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遠足という名の『神』イベント

{第三層・ダンジョンコア}


蝋燭の灯りが仄かに揺れる。

ぽわぽわ陰って眠気を誘う。


「入学してから今日までの、魔術学院での収穫をザックリと纏めよう。」


見習い探偵だった時代も、

情報を整理し保管する作業は良く行っていた。

俺は眼鏡を付けたまま、

【砂のベッド】に寝っ転がる。


「よーし、眠いけど頑張るぞ~。」


「静かにしてキューちゃん。あと代弁しないで俺の心。」


「やれやれ、全く可愛いアシスタントだぜ。そう思いながら俺は今日もイモムシに手を伸ば.....」


「伸ばしてねぇよ。」


砂のベッドと言っても、

直に砂の上で寝ている訳ではない。

砂と身体との間には学院から拝借した布を敷いている。

砂自体は魔法スペル・グノームスでビーズ状に整形しており、


「さながら人をダメにするクッションの再現となっているのです.....」


「つまり、ヨギ棒ーってことですか?」


「ノーコメントです。」


Qキューブの髪飾りでちょんまげを作り、

伝達した情報を眼鏡が映し出す。

いわゆるAR、拡張現実での作業だ。

メインコアではルタルちゃんが

――カタカタカタカタカタ。

軽快な音を立てて作業しているので、

最近はARでのタイピングを余儀なくされている。

キーボードを球状にしたり、半分に割ったり、

存外ブラインドタッチが出来れば難しくなく、

慣れれば快適ですらある。


「よし。」


まずは、魔術学院で得られた情報の整理からだ。



――――――

★〈起こったイベント〉★

入学前適性検査の結果が帰って来た。

・魔力適性や技術適性が分かる。

・自分のは無い。やってないので。

・同級生の得意分野などを分析できそう。

・今度やらせてもらえるらしい。(オルテガ談)


★〈起こったイベント2〉★

授業が始まった。

・教室移動制

・簡単な防衛魔術や日常的に使える魔法(白魔法系統というらしい)の基礎訓練を行った。

・土魔法以外にもいろいろな種類の魔法があることを知った。

・近接戦闘訓練を行った。

・魔法薬学の初歩的なものを教わった。

・ダンジョンの研究で使えそうな素材を盗めるかもしれない。

(地下生活で使えそうな布とか皿とかはちょくちょく貰って(盗んで)いる。)


