12月13日 洗朱
12月13日
洗朱
あらいしゅ
#F4816F
R:244 G:129 B:111
12月13日 洗朱
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洗濯ものの取り込みをしながら、ふとお気に入りのTシャツを手にした時、はっとした。
「丁寧に扱っていたつもりだったけど、もう限界かなあ。」
いつの間にか、色落ちにより、買った時の色とは、随分と変わってしまったような気がする。
それは、ちょっとした想い出のあるTシャツでもあったから、なるべく長くと思っていたけれど。
ジーンズなんかは、ダメージ有が、かえって価値になったりするけれど、Tシャツの方はそういうわけにもいかないよね。
だけどなあ。
私は、やっぱり迷ってしまう。
貧乏性ってやつ?
色は薄くなってしまったけれど、手触りは悪くないんだよなあ。最近買った服は、すぐに駄目になっちゃうけど、少し前の服の方が布とか縫製とか、良かったと思う。
これだって、むしろ、馴染んでるような気さえする。
家の中で着るんだったら、いいかな。
私は、そのTシャツを部屋着専用に任命した。
写真は、水面近くの厳島神社の大鳥居の足元。
洗い晒したような薄い朱色。
布を洗うと染色の色が徐々に薄くなるため、こういう色名が考えられたようです。
ただ漆器の場合は、実際には、最初から薄い色で塗られているようです。
物を使うことによって生まれる色。新品よりも良しとするポジティブな感じは、悪くないですよね。




