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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
戦争解決編
119/438

110.巨乳さんの暴走 ❏

 その日は一日掛けて、ナカ平原を進軍し、

 夕方近くになってやっと、前線キャンプへと到着した。


 前線キャンプに到着と同時に、俺のマップの2箇所に、反応が現れていた。


 1つは、ゴブリン達。

 ゴブリンキングは、北の森のなかで止まっているので、そこが奴等のキャンプ地なのだろう。

 また、ゴブリンの一部が、こちらに近づいて来ているのも分かった。おそらく、こちらの様子を窺うためなのだろう。


 もう1つは、『魔王軍』と思われる集団。

 こちらの貴族連合軍と同じ1万ほどの軍勢が、ナカ平原の西に陣取っているのが分かった。



 貴族連合軍の他の部隊は、すでに前線キャンプに到着していて、1万5千人近い兵士や冒険者達がひしめき合っていた。

 そこには、商魂たくましい商人たちが商売をし、ギルドの出張所が開設され、慰安所なども作られていて、さながら1つの街のようになっていた。



 俺は、魔法使い部隊の4人と共に、この部隊に充てがわれたテントにやって来た。


「ここが、あたい達のテントか。

 新入り、さっさと荷物を運び入れな」

「はーい」


 俺は、ヒルダと共に、運んできた荷物をテントにしまいこんだ。


「さて、俺はちょっと用事があるので、しばらく離れますね」

「ん? さっそく慰安所で女でも抱くのか?

 なんなら、そこのヒルダを貸してやろうか?」


 レイチェルは、ニヤニヤとした表情で、笑えない冗談を言ってくる。


「違いますよ、ちょっとロンドの所へ行ってくるだけです」

「ロンド? ロンドって、ロンド・ウォーセスター様の事かい?」

「ええ、そうです」


「ロンド様が、あたしたちみたいな冒険者に、会ってくださるわけ無いだろ」

「いや、ロンドとは知り合いなので、ちょくちょく会ってますよ」


「!? ロンド様とお知り合い!!?」


 巨乳さん、もとい、ミーシャさんが食いついてきた。


「ええ、妹がロンドと一緒に行動してますし、何度も会って話したことはありますよ」


「どういう経緯で知り合いになったの!?

 私も紹介して!」

「闘技大会に出場したら、ロンドも出場してたのがきっかけです」


「ん?

 闘技大会でロンド様が出場したって言ったら……

 新入り、お前の名前なんだっけ?」

「やだなー、レイチェルさん、忘れちゃったんですか?

 俺の名前は、セイジですよ」


「セイジ!? セイジって言えば、あの化け物槍使いが大暴れした時に、その化け物を倒して優勝したっていう、黒髪の剣士の名前……

 お前、本当にあの、セイジなのか!?」


 なんか、変な感じで話が広がっちゃってるみたいだ……


「確かに、決勝戦で槍を使う人と戦って、優勝しましたけど……」

「マジか! お前結構すごいやつだったんだな」


「ねえ、セイジ様~」


 様!?

 巨乳さんが、なんか媚びてきている!


「私を~ ロンド様に~ 紹介してくれないかしら~」

「べ、別にいいですけど」

「やった~❤」


 俺は巨乳さんに、腕に抱きつかれ、困惑していた。

 レイチェルさんは呆れ顔。

 カサンドラは、静かだと思ってたらもう寝ていた。


 俺は、ミーシャさんに抱きつかれながら、ロンドの所へ向かった。


~~~~~~~~~~


「セイジ、魔法使い部隊の方はどうだ?

 あれ? そちらの女性は、たしか……」

「ロンド様、私は~ 魔法使い部隊所属の~ ミーシャです~❤」

「ああ、たしかそんな名前だったな」


「新入りのセイジくんが~ ロンド様にお会いしたいって言うので~ 連れてきました~❤」


 なんか、ミーシャさんの口調がうざく感じるのは、俺だけだろうか?


 ミーシャさんはロンドのとなりにいた、アヤとエレナをキッと睨みつけると―

 ロンドのとなりに近寄って、媚を売り始めた。


 ロンドは助けを求めるような目で、俺を見てきたが。俺は無視してやった。

 アヤとエレナは、そそくさと俺の横にやって来た。



「と、ところで、話とは、なんだ?」


 ロンドは、ミーシャさんに擦り寄られながら、毅然とした態度を一生懸命に保ちつつ、話を進めた。

 すごいぞロンド、素晴らしい精神力だ。


「魔族と、ゴブリンの数と位置がわかったので、報告しておこうかと思って」

「なに!?」


 ロンドはミーシャさんを押しのけて、地図を取り出し、テーブルの上に広げた。

 俺は、その地図で、それぞれの軍の位置関係を説明した。


挿絵(By みてみん)


 我々、貴族連合軍は1万5千。


 魔王軍は1万5千で、ゴブリンキングには気づいていない様子。


 ゴブリンキング軍は1万で、どちらにも気づかれていないと、思っていると思われる。


 ゴブリンキング軍は、位置関係から見て、漁夫の利を得ようとしているんじゃないかな?


「なるほど、この情報は役に立つ。

 ライルゲバルト殿に報告しに行こう。

 悪いが、俺とセイジ以外は、ここで待っていてくれ」


 ロンドは、俺を連れて、逃げるように、ライルゲバルトの所へやって来た。

 残ったあの3人、ちゃんと仲良く出来るだろうか?

 心配だ……


~~~~~~~~~~


「……と言う状況です、ライルゲバルト殿」

「なるほど、ゴブリンキングが、そのような位置にいるとは……

 これは、何かしら対処が必要だな」


「ライルゲバルト殿、冒険者達をそちらに向かわせてはいかがでしょう。

 冒険者であれば、森の中の行動にも慣れておりますし」

「なるほど、ではそうしよう」


 話し合いの結果、各部隊に分散配置されていた冒険者達を集め、ゴブリンキング軍の討伐に向かわせることになった。


~~~~~~~~~~


 戻ってくると、アヤとミーシャさんが睨み合って、エレナが二人をなだめようと、あたふたしていた。


「アヤ、なにやってんだ!」

「兄ちゃん、この女が悪いんだよ!」

「なんですって! この泥棒猫!!」

「ふ、二人共、ケンカは良くないです。仲良くしましょう」


 どうしてこうなった!


「どうせあんたも、ロンド様が目的なんでしょ!」

「あんたと一緒にしないでよ!

 ロンドなんて好みじゃないし!」

「きー! ロンド様の悪口は許さないわよ!!」


 俺と一緒に帰ってきたはずのロンドは、何故か何処かに消えていた。

 あいつ、逃げやがった。



 俺は、暴れまくるミーシャさんをなんとか宥めて、魔法使い部隊のテントに送り届けた。


 もうすぐ戦争が始まるというのに、この人は何を考えているんだか……


サブタイトルが酷い!

まあいいか~


ご感想お待ちしております。

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[一言] 微乳派の俺としてはアヤに肩入れするがね? ロンドは微乳派かな?
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