★〈懇親会にて得られた情報〉★

騎士寮・寮長推薦生、アリス・キングスレー

・髪はウェーブの入った金髪。ブロンドというよりも太陽のように眩しい黄色寄りの長髪。

・アザナンファミリアの一員。

・要警戒。


冒険士寮・寮長推薦生、ルダム・トゥイード

・女の子だそうだ。

・髪はオリーブ色のショートカットで、男の子であるルディとの見分けが付かない。

・アザナンファミリアの一員。

・双子共、一応要警戒。


魔導士寮・寮長推薦生、モリア・エルスライト。

・髪は蠱惑的なバイオレット色。

・THE魔女といった感じ。


交易士寮・寮長推薦生、チンタラ・トレイダル

・見れば思い出す、特徴的なずんぐりむっくり。

・金持ち。

・商人の息子。


.技工士寮・寮長推薦生、ヨナ・カシラ

・キリエをだいぶ嫌っていた。

・グノーム寮候補生のため、将来的に関わる可能性の高い人物。

・物静かだが、真っ直ぐな性格と思われる。


★〈人伝に得られた情報〉★

先生たちは、

本業か副業を別に持っていたり、

前職があったりと、

実務経験のある人間が多かった。


①騎士寮、フリューゲル・ディアマンデ【寮長教授:ジン・アレクサンドロス】

 兼職:国軍相談役 前職:ウェスティリア王国、騎士団長

②交易士寮、シルフィード・アズライト【寮長教授:リアム・ハヤテ・エリュテゥラ】

 前職:有名な吟遊詩人

③技巧士寮、グノーム・オブシディア【寮長教授:レン・アドスミス】

 兼職:趣味で伝説を産み出す鍛冶師

④魔導士寮、クロノス・ジェイド 【寮長教授:イザベラ・ハルフィディッチ】

 前職:アイギス王国魔法研究所、特席研究員

⑤冒険士寮、フェアリア・イオライテ【寮長教授:オルテガ・オースティック】

 兼職:極級探索士 兼職:悪神教徒、大幹部司祭 


★〈学院についての情報〉★

定期試験とは別に、三大イベントが存在。

①【寮対抗決闘大会】

②【寮対抗競争大会】

③【寮生個人順位大会】

三つの大会においての成績優秀者たちは、

学院選抜として魔術学院対抗大会(アイギス領にて開催)へ出場する。


★〈フェアリア寮候補生クラスメイトについて〉★

クラスルームなどは無く、代わりにフェアリア寮候補生用の談話室&待機室がある。

在籍:31名

寮長推薦生徒、ルダム・トゥイード

寮長推薦生徒、タンテ・トシカ

次席生徒、ルディ・トゥイード

一般生徒

アルベリオ・サーヴァル

イザーク・クラヴェリス

エリオス・ランディール

オルフェリウス・ナイトバーン

オレッチ・ノーブルヴァイン


カルナス・ヴェスリエール

キサール・ヴェリオネス

クラウディン・フェイノール

ケルヴィン・ノイエルス

コルダン・シリティオス


サリオス・ヴァレンディル

シェイド・アロミアン

ジーナ・ラヴァーシュ

セラス・オブレイン

ソルヴァス・ミリオネード


トリアナ・フィエリス

ナリーゼ・ヴァシエン

ニレッタ・フローラーデ

ネリア・アスタリエ

ヒレーネ・ソヴェイル


マリアナ・リーヴィス

ミリア・サヴァリール

ムギ・ヴィルゼン

メリセラ・コールヴァイン

モモ・エステリア


ヤマウ・モーフィアス

ラナミア・フィルトラ

リエラ・テルン

         ―――以上31名



―――――――――


タイピングは早い方だ。

ARならばQWERTY配列のキーボードに設定できるし、

メインコアよりも扱いやすい。

顔と名前はまだ一致していないが、

俺はメモした名前を一通り書き終える。


「カタカタカタ・・・カタタ、タァーン!!」


「暇なの?キューちゃん。」


「私の辞書に【退屈】はあっても、【暇】という文字はありません。」


「やかましいぜ。」


あとは日に日に特徴を追記していけば、

フェアリア候補生31名分の名簿が完成する。

親睦を深めるには、まず名前からだ。

名前とは最もオープンな個人情報である。

個人情報を知っている相手を人は知り合いだと錯覚する。

名前を呼び、親しい仲だと錯覚させるところから、

人付き合いは始まるのである。


「いっちねんせ~になったぁら~×2」


次点で地元トーク。

あるある譚からノスタルジックな話まで、

相手との距離を詰める常套手段だ。


「とっもだっち百人出来るかな、ヘイっ!」


――お。


『『 ひゃーくにーんで、食べたいなっ!! 』』


「うるさい。」


俺達の合唱をルタルちゃんが一蹴。

悪ノリがそのまま悪い方向に流れた、恰好の例である。


「怒られちった。」


反省してない奴がよくやるテヘッ☆みたいな顔。

これで反省している奴を見たことが無い。

一方、ルタルちゃんは最近普通に忙しそうである。

理由を簡単に説明すれば『業務過多』。

オルテガとの契約によりやるべき事務が発生したのだ。

俺はファイルの中からチェックリストを開く。


→【ルタル・グノームのやること一覧(ToDoリスト)】

▢①『ダンジョン化した魔術学院の生徒をMPから除外する作業』

▢②『ダンジョン化した魔術学院部分のデータを人間と共有する作業』

▢③『ダンジョン化した魔術学院から得られるMPを特別収支とする作業』

▢④『魔術学院を含むダンジョン全体の実地調査(特にコアの無い部分)』

▢⑤『新規モンスターの研究』

▢⑥『未使用エリアのゾーン化』


俺にとっては今までもこれからも、

同じダンジョン経営に違いない。

しかしルタル・グノームにとっては、

次の失敗は許されない。

何故ならば自身の居住がバレているから。

かつてないほどの大きな変遷は、

類稀なる大きな前進リターンと共に、

精霊としての大きなリスクを孕むものだった。


彼女としての理想は、

このままダンジョン経営ほんぎょうが軌道に乗り、

彼女の所在が噂程度に薄まるまで、

ダンジョンを続けることだそうだ。

ここで|魔術学院の協同防衛という特別収益ふくぎょうに胡坐をかいていれば、いずれは足元を掬われダンジョンマスターとしての成長は無いとのこと。


