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サポートキャラ はじめました  作者: 名月ふゆき
第2章 シラユキの日常
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第12話 大型アップデートでアプリ連動!?


 シラユキがログアウトしてすぐに僕は他のサポートキャラたちと何もない白い空間に転移させられた。

 そこで待機し続けること12時間。アップデートが終了したのか僕はシラユキのギルドハウスへと転移させられた。


 何処が修正されたのかとステータスを開いて見てみると【守護者(ガーディアン)】の肩代わりするダメージ量が4倍から2倍に変更されていて、回数に10回までという制限がついていた。

 まあ、イベントでムテキになってたから当たり前だとは思うけど……


 他にも変更点があったので、僕がステータスを見ているとシラユキがログインしてきた。

 僕はステータスを閉じてシラユキの元に駆け寄り、シラユキの手を取った。



「ただいま。ネムちゃん」



 シラユキは優しく僕の頭を撫でた。

 最近このシラユキの頭なでなでに嵌まっている。とても温かくて気持ちいいから。


 すると何かスキルを獲得したようで、そのスキルの詳細が表示された。



『【アプリ連動】:「管理者(マスター)がログアウトした時」または「管理者(マスター)の【契約の腕輪】に自らの意思を持って接触した時」に管理者(マスター)が所有するスマホアプリ内にある部屋に転移する(スキル枠消費無し)


 取得条件:アプリでの登録+自身のサポートキャラへの接触』



 【アプリ連動】はシラユキのスマホに転移することが出来るようになるというスキルらしい。

 そして、その専用アプリ内ではプレイヤーがサポートキャラをゲームにログインせずに見ることや、会話したりすることができるものらしい。


 どうやら運営側はたま○っちをパクリ始めたようだ。そのうち数時間毎に食べ物を与えないと勝手に死んだりするようになるのだろう。



「じゃあ早速ログアウトしてみるね?」



 シラユキがログアウトすると僕は女の子らしい内装の部屋に転移した。

 部屋には偽物ではあるが、扉や窓があり、とても明るくなっていた。


 他にもベッドやお茶会などで使うテーブルにソファー、シラユキが大量に買った服が入っているクローゼットがあり、そんな中でも1つだけ目立つ程大きなテレビがあった。


 僕がソファーに座ると目の前に立て掛けてあるとても大きなテレビが勝手についた。

 そして、テレビが映したのは見覚えのある1人の女の子だった。そう、僕が死ぬ直前に助けた女の子だ。


 僕は彼女が本当にシラユキだったということに驚いた。



『ネムちゃん、そっちはどう?』



 僕の様子を聞いてくるので、僕は軽く頷いた。


 ちょっとテレビ電話してるような気分になったけど、僕はシラユキの後ろに映っているシラユキの部屋が気になり過ぎて、すぐに表情と言葉を失ったのだった。



『乙女の部屋を覗くなんてダメだよ!』

「乙女の部屋はもっと綺麗だと思う……」



 シラユキの背景だけでシラユキの部屋がどんな感じなのかが容易く想像出来てしまう。

 シラユキの部屋は見えるだけでもカップ麺のゴミが重なっているのと、勉強机がノートやプリントで山積みになっているのと、有象無象に散らばる衣類があった。


 勉強机は仕方ないとしてもカップ麺のゴミと散らばる衣類だけは最低限片付けるべきだと思った。


 ━━━━━━どうやって部屋を片付ける?


 ▶【指示をしながら一緒に片付ける】

  【ご褒美を考えて全て任せる】


 まあ、シラユキの部屋が汚ないってことは掃除が出来ないってことだし、指示してあげた方がいいよね?



