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12月10日 ブロンズ
12月10日
ブロンズ
Bronze
#AC6B25
R:172 G:107 B:37
12月10日 ブロンズ
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美術館のメインホールを抜けて、彫像の並ぶ部屋に入ると不思議な感覚に襲われた。
ブロンズ色の動かぬ、それでいて圧倒的な存在感を示す彫像たち。
何かの拍子に、動き出し、自分が取り囲まれてしまうのではないかという錯覚。
均整の取れた、それでいてあり得ない手足の長さ。
これは、理想?
それとも、具現化された悪夢?
この部屋には窓が無い。
真っ白な無機質な空間に、人の形をした物が並んでいる。
それは、時が止められた異空間。
私だけが、時の魔女から見逃されてる。
写真は、月山ダム湖畔のブロンズ像『月の女神』。
ブロンズ(青銅)の黄色みがかった茶色。
青銅は錆てくると緑青に変化していきますが、新しいうちの茶色がブロンズ色です。




