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聖女殺しの恋 ―死に戻り悪女が妹聖女のキスで目覚めたら―  作者: 幽八花あかね
 二部【幕間】一

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102/121

102. 二部一章まとめ・あとがき

『聖女殺しの恋』第二部

【第一章】ベガリュタルの王太子と古魔法迷宮


 今話は、第52話~第101話の登場人物や設定のまとめ回・二部一章あとがきです。第101話までのネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

 第52話〜第78話の二部一章中間地点までの状況整理は、小休止の第79話にも投稿しております。

 では、よろしくお願いいたします。


 ①登場人物まとめ

 ②世界観まとめ

 ③謎と問題まとめ

 ④あとがき




1〈登場人物まとめ〉

 *各キャラの年齢は第101話時点。歳の後の括弧()内はオフィーリアとの年齢差。

 *今話は、二部二章に繋がる情報を中心に。過去情報、第一部まとめ回は第51話に。

 *第一部番外編のオフィーリア視点以外の情報を踏まえた内容は、③のこれまでの謎と問題まとめの項目で。



 ▷〈主人公〉オフィーリア第一王女


 オフィーリア・フロイド・リスノワーリュ。

 朽葉色の髪。灰色の瞳。19歳。11月生まれ。大学院薬学部一年生。侯爵。聖女。

 血縁としては王の姪だが、聖女の血の貴重さと国王の思惑により位を上げられ、王家の一員として組み入れられた。王太子決定の儀の後も第一姫の座にある。

 オフィーリア・ハイエレクタムとして死に戻りをし、この世界は三度目。今の世界のことと、一度目、二度目の世界のことを記憶している。

 魂は、エレオノーラと同一。そちらの前世の記憶は無いが、女神さまから見せつけられたので無知でもない。見せられた前世の光景から、このごろは戦をひどく恐れている。

 現段階で治癒法不明の心臓疾患を抱えており、今の余命は推定10年。条件付きではあるがイラリアのために〝真の不可能〟のひとつである〝死者の復活〟を成し遂げてしまい、色々と大変。イラリアとドラコを守りたい。


 ――▷〈過去の人〉エレオノーラ

 前王朝のとある王。殺戮女王と呼ばれる。いくつもの戦を仕掛け、たくさんの民を処刑した稀代の悪女。

 最期は、実娘である王女に首を落とされた。かの王女は、かつて彼女の恋人だった侍女の生まれ変わりである。つまりは、自分の娘へと転生した元恋人に殺された。

 長い長い時を経て、魂は、オフィーリアとして再びこの世に生まれた。

 殺戮女王になんて、なりたくなかった(らしい)。


 ――▷〈神の一柱〉女神さま

 薄紅色の髪。濃灰色の瞳。見た目は幼女。※神々関係の詳細は二章以降の本編で。

 エレオノーラを討った英雄王女かつ前世彼女の恋人だった女が死後に神化した姿(らしい)。

 恋人である(母でもある)エレオノーラの魂をもつオフィーリアに執着している。彼女にエレオノーラとしての記憶が無いことは承知しつつ、神力で殺戮女王エレオノーラの記憶を彼女に見せつけている。

 オトメゲームや異世界とも何らかの繋がりがあり、謎めく厄介な存在。 



 ▷〈ヒロイン〉イラリア・ミレイ・リスノワーリュ


 ローズゴールドの髪。空色の瞳。17歳(2つ年下)の3月生まれ。学院翠玉クラス三年生。侯爵令嬢。稀代の大聖女。オフィーリアの義妹である。また、彼女の婚約者(神殿非公認)。

 前世、ニホンでミレイだった頃の記憶、そしてこの世界で繰り返した一度目、二度目、今回の三度目の記憶をもつ。

 異世界ミレイ時代を含め、今は通算で四度目の人生。異世界、一度目、二度目まではすべて10代で死んでいる。

〝死者の復活〟の成功体として、並外れた力をもつ聖女として、これから先も大変になりそう。守られるだけじゃなく、もっとオフィーリアのために敵方と戦いたい。オフィーリアと結婚したい。

