表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サポートキャラ はじめました  作者: 名月ふゆき
第2章 シラユキの日常
21/33

第20話 滅せよロリコン教師! 1


 生放送で事故が起きた翌日、今日もシラユキは学校へと通うのであった。



『昨日の桜井さん見た? めっちゃエロかったよね!』

『そうそう! 触手とかヤバいよね!』



 もう絶対バレてるよね。これシラユキがカミングアウトしたら「みんな知ってるよぉ~」ってなるやつだよ。

 ほらシラユキ、そんな所で本なんて読んでないで話し掛けに行けよ。



「行かないの?」

『ネムちゃん、ムリ。あそこには行けない』



 僕が行くように急かすが、にゅるにゅるのお話してるから行きづらいのだろう。今は大目に見て上げるとしよう。



『今日の5、6に水泳あるって』

『えぇーー』


 女子二人の会話が一般的なものになったのだが、どうも彼女たちは嬉しそうにしている。セリフ的には水泳が好きというわけではなさそうだ。何かあるのだろうか?


 それから時間が過ぎ、お昼休み。

 シラユキは最近 便所飯を食べることが無くなった。というか僕がそんなことさせない。代わりにシラユキはユイと旧校舎の屋上へと繋がる扉の前で二人でごはんを食べるようになった。



「教室で食べたら?」

『『うるさい!!』』



 僕は二人に怒られ、しょんぼりとした。

 いや、だってさ。二人で食べるならわざわざこんな場所で食べなくても良くない?



「コラボは?」

『『やらない!!』』



 二人に怒鳴られて僕はしょんぼりとしながらソファーからベッドの上に座り直した。

 それから無言の時を過ごし、昼休みが終わる少し前にシラユキは更衣室へと向かう。

 授業は水泳。━━━━さあ、どうする?


 【紳士的行動(横目でチラリ)】

▶【変態的行動(過呼吸+ガン見)】



 さて、前回は失敗したが今回こそは上手くやるとしよう。



『~♪』

「あっ」



 シラユキが歌いながら着替えているのを見ていると携帯の電源が切られた。

 部屋にあったテレビは真っ黒になった。



「寝よっかな」



 僕が布団の中に入ると何故かテレビがついた。

 何かあったのだろうか?

 僕はテレビに近づくと体操着姿の知らない女子生徒たちがテレビに映った。



『あっ、ネムちゃんだ』



 バレたな。いや、今さらだけどさ。他人の携帯を勝手に弄ってなんてね……というかシラユキも携帯のロックぐらい掛けとけよ!



『ねえ、シラユキの水着姿見てみたくない?』



 こんなもの選択も何もなく、そのまま頷いた。

 普段から着せ替え人形させられてるのだからこれぐらい構わないだろう。

 シラユキの正体については……まあ、今さらだしいっか。



『よし、行こう!』



 というわけで僕は名前も知らないモブたちと共にプール前へと向かう。

 彼女たちの話だと今日は見学らしい。

 そして、シラユキがテレビ画面に映るように調整してもらうとスク水で準備体操しているシラユキが映った。

 1人だけスゴいちっちゃく、水着が身体に合ってないかった。水着は絶妙に見えるか見えないかという感じで幼児体型ながら謎のエロさを醸し出していた。


 あのまま泳げば十中八九アウトになるだろう。何故誰も止めないのだろうか……?



『あんなのと24時間一緒なんてネムちゃんも苦労してるんだね』

「うん」



 シラユキは準備体操を終え、シャワーを浴びに『地獄のシャワー』と呼ばれる空間へと突撃して行った。

 ……そういえば身長大丈夫なの? 溺れたりしない?



『私たちも中に入ろ』

『白雪ちゃんがどんな顔をするのか楽しみだね』



 僕の予想ではまず発狂。次にスマホをプールにIN! トドメにシラユキもプールに落ちる。

 そして、シラユキがシャワーを浴び終えたタイミングで女子生徒の1人が気づいた。



『勝手にスマホ持ってきちゃってよかったのかな……?』

『『『あっ……』』』



 僕もすっかり忘れてた。確かに本人の居ないところで携帯弄って、持ち出してしまっているのだからこの状態で見つかるのはマズい。

 女子生徒たちは急いでシラユキの視界に入らないようにスマホを背中に持って行く。


 それから「バディ!」ってやって生徒たちがプールに入っていく。

 シラユキは先生に抱えられながらプールに入った。



『じゃあ今日はひたすらクロール泳いでこい!』



 先生がそういうとみんなクロールで泳ぎ始めたのだが━━━━━━



『んっ、せ、せんせぇ……』

『どうしたんだ桜井?』

『ひゃあっ!?』



 あのロリコン野郎シラユキに手ぇ出してやがる……!

 プールの中で堂々とやるとはいい度胸してるじゃん。



『きゃあっ!?』

「チッ!」

『ネムちゃん大丈夫?』



 僕が舌打ちすると女子生徒が僕の心配をしてきた。

 なんでみんなは気づかないの? シラユキがあれほど声を出してるというのに……



『そういえば先生居なくない?』

『白雪ちゃんも居ないね』



 ……は? いや、目の前にいるでしょ。何が居ないだよ。



『なあ、いいよな? 誘ってるんだよな?』

『だ、だめです……私には━━━━ひゃあっ!?』



 シラユキの声は明らかにプールサイドに響いていたが、誰1人として反応を示す者は居なかった。

 ……あれ? もしかして()()()()()


 え? どういうこと? なんで見えてないの?

 いくらか思考を重ねてみたが、原理がまるでわからなかった。

 もしかしたら科学技術が進歩してそういう機械ができたのかもしれない。

 とにかく僕はロリコン野郎からシラユキを守るために最善の行動をするんだ!


 ━━━━━━まずは何をする?


▶【生徒たちに余計な妄想をさせる】

 【生徒たちにシラユキを探させる】



「シラユキと先生って変なことしてるんじゃ……」

『『『っ!? そ、それって……! 急いで探すのよ!』』』



 なんと素晴らしいことに見学者の放たれた言葉からクラスメイトたちが反応してシラユキを探し始めた。



『チッ、今日はここまでだ。また明日、可愛がってやるからな?』



 シラユキを救出することに成功したが、水泳の授業は明日もある。どうすれば━━━━!?



 名称 ネム(サポートキャラ)


 ランク:C+ 親密度:100%

 解説:人気VTuber『シラユキ』の妹。シラユキのことが大好きで、シラユキのためなら何でもする。好きなことは頭を撫でられること。

 少し歪んでるが、その姿はとても愛らしく見る者を癒す。


・特性:【自動魅了付与】【破壊不能】


・パラメーター

 STR:130(+130) INT:230(+20)

 AGI:365 DEX:80%


・スキル(10枠中6枠使用中)

 ・使用スキル

 【ファイアボール Ⅵ】【ウィンドカッター Ⅷ】

 【アイスランス Ⅲ】


 ・常時スキル

 【歪み始めた人工知能(ブレイクオブブレイン)】【守護者(ガーディアン)

 【パートナーを想う気持ち】


 ・特殊スキル

 【アプリ連動】


・装備品

 【契約の腕輪】【絆の短刀(リアンズダガー)


・固有スキル

 ーーーーLv.0



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