表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/35

vs.伝説の系譜、バハムート・ルイン戦(第1層、特殊レイヤーボス)

「はぁ・・・はぁ・・・」


循環しない風を切って走る。

対流を1から生み出すように。

右手では杖を振って魔法を書き留める。

発動タイミングは詠唱時。

俺は走りながら設置した魔法を順々に発動する。


「スペル・グノームス。(岩石よ、飛べ。)」


足場の悪いゴーロ帯のような場所は岩を飛ばしながら足元を整地していく。

まるでダンジョン開拓。

道を作り、遮蔽物もくてきちまで渡り歩く。


「エッホエッホ!!」


目の前に現れる岩の遮蔽を乗り継ぎながら、竜の頭目掛け岩を飛ばしていく作業。

地味だが質量も硬さもそれなりだ。

頭に当たれば血が出るだけではすまないだろう。


『グォアアアアアア・・・!!」


「はいはいはいはい!!」


冷静に考えれば、スペル・グノームスでも人は殺せる。

だからこそ、ルタルちゃんから信じて託された魔法を最大限に活かして、この戦いを生き延びる。


「岩石、岩石、穴、穴、岩石、穴、穴、岩石、穴、岩石」


――ブンブンブンブン・・・!!


板書が早過ぎてノートが追い付かない時みたい。

俺は右手で魔法を書き溜める。


「スペル・グノームス。(発露せよ。)」


――ポゥフ.....


「来ます。避けてください。」


「えっ?えっ?.....うん!!えっ?」


俺は訳も分からず、今しがた作った塹壕へ飛び込む。


『――ギィアアアアアアアアアアア!!!!』


――ヒュンッ・・・パァァアアンッ!!


圧。

次に、周りの瓦礫が一斉に後方へ飛ぶ。

俺が飛ばした岩石も全てが壁に跳ね返された。


「おおおおお、死ぬとこだったよ、ありがとおおお。」


「風か音、あるいは両方に魔力を乗せた咆哮です。目には視えませんが、予備動作と魔力反応で私が検知します。安心してください。ただし一時的な聴覚への障害が.....」


「あえーっ?なんだって~!?」


「バーカ、バーカ、バーカ。」


「分かる分かるそれは超分かる、口の動きで直ぐ分かる。だってもう一つしか無いもんねその動きはね、この世でね」


――風か音、あるいは両方に魔力を乗せた咆哮です。目には視えませんが、予備動作と魔力反応で私が検知します。安心してください。ただし一時的な聴覚への障害が発生します。


眼鏡に緑の文字が映し出される。

マジで勉強しておいてよかった、文字。


――バーカ、バーカ。


「コレ伝えなくていいよね!?」


「え?なんだって?」


「スペル・グノームス!!(土壁、人形、いでよ。)」


ムカつくが冗談言っている余裕は無く。

俺はすかさず塹壕の上に防壁を作り、ミニゴーレムを右に走らせる。

ゴールまで5m。


『ガァァアアオウッ!!』


竜は翼を広げて接近し、1mの土人形を噛み砕く。


「やっぱ、.あんま視えてないな?」


――ドガァアッ・・・!!


そこは薄っぺらい足場と落とし穴。

そして正面には突出して割れ欠けた岩壁。

狙いすました定位置。


「スペル・グノームス。(岩壁よ、割れろ。)」


ピキッと一筋の音を鳴らし、ガラリと巨大な岩塊が転がる。

加速。

岩壁を弾くようにぶつかり。

けたたましい音は砂埃を噴き上げながら、バハムート・ルインの落ちた穴を塞ぐように岩塊が落ちる。


――ドォオオオンッ!!


果てしない鳴動。


「ホールインワン。」


そして、しばらくの沈黙。

張り詰めた糸が緩むように、肩の力が抜ける。

その肩へキューちゃんは片膝を落し、穴を凝視するように目を細めた。

そして、確認するように一言。


「やったか?」


「うっわ.....」


岩塊が割れる。

もう疲れた。


「やめろよ~?そんなお家芸、答える必要無いんだからね~?」


「ややや、やったか?」


「なんだお前?なんで追撃したの?なぁ?」


カララと軽い音を立てて、大岩の一端が石となり、転がる。


「・・・」


「・・・」


――ドッ・・・ガァァアアアアン!!!!


「言わんこっちゃ。」


『グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!』


「岩だけにですか?」


「……」


「.....じゃあ頑張ってください。マスター。」


キューちゃんはまた隠れるように、俺の後ろ髪を掴む。


 Analysis complete.....


≪伝説の系譜、バハムート・ルイン≫

危険度☆☆☆☆

種族:翼竜

属性:火炎、黒魔、物理

特徴:幼い

アドバイスQ:「ピンピンしてらァ!!」

――SP1800

――MP1220

――HP1985

――健康状態:良好

――損傷部位:ナシ


「……いや」


「旦那ぁ、やっこさんさっきより元気イイや。いいツボでも押されたんですかねぇ?あっ、これは逆鱗ってヤツですかぁ??ったく~☆、てやんでい!てやんでい!」


「うん.....そうだね。うん.....」


「マスター、どうして白目を向いておられるのですか?」


「うん.....」


「てやんでいっ。」
















{ダンジョンステータス}

Qキューブ(搭載OS:Que Sera Artificial Intelligence)

研究レベル:0

DPダンジョンポイント :NaN(戦闘中...)

MPモンスターポイント :NaN(戦闘中...)

RPリソースポイント) :NaN(戦闘中...)

タイプ:単一層地下空洞型

構 成:全1層

状 態:元・地底湖ダンジョン

称 号:???

危険度:レベル4(D級)


TIPS

・Analysis status (アナリシス・ステータス)

『コレのこと。

  ↓

≪伝説の系譜、バハムート・ルイン≫

①危険度☆☆☆☆

②種族:翼竜

③属性:火炎、黒魔、物理

④特徴:幼い

⑤アドバイスQ:「ピンピンしてらァ!!」

⑥――SP1800

⑦――MP1220

⑧――HP1985

⑨――健康状態:良好

⑩――損傷部位:ナシ

 ↓

概要コーナー

①☆成人0~2人分程度の強さ、☆☆~4人分、☆☆☆~8人分、☆☆☆☆~16人分。 ②Qちゃん独自の種族分けなので、図鑑の情報とは違うかも。 ③火炎と炎魔は別物。 ④種族として特筆すべきことや、個体ごとの特徴を教えてくれるよ。 ⑤Qちゃんが、その時思ったことが書いてあるよ。 ⑥SP=スタミナ。ゼロになると非殺傷で無力化できるよ。 ⑦MP=マナ。ゼロになると魔法やスキルを使わなくなるよ。ダンジョンマスターの管理下にあれば、MPモンスターポイントという扱いになるよ。 ⑧HP=ヘルス。ゼロになると殺傷で無力化できるよ。またSP,MP,HP,は共通して成人1人あたり100が目安だよ。2000HPなら20人分のHP。 ⑨基本状態は良好。その他は勘で当てるよ。 ⑩あれば弱点になるかもね。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