「汚ない部屋きらい。教えてあげるからちゃんとやって?」

『うっ! わ、わかったよぉ……でも片付け方とか分からないからちゃんと教えてよ?』



 僕はシラユキにお掃除を指導するとシラユキは渋々お掃除を始めた。

 一応1人暮らししてたので、これぐらいは余裕でできる。クラスメイトたちは僕のことを「ミスター会話ゴミクズ無口スーパーお節介お掃除マン」と言って慕ってくれたのだ。


 お掃除に関していえば僕の右に出るものなどいないと誇ってすらいる。そんな僕の将来の夢は『大手掃除会社 オオソウジ(仮)』を立ち上げることである。



 それから2時間の時が経ち、とりあえず来客が来ても部屋に上げることができるぐらいにまでは綺麗になった。

 一応部屋はワンルームのアパートなのだが、少し綺麗にするだけで2時間も掛かるとは思っていなかった。


 僕としてはまだまだこれからが本番なのだが、シラユキがつらそうだし、ここは彼女の家なので、とりあえず最低限、僕が不快に思わないぐらい綺麗なら良いと思い、無駄に口出しはしないことにした。


 すると誰かが来たのかインターフォンが鳴った。



『Pちゃんだね。ちょっと待っててね』



 シラユキがそう言うと1人の男を連れて部屋に戻ってきた。

 その男の表情は「し、シラユキの部屋が……!」という感じで、キョロキョロと見回していた。

 部屋の中で男性と二人っきりというのは少し警戒心が足りないのではないかと疑った。

 するとその男は僕のことを見るなり、挨拶をしてきた。



『こんにちは。俺はシラユキのプロデューサーだ。シラユキが迷惑をかけてるようだが、こんなヤツでも仲よくしてやってくれないか?』



 めっちゃいい人じゃん!!(判断基準が低い)

 さっきは疑ってすいませんでした!!



『ほら、明日は学校だろ? アプリも大丈夫だし、早く寝ろよ』

『わかったよ。じゃあPちゃん! ありがとね!』



 そうして名も無き男 プロデューサーはシラユキの部屋から立ち去って行ったのだった。

 明日からシラユキは学校に行くらしいので、僕もシラユキの日常を監視するのだ!








 名称 ネム(サポートキャラ)


 ランク:C- 親密度:80%


 解説:人気VTuber『シラユキ』の妹。シラユキのことが大好きで、常に頭を撫でられたがっている。

 ちょっと歪んでるけど、その姿はとても愛らしく見る者を癒す。


・特性:【自動魅了付与】、【破壊不能】


・パラメーター


 STR(物理攻撃):110(+110) INT(魔法攻撃):210(+20)

 AGI(俊敏性):350 DEX(命中率):80%


・スキル(10枠中5枠使用中)

 ・使用スキル

 【ファイアボール Ⅳ】:火の玉。たまに【状態異常:やけど】にする。射程距離 40m

 【ウィンドカッター Ⅵ】:風の刃。射程距離 100m、距離60m以下で威力上昇

 【アイスランス Ⅱ】:氷柱(つらら)。射程距離 20m


 ・常時スキル

 【歪み始めた人工知能(ブレイクオブブレイン)】:INT +20

 管理者(マスター)に関するスキルが確定で発動するようになる。(廃棄不能、無効化されない)

 【守護者(ガーディアン)】:管理者(マスター)のHPが1以下になるダメージを受ける時、50%の確率でそのダメージを2倍にして肩代わりする。(廃棄不能、無効化されない。10回まで)


 ・特殊スキル

 【アプリ連動】:『管理者(マスター)がログアウトした時』または『管理者(マスター)の【契約の腕輪】に自らの意思を持って接触した時』に管理者(マスター)が所有するスマホアプリ内にある部屋に転移する(スキル枠消費無し)



・装備品


 【契約の腕輪】:2つで1組の腕輪。これを付けたものたちは互いに必要不可欠なパートナーとなる。

 【絆の短刀(リアンズダガー)】:STR+30

 さらに管理者(マスター)との親密度の値に応じてSTRを加算。(最大100)【破壊不能】(武器スキル【失われし視力の光(ブルーライトビーム)】有り)



・固有スキル


 ーーーーLv.0



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