表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/156

4day1

 拍手。

「ええ、彼がこの部署に配属された井上くんだ」

 上司の声、これは夢だ、

「はいみなさんよろしくお願いします」

「ええとじゃ」

「俺に任せてください」

 先輩。

「よろしくお願いします」


「井上」

「うぅ」

 目が覚める、4日目の朝だ。入社直後のことを夢に見ていた。

「つらそうだけど大丈夫なの」

「ああ大丈夫、紗枝も早く寝なよ」

「うん、けど無理しないでね」

 そう言って、周囲の警戒を始める。起きているのはリーダーと呼ばれている男だけだ。

「よう」

「なんだ」

「そんな警戒するなよ」

「ゾンビより人の方が怖い」

「はっ、言えてるな」

 リーダーが話しかけてくる。

「それでなんのよう」

「ただの世間話だ、それであんたなんでこれに参加した」

「言う必要あるのか」

「ない、けどそれだけで推測がつくからいい」

「そうか、ならお前は」

「俺はゲームが好きで、ゲームできて金がもらえるなんて最高だと思って参加した、こんな事になるなんてな」

「こんな事件は初めてだからな」

「いやそうでもないな、デスゲームになった事件はある。けどそれは被害者ゼロで解決したみたいだから、噂みたいになってるからあんまり知られてないが」

「そうなのか」

「まあ都市伝説みたいなもんだから、俺が巻き込まれるとは思われなかったけどな」

 そう言って2人とも話さなくなる。そこで今日の計画について考える。と言ってもどこかで食料の調達をするくらいだが。

「そう言えばあんたはホテルかホームセンターには行ったのか」

「いや」

「そうか」

「何かあるのか」

「何があるのかないのか知りたかっただけだ」

「そうか」

 どこかのスーパーに行くついでに余裕があれば、見に行こうと思う。

「それであんたら今日はどうするだ」

「邪魔になると悪いから出ていくよ」

「そうか」

「外を通っていこうと思うんだがいいよな」

「構わない」

「………それともし安全な拠点を探してるんなら」

 スマホで地図を開き見せる。

「ここのマンションが使える、非常階段で上まで行ってくれれば中に入れる」

「ゾンビは」

「知ってる限りはいない」

「そうか、覚えておくよ。それとあんたも着替えていけよスーツじゃ動きにくいだろう」

「ああ」

 警戒したまま、服をとる。そして着替える。登山用のような服に着替えた。これなら頑丈だし、ポケットも多くあるので便利だろう。これで準備万全だ。紗枝が起きたら出発することにする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