しかしながら

『飛行機も人生も、軌道に乗せるまでが一番燃料を使う』

らしい。

これは篠原綾。

探偵の師匠からの受け売りである。

故に今の所在は、

さながら分水嶺に差し掛かる小川の中なのだ。

あらゆる要因と積み重ねが、今後を大きく隔てることになる。

といっても基本はワンマンチーム。

ルタルちゃんは働き過ぎな気もするが。


「――あッ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、よぉしぃ!!」


壊れたラジオが吹っ切れた。


「ルタルちゃん?」


「寝るわ!!何も終わって無いけれど!!私が寝たいから寝るわ!!」


――これがワークライフバランス。見てるか?霞ヶ関。


「私はいま、私を眠らすとそう決めた!!」


俺は戦争を始めたかのような形相のルタルちゃんを見る。


「英断です.....」


「それに明日はタンテが遠足でしょ。夜更かしは良くないぜ、まったくもう.....」


優しい。

ここに来て俺の心配ですか。

野菜スープ並みにあたたかい気づかい。

これがダンジョン経営者マスターの器なのか。


「分かりました。」


俺は眼鏡を外し、

メインコアのディスプレイも明かりが消える。

残る灯りは蝋燭一本。

キューちゃんが俺の前で止まる。


「子守唄でも流しましょうか?」


「ん。」


気の利く精霊である。


「それでは、夜にピッタシの歌を再生します。

 ピピピピーーー

 ――ベれべれべれべれ

 ・・・0:43

 ゆじゃすごっだいぐない~」


「お前が歌うんかい.....」


「・・・0:47

 だらい~

 あんれ~とぅしゃ~い

 じゃすお~んだなぁ~い

 らいくだふぉーすおぶじゅら~い」


・・・


『『 クズッ――、ベビユアッファ~~~!!!! 』 』


「うるさい。」


俺達の合唱をルタルちゃんが一蹴。


「「 すみませんでちた。。。 」」


くそぉう。

久しぶりに聞く名曲についついテンションが上がってしまった。

俺もよく覚えていたものだ。

というかどうやって異世界の文化をダウンロードしたのだろうか。

俺のケセラ・グノームへの期待感は高まるばかり。


「さっきからやかましいわ。」


「すみません」


「私の知っている歌にしなさい。私も歌うから。」


「そっちかい・・・」



――――――――――――

{翌朝・ウェスティリア魔術学院}


基本6人班が5つにまとまった。

魔術学院の正門からは雲一つない青空が広がる。

大快晴。

超遠足日和。

俺たち第5班だけは、7人で足並みを揃える。

内訳はこうだ。


第1班

アルベリオ・サーヴァル 

オルフェリウス・ナイトバーン 

マリアナ・リーヴィス

ニレッタ・フローラーデ

ネリア・アスタリエ

ヒレーネ・ソヴェイル


第2班

キサール・ヴェリオネス

モモ・エステリア

カルナス・ヴェスリエール

サリオス・ヴァレンディル

ナリーゼ・ヴァシエン

クラウディン・フェイノール


第3班

シェイド・アロミアン

メリセラ・コールヴァイン

ケルヴィン・ノイエルス

ジーナ・ラヴァーシュ

イザーク・クラヴェリス

ヤマウ・モーフィアス


第4班

ミリア・サヴァリール

エリオス・ランディール

ラナミア・フィルトラ

セラス・オブレイン

ソルヴァス・ミリオネード

トリアナ・フィエリス


第5班

タンテ・トシカ

コルダン・シリティオス

ムギ・ヴィルゼン

オレッチ・ノーブルヴァイン

リエラ・テルン

ルダム・トゥイード

ルディ・トゥイード


どのようにして生徒が分けれられたかはオルテガのみぞ知るが、

班分けの意義としては、教室移動のミスを無くすことにある。

つまり班員が次の授業に遅刻ないし欠席をした時、

またはそれらを予期して同班員に報告を怠った時、

班単位の連帯責任ペナルティ(教室掃除などの雑務)が課せられる。


「第5班、点呼確認。班長リエラ、これは警告灯石です。この灯石が黄色くなったら、遠足エリア外に近づいていることを示します。赤くなったらエリア外。班全員にペナルティを課します。また赤色が点滅したら冷静かつ直ちにギルド本館、もしくは学院に避難するように。」


「分かりました。」


「それでは、現時点をもち第五班に外出許可を降ろします。気を付けていってらっしゃい。」


今回の遠足は近隣地域を知るという目的と共に、

班の親睦を深めるという意味合いもあるのだろう。

しかし、はしゃぎすぎないように。

勝手な行動もしないように。

これはそういう意味合いだ。


「よし。さぁ行こう。」


「「「 オー!! 」」」


ムギ、オレッチ、ルダム、ルディが声を合わせる。

コルダン、リエラはまだ慎重なご様子。

これだけでも性格が見えてくるが、

いささか気候は晴れ晴れとしている。

どんな暗い性格も、明るくならざるを得ないだろう。

涼風に太陽。カラッとした湿度。

外にいるだけで心地よい季節だ。

不快指数なら65を下回るレベル。


門を潜れば、ブワッと春風が顔に吹き付ける。

学院は良い日を選んだ。

親睦を深めるには持って来いだ。


「で、今日は何処に行くんだい?」


恐らく実家の太いオレッチが、

オレンジの髪を靡かせて聞いてくる。


西町ザ・ウェストだよ。たぶん。」


自信なさげに答えたのはコルダン・シリティオス。

上級生の兄がいて情報通である。


彼の言う通り、目的地は西町ザ・ウェスト

ウェスティリア城の正式な城下街である。

元々はただの城下街としか名前が無く、

他の城下街との差別化で【西町ザ・ウェスト】と名付けられた。

しかし地元では関係なく。

今でもただ、【城下街じょうかがい】と呼ばれている。


「そうじゃないって。ザ・ウェストの何処に行くかだよ。」


「そりゃあ先ずは.....

