4月9日 支子色
4月9日
支子色
くちなしいろ
#FBCA4D
R:251 G:202 B:77
4月9日 支子色
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
面白い形の実とか葉っぱを見かけると、なんだかワクワクしてしまう。
ファンタジーの世界の魔法の実を思い浮かべたりとか、それを使った魔法を考えたりとか、空想が広がって楽しくなる。
面白い形の実の代表は、シキミの実。8本の突起が出た星のような形の実なのだ。ただシキミの実は毒を含むので注意がいる。
似た形のトウシキミの実がスターアニス、あるいは八角として香辛料になるので、余計に気を付けないといけない。
それから、カエデの実。まるでプロペラみたいな羽根が付いているのだ。
くるくると回転しながら実が舞い落ちる様子は、とっても面白い。
ほかにも、ツクバネの実やカラハナソウの実、ユリノキの実なんかも風によって回転し、より遠くへと運ばれるようになっている。
ボダイジュの実も葉っぱの中央から垂れ下がっていて、なんだか不思議な感じ。パラグライダーみたいだ。
マジックテープみたいなオナモミの実。
ポンポンみたいなスズカケの実。
クチナシの実もかなりユニークな形だ。
どちらかというと、植物属性の魔物っぽい。
急に実のてっぺん部分がガバっと開いて、丸飲みされちゃいそうな感じ。
でも、このクチナシの実は黄色の染料になるお役立ちなアイテム。
そして、クチナシで染められた黄色にベニバナの赤を足した色が支子色。「謂はぬ色」とも呼ばれている。
写真は、クチナシの実
クチナシで染めた黄色に、ベニバナの赤をわずかに重ね染めした色。
クチナシは奈良時代から染めに使われていたようです。
色名は平安時代から。
今でも、栗きんとんなどの黄色はクチナシが使われたりします。
本文で、クチナシの実が魔物みたい、と書きましたが、実際は逆に口が開かないのです。
実が熟しても割れないことから「口無し」らしいです。




