12月14日 朱色
12月14日
朱色
しゅいろ
#EB6101
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12月14日 朱色
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本好きを自認する私としては、自分専用の蔵書印というものを作りたいと、かねがね思っていた。
しかし、なかなか時間が無く、そうこうするうちに、我が家の本棚には限界といえる量の本が溜まってしまった。
妻にせっつかれ、泣く泣く、本の整理をすることになったのだ。
むう。
ここで、少しでも気分をあげるために、本を整理したあかつきには、残すことに決めた選りすぐりの本たちには、蔵書印を捺すことにしようと決意した。
妻も、それには賛成してくれた。
蔵書印作りを認める代わりに、さっさと本を整理しろ、という意図がはっきりしていたが。
ああ、どれもこれも捨てがたいのだ。
困った。
まず、あの全集は決まりだな。毎回、配本が届くのを楽しみにして、ようやく全てが揃った時の喜びは今もはっきり覚えている。一冊ずつ朱色の鮮やかな蔵書印を捺すことを想像したら、泣きそうになってくる。
そうだ、蔵書印を綺麗に捺すこつは調べないとな。
失敗はできないぞ。
練習しないとな。
こうしては、いられん。
早速、調べに図書館に行こう。うん、そうしよう。
写真は、紅葉したモミジ。完全に季節外れですね(汗)。
朱肉のような、やや黄を帯びた鮮やかな赤色。
オレンジ色に近い気もします。
蔵書印の色が朱色なのは、朱は墨に対する対照の色で最も鮮明に見えることと、藍や緑のように経年によって退色や変色する可能性がほとんどないことが理由と考えられています。
中国では朱は古くから高貴の色、そして変色が少ないことから不老不死をイメージさせる瑞祥の色と尊ばれた歴史があり、日本も、その影響を受けているのでしょう。
中国には八宝印泥という高級印肉があり、宝石、金箔、真珠、珊瑚、瑪瑙、雲母等を加えて作るとか。なんだか、ちょっともったいなくて使いにくい朱肉ですね(笑)。




