11月2日 小鹿色
11月2日
小鹿色
こじかいろ
#8B724A
R:139 G:114 B:74
11月2日 小鹿色
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奈良には鹿がいる。
それも、市の中心部と言える場所にだ。
車道を鹿が渡っていくこともあるらしい。
歩道にでんと鹿が座り込んでいる光景は、珍しくもないようだ。
すぐ脇を人が通っても微動だにしない。余裕すら感じる。人の方が避けて歩くのが当然だと言わんばかりの態度である。
鹿というのは草食動物で、臆病な生きものなのかと思っていたが、違っていたらしい。
その大胆さというか、図太さには、呆気に取られた。
それに、鹿は思っていた以上に体が大きいのだった。
集団で囲まれたり、体当たりされたりしたら、軽くは済まなさそうな感じだ。
あの、か細い脚でヨタヨタと歩く、小鹿がここまでに変貌するとは……。
生きものとは、逞しいのである。
写真は、小鹿。
小鹿の毛の茶色。
鹿色ではなく小鹿色なのですよね。
じゃあ、小鹿と大人鹿の体毛色ってそこまで違うのかというと……。
あまり違いはないように見えます(笑)。
鹿は季節で体毛が変わります。
夏毛と冬毛です。
雄鹿、雌鹿ともに、夏毛は茶褐色で白い斑点を持ちます。“鹿の子模様”と呼ばれるものです。この白い斑点の位置や大きさは個体により違っていて、生涯変わらないとされています。指紋みたいな感じですね。
雄鹿の冬毛は濃い茶色、雌鹿の冬毛は灰褐色で、冬毛では鹿の子模様は消えてしまいます。




