12月20日 ヒーザー
12月20日
ヒーザー
Heather
#715C61
R:113 G:92 B:97
12月20日 ヒーザー
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ヒースの花が咲く広大な荒野。
『嵐が丘』の舞台だ。
でも、実際に、この紫紅色の花の咲く荒地ムーアを有名にしたのは、エミリ・ブロンテの小説の中の描写ではなく、小説を元に作られた映像作品だったという。
映画では、荒野をバックに撮影されたシーンが登場する。
その印象が、人々に強く残ったとされている。
今は観光地となっている荒野。
ヒースの花が彩る風景は、それほど暗さを感じさせたりはしない。
今でも、登場人物の亡霊は彷徨っているのだろうか?
ひょっとしたら、吹きすぎる風が花を揺らす時、イタズラぐらいはすることがあるかもしれないけれど。
写真は、ヒースの花咲く荒地。
英語読みだとヘザー。ヒーザーは、荒野に咲くヒースやヘザーの花の鈍い紫色を示す色名。
ヒースやヘザーは、イギリスやアイルランドなどのムーア(酸性土壌の上に背の低い草木のみが広がる土地)と呼ばれる荒地に生育する植物です。
ムーアは痩せた土地で、農作にも牧畜にも適さないとされています。
痩せた土地に咲く花に由来する暗めの色ですが、落ち着いた紫色で、色自体の印象は悪くないように感じます。
『嵐が丘』で有名なハワースのムーアも、写真で見る限りは、美しい景色です。
天気が悪い日には、印象も変わるのかもしれませんが。