 体力おばけ。あれそれが熱烈。キス魔。


 ――▷〈異世界の人〉ミレイ

 日本人。12歳で病死。小児脳腫瘍だった。この世界と繋がる乙女ゲーム【???】にハマって、オフィーリアを推していた。※ゲームタイトルは現時点の小説内では未公開。乙女ゲーム、オトメゲームなどとだけ。


 ――▷〈謎の存在〉ミレイ

 オフィーリアがバルトロメオの隠し部屋で出会った黒髪黒眼の少女。10歳そこそこくらいに見えた。「もっと生きたかった」「死にたくなかった」「オフィーリアはずるい」などと言った。イラリアの前世に関する何からしいが正体不明。



 ▶〈例のあの人〉バルトロメオ第一王子

 金色の髪。若葉色の瞳。20歳(同い年)7月生まれ。年齢としては、王子三兄弟の二番目。廃太子。王妃の子。

 クーデターを起こしたことで、実験刑と流刑に処された。今は離島で日々労働中。きっと元気。

 三度目の世界は、二度目の世界の記憶をもって生きていた。現在は、すべて忘却済。処刑前の記憶は何も無い。


 ――▶〈並行世界の人〉大人ロメオ

 一度目の世界のバルトロメオのその後の姿。魔法迷宮の幻の間で繋がった。

 本人曰く「殿下」と呼ばれる立場のまま、年齢は30代。大人のおにいさん。※番外編関係で未回収の謎あり

 やっぱり顔はいい。国王にホムンクルスの研究をさせられている。

〝俺は、オフィーリアが、初恋だった。〟

 と姉妹の死後、ひとり大人になってからオフィーリアへの恋心を認めた模様(?)

 彼と魔法迷宮で会話して、三度目のオフィーリアも一度目の〝オフィーリア・ハイエレクタム〟として抱いたバルトロメオへの恋心に向きあい、ふたりの決して結ばれない初恋を終わらせた。

 ※オフィーリアの初恋はバルトロメオだが、今の彼女は即答でイラリアが好き。イラリアと結婚したい。イラリアを妻にしたい。



 ▶〈年上勢の最強良心〉ジェームズ・スターチス


 黒髪。紺色の瞳。32歳(12歳年上)初夏生まれ。

 薬学系担当の学院教師、大学院助教、保健医不在時の代理医、研究者、学園雑用などなどで最近のオフィーリアといい勝負の過労っぷり。貴族。

〝オトメゲームノネームドキャラ〟なるもので、かの物語の中では展開によっては〝悪役令嬢オフィーリア〟と何かある(らしい)

 一度目の世界の記憶は無い。二度目の世界の記憶も無い。※後ほど謎まとめで



 ▶〈うちの子〉ドラコ・リスノワーリュ


 深緑色の髪。金色の瞳。3歳。8月生まれ。

 オフィーリアの養子。長男。かわいい。

 オフィーリアを「ままぇ」とイラリアを「ままぃ」と呼ぶこともある。単に「まま」とも呼ぶ。

 大人ロメオ曰く、二度目の世界のドラコはあちらの世界で無事に生きている(らしい)。

 かわいい。



 ▶〈年下勢の最強良心〉レオナルド・グラジオラス

 白銀の髪。琥珀の瞳。16歳(4つ年下)春生まれ。辺境伯令息。騎士。炎の勇者。


 ――▷〈新米聖女〉クララ・ローデンロン

 レオナルドへの〝愛〟で覚醒した。隣国の騎士団長の娘。公爵令嬢。

 *レグルシウスの勇者と聖女カップルのこちら二方は二部二章で出番がある予定。そのうち他のお話もあるかも。



 ▶ 国王ジョルダーノ

 オフィーリアと王妹リアーナを未だに重ねて見ている。魔法社会の復活計画を動かしている。最近ちょっと怖い。

 大人ロメオの言によれば、陛下のご意向はどの世界でも変わらない。魔法社会の復活を目論んでいる様子。

 今もオフィーリア溺愛おじさん、か……?


