3月28日 ペールアクア
3月28日
ペールアクア
Pale Aqua
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R:167 G:211 B:207
3月28日 ペールアクア
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まだ2年目の僕では詳しいことはよく分からないのだが、数年に1回、新年度に合わせて制服である白衣のデザインを変えているということらしい。
新しく着用する白衣が配布され、古い方の白衣は回収ボックスへ入れるようにとの申し送りがあった。
「なお、念のために注意しておきますが、回収ボックスに入れる前に、今一度、白衣のポケットをよく確認してください。個人の物を入れたままボックスに入れてしまった場合、大量の白衣の中から探し出すのは困難です。」
そう主任から、駄目押しのような注意があった。
翌日から、新しい白衣になったのだが、正直、男の方の白衣は、見た目的に、さほど古い白衣と違ってはいない。
ベルト部分が少し緩めになったようで、動きやすい気はするが、そんなものだ。
しかし、女性用の白衣は、まず、色が爽やかな薄い水色に変わったという明らかな違いがあった。
おかげで、何人かの受け持ち患者さんから、気の毒そうな目で見られた上に、
「今日から白衣が変わったんだね。でも君は古いままなのかい?」
とか、
「男の子は損だね。新しい白衣貰えなかったのかい?」
などと言われてしまった。
「いえ、僕らも新しい白衣なんですよ。ただどういうわけか、女性用の白衣は色が変わったんですが、男の方は白いまんまだったんです。」
と、説明するも、なんだか疑わしそうな目で見られてしまった。
圧倒的に女性の方が多いこともあって、病棟内は水色の存在感が強くなった。
なんだか、涼し気で清潔感が増したような感じだ。たぶん、上の人たちの狙いはそこなのだろう。
「あれ、男子は白衣変わらないの?」
呼吸器内科の部長、安西先生からも、そう言われてしまった。
なんで、男の白衣の方も色、変えてくれなかったんだろうか?
写真は、医療機関の情景。
淡い水色。
白衣というものの、完全な白ではないことも。
淡い水色や緑、ピンク色のものが採用されている医療機関もあるようです。
あと、スクラブと呼ばれる襟無しの服が採用されているところも。
ナースキャップや医師のネクタイは感染予防対策で、使用されなくなってきているという話。