メインストリート

魔術学院ギルド本館

クロスストリート

ウェスティリア川を一望できるロンリーの珈琲店でお昼。

帰りにピター・ピニックの駄菓子屋でお土産を――」


「そ、ん、な、ちょ~っと中導生から聞いただけの通ぅぶった御洒落アピールの王道観光は、飽き飽きなんだヨォ!!オ、レ、っ、ち、は!!」


――オレッチの1人称がオレッチ・・・?!


メメメ....メッチャいじり易い。

そして話しかけやすいバカっぽさ。

こいつはすげぇ陽キャの匂いがしてきた。

地底人には眩し過ぎる......


「だってさぁ。オレッチたち第5班はさぁ~、期待されてるっしょ??もっと画期的で特別スペシャル行動計画プランじゃないと。」


「そんなことないよ。確かにこの班には寮長推薦生が2人、次席が1人いる。でも、そんな3人を持っても余りある程の無能が一人。はぁ......僕は劣等感で死にそうだよ。。。先生はきっと、全ての班の実力をならそうとしたかったんだろうけど、残念それは無理。だって僕がいるからね。。。。」


コルダン、暗っら。

圧倒的な陽を封じ込める陰を持っている。

ブラックホールみたいに全てを吸い込んでいきそうだ。

晴れやかな気持ちとか、未来への期待感とか。


「にしてもっ、んー。今日は最高の天気だなァ!!」


「はぁ......足元がぬかるんでる。....昨日は雨だったのかなぁ、最悪だ。」


「鳥も遊んでるぅ。」


「あ、ミミズが死んでる。」


――こいつら対極!!

というか太極図みたな空間になってるよ!

水と油どころか温泉と石油みたいだよ。

ほら、見て!!

ウチのルディ&ルダムを!!

手つないでるよ~??

二人の空間できちゃってるよ。

天然水と天然水だよ!?









―――――――――――――――――――


それから俺達はしっかりと歩いた。


【メインストリート】を抜けて世界を一望する。

そこには伝統が色づく港町が在った。


【魔術学院ギルド本館】は、いわゆる酒場だった。

閑散とした館内に飾られる市場の絵画。

館内にはオーラスの洞窟及び、旧ウェスティリア城地下ダンジョンについての夥しい数の資料が並べられていた。


①洞窟内の注意点を事細かに記した地図(少し古いが.....)。

②かつて生息していたモンスター。

③得られた成果物。

④解明された歴史。


そこにはルタルちゃんですら知らない、人間ならではの客観的な評価や視点が記されていた。

俺はパラパラと1pあたり0.5秒間隔で紙を捲る。

探偵ならではの速読術ではない。

眼鏡を通してキューキューブに記録したのだ。

言わば海賊版である。


あとは、周辺地域における他ダンジョンの情報もあったが、魔術学院ギルドを名乗るだけありメインは城地下ダンジョン。つまりはルタルちゃんたち歴代のダンジョンマスターが、ずっと相手取って来た冒険者の巣窟ということであった。


オーラスの洞窟はその入口である。

かつて城を支配していた王族の脱出路だったその場所は、洞窟口周辺がダンジョンギルドにより整備されており、ダンジョンポイントによる支配が及ばない。

言い換えれば人工的に、既にゾーン化されているエリア。

その場所には意味が見出されている。

館内に人がいないのは戦争中だからだそうだ。

冒険者達の多くは戦地の実地調査や斥候の依頼を受けているらしい。

課題としては受付嬢のミヤさんへ、お仕事についてのインタビューをするというタスクが与えられていた。

掃除をしたり、準備をしたり、忙しいけど楽しいですといった子供向けの仕事の話。

ここは少し社会科見学っぽかった。


そんな収穫を持って魔術学院ギルドを後にする。

お昼に向けて進むのは{西の港}と{東南北の大きな交易路}が交わる有名なお店屋さんの集まり。

【クロスストリート】

魚や野菜、杖など。土着の物産が中心となるメインストリートとは打って変わり、クロスストリートでは各国の名産を扱っている。

彼の有名なトレイダル商会も、ココに目を付け大昔からお店を構えているらしい。

もちろんウェスティリアの生産物も優秀だが、一流の剣や鎧ならば南領サステイルのアドスミス製が良い。極寒を耐え凌ぐには北領ノスティアの防寒具に勝る品は無い。最新の読み物ならば中央領アイギスからの仕入だそうだ。香辛料なら大抵は東領イーステンが産地である。


