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アルバムには…

今回のことは私にとっても良い経験と勉強になりました。

歯止めがかからず、ついやり過ぎてしまったとも感じたのですが、高梨さんに喜んで頂けたようで安心しました。


またいつかこういう機会が訪れる可能性はありますから、そのときは今回の経験を生かしましょう。

そして高梨さんに喜んで頂きたいです。



……高梨さんのお世話をしていた時間はとても充実していて、気がつけばもう終わりを迎えておりました。

今もこうして目を閉じれば、高梨さんのお部屋が思い浮かび、横を見れば可愛い寝顔の高梨さんがいるのではないかと思ってしまいます。


たった数日のことですのに、高梨さんと一緒にいることが当然のように思えて…もう終わってしまったのですよね…

自分でも思っていた以上に、この数日が楽しかったのでしょう…きっと、だから…


チャラララ〜♪


今日も夏海ですね


「…夏海、こんばんは」

「こんばんは、今日の様子を聞くお時間ですよ〜」

「ふふ…何ですかそれは?」

「いや、今日も色々あったのかな〜と思ってさ」

「昨日と大差ありませんよ。違うとすれば、お洗濯とお掃除をしたくらいです。」

「そっか。掃除してて、何か見つけちゃったりした?」

「あ…」

「ん!?何その反応!あちゃ〜本当に見つけちゃったのか。ちゃんと知らないふりをしてあげた?まさか怒ってないよね?」

「え…と、怒る理由はないと思いますが」

「あら?意外だわ。沙羅ってそういうの寛容だったの?って、高梨くんだから許してあげただけか。」

「……あの、夏海…何故、あなたは高梨さんの卒業アルバムのことを…」

「……は?卒業アルバム?」

「はい…押入れの奥に、卒業アルバムがありました…塗り潰されていましたが…」


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本当はこういった物を勝手に見てしまうことが良くないとはわかっています。


ですが、高梨さんがあれだけ苦しんでいた中学生時代のことが何か少しでもわかるかも…と考えていてしまい、アルバムを開いてしまいました


高梨さんのクラスはすぐにわかりました。

集合写真も顔写真も塗り潰されているページがありましたので…


高梨一成…間違いなくこのクラスですね。

よく見ると、明らかに他より激しく潰してある写真が2つあります。


山崎和馬

笹川柚葉


……あのとき高梨さんは、許せなくて殴ったと…であれば、恐らく男性の方がその相手でしょう。

とすれば、幼馴染みは笹川柚葉…女性ですか…


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「……沙羅、本当はこれは高梨くんのプライバシーだから、干渉したり調べたりするのは良くないんだけど…沙羅はそのアルバムを見たんだね?」

「…はい、その、良くないことだとわかってはいたのですが…」

「そのことは今はいいよ、それで、塗り潰されていたんだね?」

「はい、特に2人、激しく潰してありました。」

「そっか…わかった。やっぱりこの件は、高梨くんが話してくれるまで忘れておこう。でも一つだけ、私の方でも少しだけ心当たりというか、伝手みたいなものがあるから、名前を覚えていたら後でRAINに送って」

「はい。」


「よし、じゃあ話を変えよう。それで付きっきりで看病して、何か思ったり感じたりした?」

「…そうですね…少し」

「お、そうなんだ。私に言える?」

「…はい、高梨さんのお世話をしていたことは、とても…とても充実感がありました。不謹慎だと思いますが、私はかなり楽しかったのだと思います…高梨さんには申し訳ないのですが。」

「まぁそのくらいはね。」

「だからでしょうか、その…少し…この数日間、高梨さんとずっと一緒でしたから、それが今日で終わりだと思うと…」

「ちょっと寂しい?」

「…え?」

「高梨くんと一緒の時間が終わってしまって、寂しく思ってる?」

「…はい…そうだと思います。」

「そっか。(一緒に居れないことを寂しいと感じるようになったのは少し進展かな。何かきっかけがあれば…)」


「高梨くん、明日来れるといいね。」

「はい。ですが無理はさせませんので。明日の朝、体調を確認して難しいと判断したら、学校はお休みして頂きます。」

「それがいいよ。じゃあまた明日ね」

「はい、また明日」


明日、高梨さんが学校に来れますように。

でもまだお休みしてしまうようでしたら明日も…


また不謹慎なことを考えてしまう私でした…

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