 ▷ 王妃エリーザ

 バルトロメオの生母。オフィーリアやイラリアを可愛がっている素振りを見せるが、腹の底は見えない。唯一の実子たる彼がクーデターを起こしたことに思うところがあるようで、王子王女とイラリアは王妃に対して警戒の必要性あり。



 ▶〈やばいお兄ちゃん〉アルティエロ第三王子


 金髪。若苗色の瞳。27歳(8つ年上)で、年齢としては、王子三兄弟の一番目。

 元王宮女官の子。アルベルト・ゼアシスルという名で、伯爵家に育てられて生きていた。また、〝アルベルト〟は、ゲームの攻略対象のひとりだった。バルトロメオの従騎士だった。

 特にオフィーリアに色々やらかした男。イラリアが言うに〝やばいやつ〟である。王子王女たちのなかで一番年上のお兄ちゃん。年下組のセルジオとイラリアにとても嫌がられている。※イラリアは王女ではないがオフィーリア繋がりで義理の妹ではあるし前世も妹のように可愛がっていた。

 今は、オフィーリア第一王女の護衛騎士。

 オフィーリアとアルティエロをくっつけたい勢力は国内外に存在する。彼個人も、自らの意思でオフィーリアに求婚の指輪を贈ったが……。二章でも登場予定。

 ニホンで生きた前世の記憶がある。※番外編「048.王太子に仕えた従者と恋患い」にて初登場。


 ――>〈異世界の人〉イオリ

 ミレイの親友だった。彼女より先に死んだ。ゲームの〝オフィーリア〟関係の解釈違いで喧嘩別れしたとのこと。享年19歳。この世界と繋がるゲームのことをイラリアより詳しく知っている。ちなみに性別は本人の口から明かされていないので不明。



 ▶〈かわいい(?)弟君〉セルジオ王太子


 黒髪。柳色の瞳。第二王子。17歳(2つ年下)秋生まれ。年齢としては、王子三兄弟の三番目。東の国の王女である第二妃の子。水の勇者。

 母の生国に留学していた時期がある。バルトロメオ兄上を敬愛している(らしい)。婚約者のミナ姫にはよく愛されている。

 まだよくわからないところは多いが、異母兄王子らバルトロメオやアルティエロと比べたら常識人。今世の王子王女の4人(バルトロメオ、セルジオ、アルティエロ、オフィーリア)のなかで唯一武人ではない。※他三人は騎士。


 ▶〈謎の皇族と勇者〉カスィムと〝殿下〟

 ファリア・ルタリ帝国の者。アルティエロ王子と繋がっている模様。



2〈世界観まとめ〉


 ベガリュタル国……物語の主たる舞台。王宮地下に古魔法迷宮があった。最近は使われていなかったが、過去にも王太子決定の儀はここで幾度となく行われてきた。

 やっと王太子が決まった。聖女オフィーリア、聖女イラリアの聖女姉妹に、水の勇者セルジオがいる。


 レグルシウス国……オフィーリアが十年間、正体を隠して暮らしていた国。グラジオラス家がある。炎の勇者レオナルドと、聖女クララがいる。


 ファリア・ルタリ帝国……この大陸の最強国。魔術の国。風の勇者カスィムがいる。敵に回せば恐ろしい。味方になっても支配されるかもしれない。こわい。


 *ベガリュタルとレグルシウスの間には、魔法社会の復活計画関係で、結束の動きが。ファリア・ルタリ帝国とも繋がりそう。





3〈謎・問題まとめ〉

 ※第一部番外編の内容を含みます。未読の方、オフィーリア視点だけの情報で読みたい方、などは本項目は飛ばしてください。

〝◆〟八連続 〜謎・問題まとめ〜〝◆〟八連続なので、そのマークを目安にしていただけると。

 これの後は、作者あとがきです。

 では、行きます。





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 オフィーリアの心臓のこと――10年より長く生きられるか? 治療法を編み出せるか?


 イラリアの心臓のこと――どこまでなら彼女は死なないのか? 〝死者の復活〟によりふたりが背負うものとは? イラリアの寿命の長さは?


 ジェームズ先生の記憶のこと――番外編「049.ペンペン草が枯れた夢」より、ジェームズ先生は二度目の世界の記憶もち。王太子の側近に殺されて死に戻っているが……? 謎、二度目の世界の色々のこと。


 血の記憶、聖女の血、などについて――聖女の血の秘められた力とは? 血の記憶とは? オフィーリアはいつから聖女になったのか? 女神と聖女の関係は?


