


 そんな大事な情報を秘密にしたまま、戦わせようというのか!

 なんて酷いやつだ。



「細かい作戦は、ロンド・ウォーセスターが指示する」


 ライルゲバルトに指名され、ロンドが朝礼台に上がった。


「キャー、ロンド様かっこいい~」


 ミーシャさん、うるさいですよ!


「私はロンドだ。これから細かい作戦を指示する。

 まずは、レイチェル、こっちに来てくれ」

「え!? あたし!?」


 急に呼ばれたレイチェルは、緊張した面持ちで朝礼台に上がってきた。


 なぜかミーシャとカサンドラも、レイチェルに付いてきてしまっている。

 君たち呼ばれてないぞ!


「おお、すげえ巨乳だ!」


 冒険者たちから、ミーシャさんへの声援?が飛び、ミーシャさんは、気を良くして、投げキッスで応戦している。

 本当に何しに来たんだか……


「ごほん! この者…この者達は、我が軍の魔法使い部隊の者達だ。

 この中で、魔法による戦闘経験のある者は、一時的にこの部隊に所属して動いてもらいたい」


 冒険者達の中から、30人ほどの魔法使いが選抜され、魔法使い部隊に一時的に編入された。


「今回のゴブリン軍は、とにかく数が多い。

 まずは、魔法使い部隊の魔法で、数を減らし、

 他の者達は、撃ち漏らしを個別に撃破して欲しい」


 アヤも、この部隊に所属することになった。


「現場での指揮は……

 レイチェル、君が指揮を頼む」

「あ、あたし!? わ、分かった」


 レイチェルさんが、冒険者達のリーダーかよ!


「それでは、皆の者、出撃するのだ!」


 ライルゲバルトの号令とともに、冒険者たちはゴブリン討伐に向けて、出撃した。


~~~~~~~~~~


「しかし、あたしが、この部隊のリーダーとはね~」

「いつも私達のリーダーしてるんだから、平気でしょ?  私もロンド様に、いいところを見せるんだから!」


「ところで、リーダー」

「なんだい新入り」


「勝て無さそうな強敵が現れたら、どうするんですか?」

「はぁ? 冒険者が2000人も居て、ゴブリンに勝てないわけ無いだろ」

「上位種が、居るかもしれないじゃないですか?」


「カサンドラ、ゴブリンの上位種ってなんだっけ?」

「えーと、ゴブリン、ホブゴブリン、ゴブリンジェネラル、ゴブリンプリンス、ゴブリンキングかな」

「ジェネラル辺りが出てきたら、けっこうヤバイかもね」


 ジェネラルでもうダメなのか。

 俺は、すっかり一般の人の感覚を、忘れてしまっているのだな~


「じゃあ、ジェネラルが出てきたら、退却だな」

「どっちの方角に退却するんですか?」

「そりゃあ、本陣の方に…… って、それはダメか」


「兄ちゃん、魔王軍の方に逃げるのは?」

「アヤ、なぜそっちに逃げる必要があるんだ?」

「MPKだよ、兄ちゃん」


「おい、新入り、その『えむぴーけー』ってなんだ?」

「あー、えーと、魔物をおびき寄せて、敵にぶつける作戦のことです」

「いいじゃないかそれ」

「失敗すると、ゴブリンと魔王軍に挟み撃ちにされますよ?」

「あー、やっぱり、その作戦は無し!」



 そんな話をしながら森の中を進んでいると、偵察部隊から、ゴブリンを発見したとの報告が入った。


「さて、どんな風に戦うかな?」

「リーダー、ここはいっちょ、派手にやりましょうよ」

「派手に? どうしてだ?


「貴族たちは、安全な平野で、高みの見物と洒落こんでいるんですよ?」

「だから?」


「地味にゴブリンを倒して戻ったって、

 『ああ、そうか』くらいで終わりでしょ?

 高みの見物をしている奴等に、

 本当に凄い魔法を、見物(・・)させてやろうじゃありませんか!

 そしたら、追加報酬が貰えるかもしれませんよ」


「それは、いいな……

 あ、やっぱり駄目だ。

 そんな派手にやったら、魔力が持たないだろ」

「そこは、俺に任せて下さい。

 魔力を回復出来る、いいものがあるんです」

「なんだと!?」


 俺は、飴玉を取り出し、レイチェルに1つ食べさせた。


「あ、甘い! これは魔力が回復しそうだ!」

「でしょ?」

「こんな凄いもの、いいのか?」

「たくさんありますから、大丈夫ですよ」


「よし! これがあるなら、いっちょ派手にやるか!!」


 俺は、魔法使いたちに飴玉を3個ずつ配り、

 残りをヒルダに持たせた。


「ヒルダ、この飴を預けるから、

 魔力が減ってきた人が居たら、君が配ってくれ、

 よろしくな」

「は、はい」

「じゃあ、君も1つ食べてみろ」

「いいんですか?」


 おれは、一番甘い飴を1つ、ヒルダの口に放り込んだ。


「あ、甘いです!! ほ、ほっぺが、落ちちゃいます!」

「よろしく頼んだぞ」

「はい!」



 こうして、準備が整った頃。

 斥候部隊が、数十匹のゴブリンを引き連れて、戻ってきた。


「魔法使い部隊、打ち方始め!!」



 こうして、ゴブリンと冒険者たちとの小競り合いが始まった。


 後に『ナカ平原の戦い』と呼ばれる事となる戦いが、

 幕を開けた瞬間であった。


ついに戦争が始まっちゃいました。


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― 新着の感想 ―
[一言] そしてセイジはヒルダの口の中にこの間コンビニで買った 一個¥100の小分けパックの¥100羊羹を フイルムを外して放り込んだ! 此れ実は外国人SEの必要アイテムなんです!頭脳労働の SEはウ…
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