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サポートキャラ はじめました  作者: 名月ふゆき
第2章 シラユキの日常
18/33

第17話 コラボ? そんなのただの道連れだよ



 あれから1週間が過ぎたある日のこと。



「シラユキとユイの初コラボ生放送! はっじまっるよぉーー!!」

「何度も言ってるけど別にシラユキの為じゃないんだからね!」



 圧倒的ツンデレ。乙であります!

 実はコラボすることになったのは理由がある。その原因となったのは3日ほど前の学校にて━━━━



「ボッチって二人になるとボッチじゃないんだよ」



 という僕の一言から二人の人気VTuberたちはお互いに自分がボッチでないことを証明するため、コラボで生放送をしようとなったのだ。

 ちなみに今回もダンジョン。ただし、今回は軽く下調べを行い、安心できる場所にした。



「さあ行こう!!」

「全く、しょうがないわね」



 というわけでシラユキとユイの二人と共にダンジョン内部へと入る。

 このダンジョンはアスレチック要素が多く、楽しめる感じになっている。



「ヒャハーーーーッ!!!」

「何処の原始人よ!!」



 シラユキが僕を抱えながらターザンロープでヒャハーしていると僕たちの後に続いているユイからのツッコミが跳んできた。

 コメント欄での「ナイスツッコミ!」が凄まじかった。


 確かに普段からボケばっかりでちゃんとしたツッコミを入れる人なんて居なかったからこれは仕方ない。

 え? なんでツッコミを入れる人がいないのかって? それはシラユキがボッ━━━━━━



「ネムちゃん、みんなで遊ぶの楽しいよね?」



 僕はこくこくと何度も頷いた。

 シラユキからの圧力が掛かる。どうやら僕の思考はシラユキにはお見通しのようだ。



「ネムちゃん、モンスターだよ! 【アクアボルテックス】!!」

「【ウィンドカッター】!」



 シラユキからモンスターがいることを聞き、シラユキと共にモンスターを駆除する。

 そして、目の前に蜘蛛の巣があり、そのまま蜘蛛の巣を受けてしまった。


 アスレチックの最後の最後で蜘蛛の巣とか絶望的だった。

 幸い、モンスターの方は駆除してあるので、この蜘蛛の巣を処理するだけなのだが、蜘蛛の巣をモロに受けた僕は凄いイヤな気持ちになった。



「……サポートキャラって便利ね」

「ユイちゃん!?」



 僕はイヤな予感しかしなかった。

 それから蜘蛛の巣をシラユキに取ってもらったけど、少しベタついていて気持ち悪かった。


 そして、この僕のイヤな予感は間違えじゃなかった。



「ネムちゃん、レッツゴー!」

「イヤイヤイヤイヤイヤ!」



 何がレッツゴーやねん。目の前とかどう見ても沼なんですが!?



「焦れったいわねぇ! さっさと行きなさい!」

「え?」



 ユイが僕の背中を押した。そしてそのまま僕が沼に落ちると二人は沼に浮いた僕を踏み台にして沼を渡ったのだった。



◇◇◇ リスナーのコメント欄 ◇◇◇


 570 エグッ!

 571 ネムちゃんが……

 572 ネムちゃん可哀想

 573 ユイの発想が天才過ぎるwww

 574 「天災」の間違えやろ

 575 ネムちゃんの入浴シーン……

 576 ハッ!?


◇◇◇ ◇◇◇



「さいあく……」

「帰ったらお風呂入れてあげるから我慢してね?」



 シラユキに救出されるが、綺麗に洗って貰えず、そのまま突き進むことになったが、僕だってやられたままで済ますわけがない━━━━!!



「えいっ!!」

「「きゃあっ!?」」



 二人纏めて沼に突き落としてあげた。

 するとシラユキが僕の腕を掴んで頭からダイブさせてきた。

 そこから文字通り泥沼勝負をした。


 決着がついた頃にはみんな泥だらけで3人で爆笑した。



「いよいよボスの部屋ね」

「よしっ、行こう! みんながユイちゃんの入浴シーンを待ってるよ!!」

「違うわよ。みんなシラユキの入浴シーンを楽しみにしてるのよ」



 いや、両方だと思うよ。じゃあちょっとアンケート取ってみよ? 誰の入浴シーンが見たいですか?



◇◇◇ リスナーの反応 ◇◇◇


 811 ネムたん

 812 ネムたん

 813 ネムたん

 814 ネムたん

 815 ネムたん


◇◇◇ ◇◇◇



 あら不思議。どうしてリスナーはこんなにロリコンが多いのでしょうか?



「な、何故か負けた気がする……」

「じゃあネムちゃんと一緒に入る?」

「それとこれは違くない?」



 その後、リスナーの意見によりみんなで入浴することが確定した。

 どうせ不思議な光があるので気にする必要はないのだから。

 そして、シラユキがボス部屋への扉を開けて中に入る。


 そこにはオクトパスプランターと呼ばれるタコの触手を持った植物のモンスターがいた。



「……撤収!」






 名称 ネム(サポートキャラ)


 ランク:C- 親密度:100%

 解説:人気VTuber『シラユキ』の妹。シラユキのことが大好きで、常に頭を撫でられたがっている。

 ちょっと歪んでるけど、その姿はとても愛らしく見る者を癒す。


・特性:【自動魅了付与】【破壊不能】


・パラメーター

 STR:130(+130) INT:210(+20)

 AGI:365 DEX:80%


・スキル(10枠中6枠使用中)

 ・使用スキル

 【ファイアボール Ⅳ】【ウィンドカッター Ⅶ】

 【アイスランス Ⅱ】


 ・常時スキル

 【歪み始めた人工知能(ブレイクオブブレイン)】【守護者(ガーディアン)

 【パートナーを想う気持ち】


 ・特殊スキル

 【アプリ連動】


・装備品

 【契約の腕輪】【絆の短刀(リアンズダガー)


・固有スキル

 ーーーーLv.0



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