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エピローグ
ややあって。
第4市でアリエルと別れたソウルジャズ号クルーの4人は、バンジの操縦で帰路についていた。
「なんつうかこう、物理的に折れてはねぇけど骨折り損つうか……」
車椅子に座ったまま、ヨルに甲斐甲斐しく夕食のホットドッグを食べさせてもらったザクロは、自身のズタボロな身体を見てぼやく。
回収されたピエロの本体は管理局に引き渡され、かかっていた懸賞金を受け取ったが、ザクロは5分割した上に駐艦場代や医療費でさっ引かれ、ほとんどが残らなかった。
「まあまあ、死なずに済んで良かったじゃあないか」
「ミヤはロボのデータ手に入れたから言えるんだっつの」
「はっはっは。その通りだ」
ザクロに恨めしそうな顔で軽く睨まれて、ミヤコは苦笑して肩をすくめた。
「私は……、お金なんかより、クローさんがご無事だったことの方が嬉しいです」
深いため息をついて背もたれに身体を預けると、真後ろにいたヨルが包み込む様にザクロをそっと抱きしめた。
「そりゃ良かったが……。……」
怪我が痛まない範囲で抵抗しようとしたが、ヨルの手が震えていたので、結局されるがままになる事を選んだ。




