4月20日 若苗色
4月20日
若苗色
わかなえいろ
#C7DC68
R:199 G:220 B:104
4月20日 若苗色
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この辺では、田植えの時期になると、連日、どこかしらの家に手伝いに駆り出されるのが普通だ。
一昨日は西の家、昨日はお向かいの家、今日は通りの向こう側の誰それの家といったふうに、順番に田植えをを行っていく。近所の者たちがそれぞれの家の田んぼに集合し、一斉に済ませる、を繰り返すのだ。
天気の良し悪しにも左右されるが、今年は比較的順調に進んでいる。
うちは、父の代からは兼業になっており、自宅や親戚で食べる分の米しか作っていない。余った田んぼは、そのまま放置しておくわけにもいかないので、西の家のおじさんに借りてもらっている。
そういうわけで、両親が仕事を休むことのできる週末に、うちの分をやることになっていた。
綺麗に並べられた苗は、1本1本を見れば、まだひょろひょろとした頼りない様子ではあるものの、生き生きとした緑色が新鮮に見える。
あと、どれくらい、田んぼをやっていけるのか? お昼休憩におにぎりやご近所さんが持ち寄った漬物や唐揚げなんかを食べながらの時間に、そんな話題が上るのは、ここ数年毎年のこととなっていたが、あまり実感としては湧いていなかったというのが、正直なところだった。
写真は、田植え前の苗。
田植え時期の若い苗のような黄緑色。
色の名前としては歴史があるようです。なんと平安時代から! 源氏物語の宿木にも書かれていました。
着物の襲の色目の名でもあって、表、裏ともに濃いめの萌黄色など。初夏の色だそうです。