 並行世界のこと――番外編「047.公爵令嬢に仕えた侍女の祈り」より、ハイエレクタム家の者とバルトロメオは彼女に〝焼き殺されて〟いる。

 が、本編「098.『さよなら、殿下』」より、バルトロメオを名乗る〝男〟は「実はしぶとく生きている」と言う。

 一度目の世界で生きているという〝バルトロメオ〟は本当に〝バルトロメオ〟か? ならば侍女が殺した〝バルトロメオ〟は何者か? また、侍女が復讐に協力させた〝某国の炎の勇者〟とは誰か? 謎、一度目の世界の彼のこと。


 並行世界のこと――アルティエロは、一度目と二度目の世界の記憶がないが……? 謎、異世界の物語、ゲームと異世界転生のこと。


 ゲームキャラクターやシナリオのこと――異世界転生者が途中からその人物の人生を乗っ取るならば、元の〝キャラ〟はどこに行ったのか? かつての〝プログラムドオリノヒロイン〟の行方は? この世界のオトメゲームは本当に壊れたのか……?


 …………などなど。





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 ――と。まとめ回は、こんなところです。後ほど気づいたことがあれば、加筆・修正いたします!





 ④あとがき


 あらためまして、いつもお世話になっております。作者の幽八花あかね(ゆうやけあかね)です。

 今話も、二部一章それ自体も、長々となりましたね。ここまでお読みくださいました皆さま、誠にありがとうございました。


 昨年12月に続編こと第二部を動かしはじめまして、15万字の一章の完結まで、ブラッシュアップ期間や休止期間を合わせると9ヶ月かかりました。

 なかなか生活が忙しく、プロットと設定資料集のみを携えての自転車操業、書き溜め無しの投稿生活でした。いろいろと省みております。次章や他作品の創作活動の際に活かしたいです。


 この作品の初投稿は、2021年8月20日。第一部44話までの本編を投稿して初めて完結したのは、2021年の8月27日でした。

 あの幼女な義妹のキスで目を覚ますシーンを投稿した日からも、そして百合結婚のシーンを書いて世に出した日からも2年が経って。

 そう、『聖女殺しの恋』は先月8月で2周年を迎えました。おかげさまで続いております。ありがとうございます。

 初完結の後も活動サイトを広げたり、番外編を書いたりして、読者の皆さまの応援に支えられて第二部も始めました。


 またもやオフィーリアは刺されたり骨が折れたり、王子は酷い、バルトロメオの存在感もなかなか消えない、またまた新たな問題が、と意外とシリアスな展開ばかりでしたね。あの百合結婚の後に(時系列としてはあのシーンの二年前から始まる第二部だけれど)こんなことになるとは……。

 でも聖女殺しらしいかな、とも思います。楽しく書けました。今後も雰囲気はこんな感じです。次章は今章よりはもうちょっと楽しく甘いかもしれません。


 レグルシウス国に行ったりします。久しぶりの今世オフィーリアの育てのお母様とお父様の登場です。あとどこかに留学します。さらに世界が広がって、深まっていきますね。


 本当はこの2周年タイミングにエピローグと章完結を合わせたかったのですが、ままならないもので、二部一章は結局「52〜101話」の全50話を9月1日にエピローグ投稿で完結ということになりましたね。

 第一部は「1話〜50話」の全50話で24万字、今回は同じ話数で15万字ときて、創作スタイルを模索したり生活の変化に苦戦したりという過去が見える気がします。1話の文字数がばらばらなのも不肖な作者の足跡です。

 ちなみに51話のまとめ回は、第一部と第二部の間の幕間という扱い、今回102話は二部一章と二章の間の幕間という扱いです。


 いろいろありまして、二部二章の本格始動は10月から。二章を秋頃に仕上げ、三章を冬頃に書けたらなと思っております。これからもがんばります。


 ここまでお読みくださいまして、まことにありがとうございました。次話は番外編です。


『聖女殺しの恋』を、今後ともよろしくお願いします。


 では、また!

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