総じてこの街は、ウェスティリアの代表的な街の1つとして機能していたそうだ。

そんな活気を感じさせないのは、世界がひっくり返ろうとしているから。

嗜好品のみならず、食糧も品薄状態である。


そんな中でもお値段変わらずの定価で。

のみならず学割まで付けてくれるお店屋さんがあるという。

ウェスティリア川を一望できる、ロンリーの珈琲店だ。


――【第5班のスケジュール】――

 メインストリート〈AM10:00〉

  ↓

 魔術学院ギルド本館〈AM10:45〉

  ↓

 クロスストリート〈AM12:00〉

  ↓

 ロンリーの珈琲店〈AM13:00〉(☜イマここ)

  ↓

 ピター・ピニックの駄菓子屋〈AM14:00〉

―――――――――――――――


「お腹空いたぁ。」


オレッチが膝を付き、へこたれた顔を見せる。

コルダンも疲れた表情をしているが、

対称的なのはルディ&ルダム。

息すら上がっておらず、余裕がある。


「まだなのぉ?」


俺が広げた地図を覗き込むようにしたムギの頭が頬に触れる。

こやつ....地味子かと思っていたが、陽ギャル並みにパーソナルスペースバグっている。

あたる髪の毛がサワサワして気持ちいい。

あと少しイイ匂いがする。

あーあ、全く慎んでくれ給え。

こういう無邪気な行動が勘違い爆死男子を量産させるのですよ。

うん。そうだね。女子だったね俺。


「もうすぐで付くよ。そうだろ、リエラ。」


「うん。」


リエラの一つ結びが、ゆらりと揺れる。

少しばかり急な坂を上って現れたそこは、ちょっと大きめの古びたカフェ。ウェスティリア魔術学院ギルド本館にあるメインストリートの絵画と、上下で対を成す絵画が飾られている店らしい。


【ロンリーの珈琲店】

昼食をここに希望したリエラ曰く、景色が良いのだという。

内装は思った以上に広い木造建築。

リエラに案内されたのは二階席だ。

立地が悪いためか、埃を被っていて客もいない。

貸し切り状態だが蜘蛛の巣があるような店だ。

しかしその全てを覆すほどに、窓ガラスの外は絶景だった。

少しでも身を乗り出せば落ちてしまいそうな断崖。

その下にはウェスティリア川が悠々と流れている。


「疲れた~。ムギは、足も遅いし体力も無いから。あっそういえば。さっき、3班のジーナたちがいたの分かった?不思議そうな顔してコッチを見てたんだけど。」


「あたりまえさ、こんなところを知ってるなんて、リエラがいるオレッチたち第5班だけでしょ。リエラ様々だな~。」


ムギの疑問に答えるオレッチ。

得意気な顔一つもせず、リエラは布巾で机を拭く。

白い布は黒く染まる。

かなり汚れているようだ。


「ごめんなさい。実は、親戚のお店なの。でも叔父さんが入院してて。」


リエラはカウンターの上に置かれたオルゴールを回す。

曲はギルド本館で流れていたものと同じもの。

カウンターキッチンではボワッと炎が上がり、三角巾とエプロンをしたリエラが鍋を振るう。


「て、手料理.....」


ちょっと引いた顔するコルダン。


「すごい。リエラちゃん料理出来るんだ。」


素直に驚くムギ。

材料は元から準備されていたらしい。

とんだサプライズだ。

無口でクールな同級生が手際よく料理する姿も見応えがある。

なんかグッと来るよね~。


「今日は少し温めるだけだから、大したことはないよ。昨日は色々と準備して大変だったけど。」


カチャカチャと鉄鍋の上で走るオタマ。

この店が人気だった理由もわかる。

設備から道具までが本格的に揃っているのにも関わらず、メインはズラリと並べられた珈琲豆から作られる一杯ときている。

それにギルド本館と同じようなピッケルの飾り物。

冒険者らにも愛されていたのだろうか。

そんなことを思い耽り、少し温めるだけを待つこと......かれこれ20と数分。


「出来た。」


平たくて広い真っ白なプレートが3皿。

盛り付けられたのは春野菜のサラダ、海鮮パスタ、豚肉のソテー。

それを取り分ける大きなナイフとフォークとスプーン。

しっかり七人分のボリューム。

各々の食器も用意される。


「凄い。美味しそう!!」


「スゴイじゃないか!!オレッチ感動しちったよ!!」


香る湯気と食事への期待感が昇っていく。

地上に出てから良い事ばかりだ。

主に食事的な面で。

フードを目深に被ったルディとルダムも同じリズムで拍手をする。


「「 おー。」」


取り分けられる食事。

汲み分けられる瓶の水。

当初は......正直に言えば、外食のつもりが自炊になったガッカリ感否めずであったが。

大どんでん返し。

これはもはやプロの料理といっても差し支えない。

俺は料理を記録するため眼鏡をかけて凝視する。


「私、実は技工士寮グノーム志望なんだ。迷宮におけるモンスターの調理処理及び適切な味付けに関する研究室に入りたくて。でも一応フェアリアに入って、冒険者の友達も増やそうかなって。ダンジョンにおける調理士は足手纏いにもなっちゃうから。先に知り合いを増やしたくて。あと、知識も。」


ほうほう。

ちなみに俺はイモムシを調理出来ますけど。

ほほほ☆このモンスター調理士の先輩に何か聞きたいことはあるかね?

