表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/156

19day6

 バイクが止まる、たどり着いたところは始めに町を見たところであった。

「あなた急に止まってどうしたの」

「ガソリンが尽きた」

 燃料計を見ると針が入っていない事を示すEを指していた。

「はぁたしかここに服置いてたよな」

「うん」

 ここにおいてあったはずの服を探す、すぐに見つかったので乾いているその服に着替える。だが菜々美の分がなかった。

「パパ寒いよ」

「だよね」

 ゾンビは振り切っていたので時間だけはあった。

「仕方ないか」

 だから僕は上着を脱ぎ、それを着せるそれだけブカブカすぎるワンピースのようになった。

「それでひとまず我慢してくれ」

「うんパパのいい香りがするから全然いいよ」

 菜々美の服の問題は解決したが問題は他にもあった。初めは背負っていた荷物だ、何も保護していないのに海に飛び込み水につけてしまっていたので、使えなくなってしまったものもあるだろう。だからリュックの中身を取りだそうとした。だが中はまだびしゃびしゃで水でボロボロになった紙がそこら中についていた。それらを取り除きながらひとつひとつ荷物を点検していく。

「パパライト点かないよ」

「あなたこっちもダメ」

「そっか」

 わかってはいたがライトはどちらもダメであった。

「ならこれは」

 次はガスコンロを確認するが、これもつかない。更に言えば。

「スマホもダメなのか」

 スマホはすべて壊れていて使い物にはならなかった。

「はぁ」

 生き延びてはいたが、追い詰められていた。だが諦めるわけにはいかない。

「使えるものをまとめよう」

 使えるものをリュックに詰め、使えなくなったライト、ガスコンロ、スマホを捨てていく。かなり荷物が軽くなる。

「あなたバイクは」

「捨てていこう」

 本当はバイクを使いたかったが、使うと音でゾンビを集め、その上今あるガソリンだけでは到底中央の町にはたどり着けない。だから捨てていく。

「ここからは歩きになるけどいい」

「うん大丈夫」

「菜々美も」

「よしなら行こう」

 服を着替え、軽くなった荷物を背負い、中央の町を目指し歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