表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
356/366

12月21日 リラ

12月21日

リラ

Lilas

#E0B5D3


R:224 G:181 B:211

12月21日 リラ

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


その場に居合わせた者たちは騒然となった。

国王夫妻の間に生まれた姫君の洗礼式というおめでたい席であったのはずなのに、その場で、肝心の姫君に呪いが掛けられてしまったのだ。

「なんと、おいたわしい。16歳と言ったら、きっと輝くような美しい姫に成長しているだろうに。ちょうどその頃に、お亡くなりになることが運命づけられてしまうとは。」


既にオーロラ姫に贈り物を渡し終えてしまっていた妖精たちも、あまりのことに身動きさえできない有様。

唯一、贈り物をまだ贈っていなかったリラの精だけが、すっくと立ちあがったのだった。


「ご安心ください、両陛下。と言っても、カラボスの呪いを完全に消し去ることはできません。弱めることができるだけです。オーロラ姫様は、16歳の誕生日を迎えた日に死にはしません。100年の眠りにつくことでしょう。そして、100年後に王子が現れて姫様の眠りを覚ますことでしょう。これが、私、リラの精の贈り物でございます。」

挿絵(By みてみん)

写真は、リラ(ライラック)の花。


ライラックの花のような薄い紫色。

リラはフランス語です。


バレエ『眠れる森の美女』に登場する、リラの精。

悪の精カラボスから呪われてしまったオーロラ姫を救う妖精です。

このリラの精、城全体、王国中を100年の眠りにつかせ、さらに100年後にデジレ王子に幻影を見せてオーロラ姫に引き合わせ、と大活躍。

あれ? ひょっとして、主人公ってリラの精なの? という……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] リラときたら眠りの森ですよね! リラの花と藤の花は違うんですか? 藤と言えば藤棚から垂れ下がる藤を思い浮かべますが。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