養殖の仕方とか?

それは企業秘密☆

だって、ドン引きされちゃうからね♤


「すごい。将来のことについてそんなに考えているなんて。僕なんて何も.....やっぱりこの班のお荷物は僕なんだね.....先生......」


「え、お荷物なんですか?」


「うん。」


「いやー、オレッチも何も考えて無いってば!!ヤベー!!ってか、ウメー!!」

 


――ねぇ。


――ねえ。


 ねぇ――


――ねぇ。


 ねぇ――


――ねぇ。



『ねぇ。タンテは食べないの?』





「え?あ、うん。」


俺はルディとルダムを一瞥する。

一瞬反響したリエラの声。

しかし二人は悪戯っぽく笑う訳でも無い。


「タンテって偶に眼鏡かけるよね。近くのモノが見えにくいとか?」


コルダンが俺に聞く。


「おいおい、その年で老眼かよ!!オレッチ目は良いんだぜ~?」


「いや僕にも分かるな。最近勉強しようと教科書見るとね。文字がボヤボヤしちゃって。」


「あ、はぁ。まぁそんな感じ。」


俺は左手で目を擦って、右手でパスタをフォークに巻き付ける。

キューキューブの分析によると隠し味に岩塩とアサリの出汁が使われているらしい。

これは盗まなければ、ダンジョンマスターとして。

イモムシ調理士として。


「流石、特別寮の推薦候補なだけあるよ。勉強もいっぱいしてるんだね。.....さ、差し支えなければさ。特別寮が何か教えて欲しいな。兄も知らなくてさ。」


「聞きたい。」


リエラがコルダンの質問に反応する。

睨むように笑うその表情は、コチラを試しているようである。

俺は念のためルディとルダムの方を見るが、俺には目もくれず同じタイミングでパスタを頬張っていた。

フードの中で頬が膨らむ。

ははは、超癒し。


「おっ、遂に秘密を大公開か~?で、なんなんだよぉ特別寮ってさぁ!?」


別段。俺だって隠す必要は無いと思っている。

候補生として推薦入学した理由はオルテガのスカウティングだ。

それ以上でも以下でもなく、ただ生きていたらスカウトされたのだ。

そして特別寮のコトに関して言えば。


「分からない。分からないんだ。」


「えー、ホントかよ~!!」


実際分からない。

それが正直な所。

正に本音である。

しかしながら、元探偵助手として思い当たる節はある。精霊信仰が根付くウェスティリアにおいて、グノーム寮があるならば必然的に疑わしい名前を俺は見ている。捉えている。憶えている。


「ホントだよ。拍子抜けで申し訳ないけど、特別寮のことは何も知らない。でも。オルテガが出入りしている別館の部屋に、気になる衣装ダンスがあったんだ。そこには、オアイアオ.....(と木彫りされた・・・)」


「ご、ごめんなさい。聞き取れなかったですぅ~。」


ムギが両手を合わせて上目遣いで謝る。

俺もその文字を頭に思い浮かべて口を開く。


「オアイっ......」


言えない。


「アアイっ、オっ、オッ、オっ!!オッ!!オッ!!!オッ!!!オオオオ!!!!!」


出ない。

言葉が出ない。

記憶にはあるのに。

頭には浮かぶのに。

その文字列が霞んで、発音できない。


「ダメなんだ。」


リエラが呟く。


「資格の無いものには近付けない。」


近付けない?

資格が、無い?


「秘匿されしその寮には、己が力で真実に辿り着いた者のみが入れるのである。タンテには資格がまだ無い。あるいは私たちに資格が無いから、教えてもらえないのかも。」


『オッ!!――オッオッオッ!!オッオッオッオッオッ!!!』


――クソっ、もどかしい!!とても!


「オットセイみたい。」


「も、もういいよ。ありがとう。」


コルダンが優しく俺を制止する。

俺は頭に血が昇って、少しフラりと揺れて力を抜いた。

絶対に攻略できない吃音みたいな感覚。

悔しいけど、諦めた。


「いいね。皆とこういう話がしたかった。もっと聞かせて欲しいな。」


リエラは囁くようにそう言って笑った。

午前とは打って変わり、少し慣れたような気さくな表情。

和やかな雰囲気。


「例えば、()()()の話とか。」


それを壊す様に、ピリッとした衝撃。

刹那にして、食卓上の空気が切り変わった。




「まままっ、まずいよリエラ。そんな話をオルテガにでも聞かれたらっ――」


コルダンは――ガタッと木の椅子を鳴らして立ち上がる。

生唾を飲み込むオレッチ。

眉毛をハノ字にひそめるムギ。

その様子を見ても、リエラは試すようなスタンスを変えることは無い。


「聞かれたら?」


「いや、聞かれたら.....」


「不気味な笑顔を浮かべながら速足で近付くオルテガが、早口でキリエの良さを説いてくる。それについての感想文なり課題も出るかもしれないけれど。でも、それだけ。」


「でも、って.....」


「これが学院の外ならば、それだけじゃ済まなされない。女子供も関係ない。私たちは殺され、見せしめにされるんだ。何故ならばそれがキリエのルールだから。信者以外は殺される。信者以外は反乱分子。思想を穢す危険因子。でもオルテガは、それをしない。寧ろ批判を良しとしている。学問の自由の名のもとに。だから、みんなはどう思っているのかを聞かせて欲しい。それじゃあ時計回りで。」


リエラは指を差す。

なるほど賢い。

一番最初はバカっぽい子の代表、レぺゼン児童公園、オレッチ。




オレッチ

「お、オレッチは正直。悪い奴は嫌いだなぁーって。みんなを困らせてるのに、どうして悪神教キリエは必要なのかなって。......思ってる。正直。」



コルダン

「ぼぼぼ、僕が思ってるとかじゃないけど。キリエのことを悪く思っている人は上級生にも沢山いる。でもそれは敬遠されることなんだ。みんなからメンドくさがられたり、あるいは禁忌として口を噤まざるをえない。でもそれを表にした人が、嫌われることもない。兄さんは、沢山いるって言っていた。」



タンテ

「名前はダサいな~っていうか、イメージ悪いな~っていうか。でもそれ以外は何も知らない。ホントに。どんなことをしてるのかとか。見たこと無いから。」



ルディ&ルダム

「「 分からな~い。」」



ムギ

「私も良く分からないの。親も何も思ってなさそうだし、周りも。好きも嫌いも無い。その.....リエラちゃんは嫌いなの?悪神教のこと。」



リエラ

「私は好き嫌いで考えて無い。ただ利害の一致を見てるだけ。私の判断基準はそれだけ。キリエの暴力革命的な布教が、善か悪かもどうでもいい。私は、私と家族が無事に暮らせる方に付く。それ以外はどうでもいい。ただ命が守れるかどうかだけ。生きて行けるかどうかだけ。」





なるほど。

ルディとルダムは上手に躱したイメージだ。

実際、アザナンズも中立に位置しているはず。

俺は分からないながら、興味はあるので脳内で表を作る。

アンケート調査のようなイメージである。


――『キリエが好きですか?』――

オレッチ ×

コルダン × っぽい

タンテ  △

ルディ  △

ルダム  △

ムギ   ○ っぽい

リエラ  △

――――――――――――――――


この表はデータが余りにも少ないが、おおよそ世界もこんな割合で、思想や争いがひしめき合っているのだと思う。{明確に×を突き付ける旧体制側}VS{悪神教徒や利害の一致した〇側の革命軍}。そして、{思想を心に秘めているか、勝ち馬に乗ろうとしている△側}。しかしどうしても分からない。分からないことばかり。分からないこと山の如し。


「でも。どうしてキリエはそんなに勢いを付けられたんだ......?いくつか大陸内の主要拠点を取ったって聞いたけど。簡単な話じゃないハズだ。」


「そっからなんだ。」


リエラは悪戯っぽい笑顔から、少し退屈そうな呆れたものへと表情を変える。


「キリエは元々、現状への不満がある人間全てを救済する教義として、下流階級の貧民達を中心に流行ってはいた。彼らは何処にでもいて何処にも居場所の無い哀れな人たち。王族たちが一生涯、眼中に入れることのないような、革命の火種。そんな流行りは現体制への諸要因の不満によって、やがて大きな潮流を創り出す。」


「飢饉や不況だよ。最近のオルテシア大陸はずっと天気が悪かったんだ。農作物が沢山枯れたりした。そこに既存の戦争だとか諸外国のいがみ合いが拍車をかけた。」


リエラの説明にコルダンが補足をした。

世界の常識。

その一端を俺は次々と知っていく。


「明確に潮目が変わったのは、世界最強の魔法使いでアイギス王国の守護者だった【騎士サテラ】が、墓場から蘇った悪心教の現人神【大司祭ガレス】を前に敗走した時。そこから信者は沸き立って、革命行脚をするようにイーステンからノスティア、ウェスティリアと続き、サステイルに至るまで、各国の王都がガレスの手により落された。もちろん王国軍は抵抗した。制空権と索敵を司る魔術結解によって、敵が簡単には侵入できないのが王都級おうときゅう主要拠点しゅようきょてんの常識。それでも魔法使いの世界は一騎当千どころじゃなく、精霊級の大魔導士一人が万人の命を屠り、戦況をひるがえすような理不尽なセカイ。最強の名を手にした大司祭ガレスを止められるものは居なかった。」


たった1つの要因で世界情勢はひっくり返った。

核兵器みたいなもんか。

ガレス=核兵器

それも独占保有。


.....いや、あるいはもっと汎用性のある存在かもしれない。

多大な影響力を有する攻城兵器。

かつ、人の心すら支配する象徴。

信仰の到達点。

宗教の大司祭。

救世主。

現人神。


「5つの国があって。制覇されたのは4つの王都か。ほぼチェックメイト。」


「ううん。ウェスティリアには制覇された主要拠点が二つある。......ウェスティリア城と、旧ウェスティリア城だよ。」


コルダンが口を開く。


「厳密には、アイギスを除くと主要拠点は7つある。内3つはイーステンにあって、その内2つはゲリラ戦に強い拠点だから制圧しても地の利と戦い方を知らなければ意味のない場所なんだ。だから実質キリエが制圧したのは5つの防衛拠点。アイギスを含めれば6つで、各城一名は{人間の城主}が必要になる。つまりは大幹部の城主が。」


リエラが続く。


「ガレスは今、最後の王都アイギス奪還へ向けて進んでいる。ガレスが勝てばお城は6つ。ガレスが負けても、次の大司祭が選出され、5つの城の管理者が必要になる。そして悪神教キリエの大幹部は12人。次の時代、影響力を持てるのはその半分・・・。」


革命の次は権力闘争。

何時の時代もどの世界でも、

さして大きく変わらないんだな。


「キリエの大幹部たちはいま躍起になっている。そして不安因子の排除という正当な理由をもって、城主の座を狙える所は一つ。......ウェスティリア魔術学院だけ。」


全ての合点がいった。

何故オルテガ教授が土の精霊の力を借り、ウェスティリア魔術学院をダンジョンマスターに支配させてまで守りたかったのか。なぜ独力では不可能と判断したのか。ダンジョンには魔術結解が及ばないからだ。


――ガチャッ。


「ほう。」


カウンターの奥。

古びた木の扉が開き、床の軋む音。

この肌に、感じたことのない悪寒が走った。


『よくやりました。リエラ・テルン。』


黒を基調としたマント。

怪しげな臙脂えんじ菖蒲しょうぶ色の刺繡が、高貴な身分を印象付ける。

リエラはそのマントに嬉しそうに近付き悪戯っぽい笑顔を見せた。

リエラの黒髪と蠱惑的な表情が、その背景にはよく溶けた。


『そして初めまして、4人の小さき信徒たち。』


2m近い背丈の大男。

背中まで伸びたグレーの長髪。

ピアスと端整な顔立ち。

俺は記憶を精査する。

その時コルダンは震える様に言った。


「レ、レ..........レイチェル・アレクサンドロス」



――制空権。


これが学院の外ならば、それだけじゃ済まなされない。――


――魔術結解が......


女子供も関係ない。私たちは殺され、――


――ダンジョンまでの安全地帯セーフティーゾーン.....


信者以外は殺される、信者以外は反乱分子。――


――ゴメンなさいね。ギルドには最近人が少ないの......


見せしめにされるんだ。何故ならばそれがキリエのルールだから――


――班長リエラ、これは警告灯石です。


思想を穢す危険因子。――


――第五班に外出許可を降ろします。()()()()()、いってらっしゃい......

 ・

 ・

 ・

 ・


「まさか.....」


コルダンは静かに、

コクリとゆっくり頷いた。



『アイツは、悪神教キリエの...........大幹部だよ......』



俺達は息を呑み、静かにその場で身構えた。

知っていたさ、いつだって。

知っていたか、子供たちよ。

俺達は自由の翼を広げたつもりで飛び立つが、

いつでも大人の手の平にいる。

保護者の安心のため。

児童の安全のため。

あるいは布教のため?戦争のため?

目的は何であれ、まぁ計画通りという訳だ。



 遠足えんそくというかみイベントには

    .....いつでもうらに、段取だんどりがある。



















{ダンジョンステータス}(コアが無いため、城内分未記載)

内部コア(搭載OS:Que Sera Artificial Intelligence)

研究レベル:2

DPダンジョンポイント :20

MPモンスターポイント :50

RPリソースポイント  :5

分 類タイプ:精霊管理複合多層型

構 成:全6層

状 態:廃農家ダンジョン

称 号:???

危険度:レベル2【F級】


Tips

寮会結社ミリティア・カバルライ

『寮会とは、言わば各寮の統率管理を行う組織であり下から、寮生、副寮長生、寮長生、寮監督生、寮長教授、寮監督教授の6序列で構成される。(初等科生は寮生候補生なので、寮会には属さない。)

また、各寮の副寮長生以上が集まり協議する場は寮会結社ミリティア・カバルライと呼ばれ、第六の寮・特別寮の正体であるという都市伝説もある。」

挿絵(By みてみん)  

              

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