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21day7

 目的地であるホテルに向かって走る。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、またか」

 角を曲がる度に止まり、角の先を覗き込むのだがどこもかしこもゾンビだらけで、進むことができない。

「はぁはぁはぁ、次」

 できる限りゾンビのいないところを探す。弾に限りはあるし、1発でも撃ったら、そこら中にいるゾンビが集まってきてしまうだろう。そうなれば紗枝の元にたどり着けないばかりか、殺されてしまうだろう。それだけは避けなければならないだろう。

 次の角を覗き込む。

「ここもダメか」

 ここにもゾンビが集まっていた。かれこれ3時間ほど走り続けているが、目的地であるホテルには全く近づいては居なかった。それほどまでにゾンビが大量にいた。

「くそ、くそっ」

 足が重くなって来ていた。

「少し休むか」

 これ以上走ったら今度はもしもの時も走れなくなってしまいそうだった。なので焦った状態のまま体を休める。

「どうするこのまま走っても」

 なにかないかと辺りを見渡す、この辺りは住宅街のようで民家がそこら中に建っていた。

「この中にはいるか」

 家のなかを突っ切ることを考える。ここまでは鍵を開ける手間などで通ってこなかったが、これほどまでに前に進めないなら仕方がないと割りきる。だがせめて鍵が空いている建物を探す。鍵を開ける技能はないので蹴破るしかないために手間を避けたかったのだ。まずはすぐそばの建物だ。

「どうかな」

 ドアノブに手をかけ開く。

「開いたよ」

 ドアが開く、中は荒らされているようだ、誰かが入ったのだろう。

「この調子なら間に合うはず」

 そう言うわけで道路は通らず、家の中などを通り、最短ルートで進むことにした。

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